積み上げた物を壊す勇気
どうも!保育士園長まゆあです。
今回は積み上げたものを壊す勇気 というお話です。
音声(stand.fm)でもお話していますので、そちらもぜひお聴きください。
積み上げたものを壊すって、いったい何を壊すの?と思われた方は多いと思います。
結論から言ってしまうと業界にはびこる悪しき習慣なのですが、一般的には悪いものとされている事が保育業界では良しとされている、または、しょうがないよねとなっている部分が多くあるのです。
今回はそんな習慣を2つ、例として紹介します。
ぶっ壊せー!なんて何かの真似をするつもりはありませんが、良い方向に進めていくためには、行動を考えていきたいですね。
例①サービス残業
まずはサービス残業です。
サービス残業自体はどの業界でもあると思います。
保育業界においてもそれは例外ではありません。
もちろんサービス残業を無くそうと努力されている法人も多くあると思います。
しかし、SNS上では保育関係のアカウントがサービス残業に関してつぶやいているのをよく見かけます。
サービス残業を続けていくと、
・心身ともに疲弊する
・プライベートが充実しにくくなる
・仕事が嫌いになる
こんなデメリットが発生してしまいますからね。
ですから、サービス残業で成り立っている様な状況というのは、一旦壊さないといけないと思うんですよ。
例②先輩が帰るまで帰れない雰囲気
それから先輩が帰るまで帰れない雰囲気。
これも壊していかなければなりません。
みなさんの職場でも、先輩が帰らないとなんとなく帰りづらい雰囲気ってありませんか?
「先輩をさしおいて帰るの?」とか、「手伝おうという気にはならないの?」みたいな先輩の声が聞こえてきそうです。
でも、よく考えてください。
本来の定時を超えても先輩がまだ作業していたら手伝うとか、意味が分からないルールじゃないですか?
絶対後輩は「早く帰りたい」と思っているはずです。
私だったらめちゃくちゃそう思います(笑)
これは実際に私の園で起きていた事
今回は2つの例を挙げましたが、これは両方とも私が今いる園で起こっていた事です。
なんか遅くまで残っているし、先輩の手伝いしているし…。
おやおやという感じです。
私が異動したタイミングで結構な人数の職員が入れかわりましたが、異動してすぐにこの状況に気付くことができました。
私が今までやってきたこととは明らかに異質の状況になっていたので、全園長から引継ぐ段階で感じ取っていました。
すぐにわかるほどの状態ってヤバいですよね(笑)
私が来た時にはすでに完全に習慣化されてしまっていたので、若い職員は疑問を感じていた様です。
私がとった対策
そしてどうしたか、対策の部分ですね。ここをお話しますと、園としては他にも様々な課題があった事は事実です。
ただ、この2つに関しては一気にやんなきゃと思い、私の中で異動1年目の最重要課題にしました。
対策としては、残って作業する職員や新人保育者に「早く帰りなー」って声をかけるところからはじめ、残りづらい雰囲気を作る事にしました。
変な習慣が行われている原因はその環境に慣れ切ってしまっている人たち。
特に経験年数が長い人ほどそんな思考に陥りがちなんですよね。
だったら「強制的にでもサービス残業や帰りづらい雰囲気にメス」をいれないといけませんよね。
結果、私が残る事が多くなるという身も蓋もない事態にはなりましたが、残業申請せず隠れて残ろうとしているひとの意識や、職場の雰囲気を変える事に成功しました。
そして、残っている人たちの本音を聴いたり、私の考えや法人の考えなどを伝えていき、残業は良くない、定時になったらすぐに帰ることを意識してもらいました。
先輩が変わらないと、後輩も変わっていきませんからね。
もちろん、サービス残業をする理由の中には業務量の多さもありましたので、削減できるところはどんどん削減していきました。
(関連記事→https://sbs-step-by-step.com/hoikushi-service-overtime/)
普段はあまり立場を使ったことをしませんが、何かを大きく変える時は立場が有効だったりします。
良い部分は残す、悪い所は変える
保育園によって積み上げてきたものは様々です。
もちろん、良い部分も沢山あるでしょう。
一方で、紹介したように悪い習慣もある事と思います。
それが長い間行われていたら…。
昔から行われていた事を壊すには勇気も必要です。
ですが、悪い部分は変えていかないといつまでたってもそのままです。
そのままでもいい!と言うのであればそれでいいのかもしれません。
ただ、それで職員の事を守って行けるのか、働きやすい環境になるのか…。
私は良い環境にならないと思うんですよね。
もし壊したいというものがあるのであれば、自身の立場からどのように変えられるのか、方法や行動を考えてみてはいかがでしょうか。
そして、時には積み上げたものを壊す勇気を持つ事が必要なことがあるというのを知っておいて欲しいなと思います。
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