(#47)新人の短編小説家は専業で食べていけるのか?
【初めましての方へ】
様々な娯楽の選択肢に溢れ、シェアが分散される昨今。
『プロ作家になるのは難しく、プロ作家として食べていくのはもっと難しい』
と言われて久しいです。
そんな今の時代に、140字小説にて商業デビューを果たした新人の物書きが、仕事を辞めて専業で食べていくことを目指す、そんな予断を許さない日々を、ほぼ毎日綴っております。
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【本文】
いまこの日誌を書いている現在の時刻は、5時です。
夜ではなく、朝の5時です。
金曜日の朝です。
この時間まで何をやっていたのかと言うと、次の出版に向けた短編の執筆です。
朝までかけた甲斐もあり、下書きを完走させました。
個人的な書き方なのですが、短編以上の作品は、まず下書きで完結まで書きます。
漫画で言うところの、ネームですね。
頭の中ではちゃんと映像を構築するのですが、「これを読者にしっかりと伝える」という配慮は、一先ず一切無しです。
140字小説を書く時のような淡泊さで、どこで何が起きているかがわかる必要最低限の情報のみで、ざくざくと書き進めます。
「この辺で、気の利いた表現を入れたいな」という気持ちも一先ず一切無視です(もちろん、自然と湧いたならそのまま書きますが、筆を止めてまで考え込むのは禁止です)。
なぜこうしてるかと言うと、いきなり100点の文章を目指しながら書いても、後々シーンやセリフが変わるかもしれないからです。
最悪、途中の展開やキャラの性格からして変わることになるかもしれません。
そうなると、せっかくかけた労力と時間が無駄になるので、効率が悪いです。
なので、文章のクオリティに時間を割くのは後回しです。
まずは最後まで書き切り、全体像が固まったところで、加筆修正に力を入れた二週目が始まります。
これは、私の尊敬する作家さんの書き方を参考にしています。
当然ながら、小説の書き方は十人十色です。
一見、効率が悪くても、それがその人にとって最大限のパフォーマンスを発揮する場合もあります。
例えば、PCが当たり前のこの時代にも、敢えて「筆がのるから」と肉筆に拘る作家さんもいらっしゃるかもしれませんね。
参考になれば幸いです。
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