えむ/木村石鹸
第3回 木村石鹸×錦城護謨。両社がつくる商品・製品について【錦城護謨編】
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第3回 木村石鹸×錦城護謨。両社がつくる商品・製品について【錦城護謨編】

えむ/木村石鹸

信田、尾﨑(木村石鹸):今回は錦城護謨さんの製品について発信します!

紹介は錦城護謨さんにバトンタッチします!

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パッキンについて

まずは錦城護謨の尾﨑、堀口より製品について紹介いたします!

尾﨑(錦城護謨)、堀口:まず 1 つ目にパッキンです。
一家に一台あるといっても過言ではない炊飯器。
その内側にあるゴムのことを『パッキン』といいます。

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炊飯器は蒸気を利用しておいしいお米を炊いており、パッキンはその蒸気を漏らさないように密閉する役割を担っています。
もしパッキンがないと、蒸気が漏れて芯の残ったお米になってしまったり、そのまま連続で使用すると蓋の変形、フック部の破損など、故障の原因になってしまう可能性があるんです。
錦城護謨では、そんな日常に欠かせない炊飯器に使用しているパッキンを高度経済成⻑期に家電が贅沢品であった頃から製造しています。
実はそのパッキン、今では成形工程のほとんどがロボットによって自動で行われているんです ... !

INJ成形機

成形方法としては柔らかい生ゴムを金型に注入するインジェクション成型 (以下: INJ) になっています。
成形工程の中で、初めの機械への材料投入や製品の検品は手作業で行われているのですが、材料の金型への仕込み、成形、脱型は自動でロボットが行っています。
錦城護謨でのパッキンの INJ での生産は、約 40 年前から始まったのですが、現在に至るまで様々な試練があったそうで...
現場の方にちょこっとお話をうかがいました!

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Q : INJ 立ち上げ〜現在でパッキンなどの生産で “ここ大変やったなぁ”っていうポイントを教えてください!

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A :う〜ん、一番は INJ 以外の成形方法では人の手で行っている脱型部分がポイントかな。やっぱり自動化ってロボットの作業になるから絶妙なところにエアーを当てて製品を金型から浮かせて脱型とか、絶妙な力で引っ張っての脱型が難しいね。
今はどんどん製品の取り数が増えたり、形状も複雑になってきているから、不良が出ないようにそれに対応していくのも重要やね。
製品を成形して形にすることができて、そこからが勝負!

そのように成型方法も試行錯誤を繰り返しましたが、ゴム材料も検討しました。
お客様からのご要望で 200°C に耐えられるパッキンを作ってほしいと依頼があったときに、検討を重ね、 220°C に耐えられるものをつくることができました!
そんな努力を重ねたおかげか、全国シェア率 50 〜 60 %を占めています。
もしかしたら皆さんのお宅にある炊飯器のパッキンは錦城護謨でつくったものかもしれませんね!お客様、またその先のお客様の生活への貢献が少しでもできておりましたら幸いです!

「歩導くん ガイドウェイ」について

次は、錦城護謨の田川がご紹介します!

田川:視覚障がい者の歩行に一役買っている「点字ブロック」。
点字ブロックには、「警告ブロック」と「誘導ブロック」があるのはご存じでしょうか。
「歩導くん ガイドウェイ」は、そんな点字ブロックの「誘導ブロック」の役割を持つ、屋内専用の誘導マットです!

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上のイラストのように、複数枚をパズルのように組み合わせることで長さを調整できます。

誘導マットの特徴について、以下の項目に分けてお伝えしますね!

①誘導マットはどうやって認識するの?
②皆に優しいユニバーサルデザイン
③どんなところに採用されているの?
④実際にご体験いただきました!


①誘導マットはどうやって認識するの?

「歩導くん ガイドウェイ(以下:誘導マット)」は、錦城護謨で製造・販売している製品です。凹凸の無い、なだらかなスロープ形状であることが最大の特徴です。
「凹凸がないのにどうやって認識できるの?」と思われた方もいらっしゃるかと思います。その仕組みとは……

ゴム製で踏むと柔らかく感じるように設計されており、踏んだ時や、白杖(視覚障がい者が使用する安全つえ)で叩いたり、なぞったときの床との感触の違いで誘導マットをご認識いただけます。

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視覚障害をお持ちの方には「全盲(全く見えない)」の方と「弱視(少し見えるが見えづらい)」の方がおられます。弱視の方は、床色と誘導マットの色のコントラストでもご認識可能です。様々な床とコントラストが取れるように、標準6色に加え特注色にも対応しています。

②皆に優しいユニバーサルデザイン

ここに、製品形状の由来があります。
車いすやベビーカー、台車などがスムーズにご通行いただけるように、表面がなだらかなスロープ形状になっています。
車椅子がガタガタすると、気づかないうちに足を乗せるステップから足が外れ、引きずられることで怪我のもとにもなります。

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車椅子を体験したことがあるのですが、地面の凹凸が思った以上にダイレクトに体に響いて驚きました。ベビーカーに乗っている赤ちゃんもガタガタを感じているのでしょうか。
また、ヒールのある靴でも上を歩きやすいです。本来の用途ではありませんが、私はヒールを履いている時に柔らかい誘導マットを踏むと、疲れた足が癒されます。。。笑

③どんなところに採用されているの?

全国各地の公的機関や福祉施設、病院、図書館、金融機関など様々です。常設だけではなく、展示会やイベントなどでの仮設にもご利用いただいております。
八尾市では、みせるばやお、八尾市立図書館、八尾市立病院などに導入されていますよ!
様々な方への配慮が必要なので点字ブロックを設置したくても設置できない場所にも、誘導マットをご採用いただいております。

④実際に体験してもらいました!

誘導マットと白杖、車椅子、点字ブロックをご用意し、木村石鹸の信田さんと尾﨑さんに誘導マットを体験してもらいました!

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ここから先は、信田尾﨑にタッチ交代して、感想をお伝えします!

【白杖】最初に白杖を使っての歩行から。


信田:まずは通常の点字ブロックの上で目を瞑って歩いてみましたが、目が見えない恐怖から足がすくんでしまい、なかなかいつも通りに歩くことができませんでした…点字ブロックの凹凸が歩行の頼りになっており、点字ブロックが視覚障がい者にとっていかに重要かを実感できました。

次は、歩導くんの上で同じように歩いてみると、凹凸がない代わりに足裏から柔らかい感触が伝わってきて、この感触や白杖でなぞった感触によって進む道が認識できました。

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この感触の秘密は、裏面のボコボコによるものだそうです⇩

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視覚障がい者は点字ブロックを、凹凸で認識しているそうなのですが、歩導くんは床面との感触の違い+白杖でたたいた時の音の違い(コンクリートの「コンコン」と歩導くんの「ポンポン」)によって、凹凸以外で認識できるように設計されたとのこと!アイデアと技術力に驚きの連続…!!
以前、ヒールを履いたときに点字ブロックの上を歩いてしまって足がカクッとなってしまったことがあるのですが、歩導くんだとその心配もないですね!

尾﨑:目を瞑ってその上を歩いてみると、前が見えないという不安から足の裏の感覚を研ぎ澄まして歩く様に自然と意識していました。
既存の点字ブロックは存在感が非常に分かりやすく、外出する際は絶対的な存在だなと感じました。
歩導くんは、足裏から柔らかい感覚を感じることで進む方向を認識出来ました。
違いを体験したからこそ、どの様な場面で両者を使い分けると良いのだろうと想像を膨らませました。

【車いす】
最後は車椅子での体験です。

信田:車椅子で点字ブロックの上を通ってみると、ガタガタしてスムーズに前に進みません…
振動が体にも伝わってきて不快感もありました。足の感覚がない方だと、このガタガタにより足が足置きから地面に落ちた状態になっても、気づかずに走行してしまい足が車輪に巻き込まれて怪我をすること…

一方で歩導くんは、凹凸がなくスロープ状なのでスムーズに通行でき、右折や左折も問題なくできました!車輪などに引っかかって歩導くんの側面がめくれてしまうのを抑える為に、裏面に3本の線上の切り込みを施しているとのこと…細かな配慮も素敵です!

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点字ブロックは施工の際に床面を削る必要があるそうですが、歩導くんは今ある床の上から施工が可能で、設置場所の変更も簡単に行えるとのこと!

障がいを持つ方から健常者の方まで、全ての人を想って出来た『歩導くん』は、より快適に生きやすい社会へと繋げる素敵な商品だなと感じました。

尾﨑:点字ブロックの上を車いすで通ると、かなり身体にガタガタっと響いてくるんだな。。。と、体験して始めて知りました。
歩導くんの上を車いすで利用する際はとてもスムーズに利用することが出来て、乗っていてとても快適でした!
これだと、例えば病院や図書館などで沢山の荷物をのせた台車などを運ぶ時も引っ掛かることなく、スムーズに利用できるんだろうなと納得しました。

歩導くんは、視覚障がい者の方が利用する際だけでなく、またそうでない方、お年寄りや、台車など荷物を運ぶ際もスムーズに利用することが出来る点で、みんなに優しい、まさに”ユニバーサルデザイン”だなと感じました。

コロナウイルス感染症の流行により、下記の様な場面で視覚障がい者の困りごと解決のために歩導くんの存在が必要とされるポイントが見えてきたと仰っていました。歩導くんが広がるといいなあ。
ピクトグラムでイラストを入れることもできるそうです!

・検温器との距離感がわからない場面(写真:錦城護謨さんの事務所前にて、アルコールとの距離感を教えてくれる歩導くんがありました!)

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・消毒用アルコールの場所を知りたいとき
・レジなどで順番待ちをする際のソーシャルディスタンスがわからないとき


全国の盲学校を始め、福祉センター、銀行、市役所、図書館など様々な場所で導入されているそうです。私もそういった施設に行く際は、歩導くんを探してみたいと思います。
点字ブロックと歩導くんの共存が広がるといいなと思います。

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信田さん、尾﨑さん、ご体験ありがとうございました!

もし誘導マットを見かけられた際は、この記事を思い出してくださると幸いです。
点字ブロックを設置したくても設置できないことでお困りの方は、お気軽に錦城護謨・歩導くん担当までお問合せくださいね!

(直通TEL:072-992-2328)

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ちょっとレターメイン作者でした!2022年4月から新たな挑戦のため、木村石鹸を旅立ちました!