見出し画像

キレイな授業は役に立たない!!!

私は通信高校サポート校で、
高校3年生に対して

社会と情報という授業を行っている。

私がこの科目を最初にやろうと思った時に、

まず最初に考えたことは

「何のためにこの科目があるのか」

ということである。

教科書には、
基礎的な「情報」の内容と、

「メディアリテラシー」

に関する内容が書かれており、

私はこの科目が

「情報社会における
若者が学ぶべき倫理」

を教えるために作られた科目であると
私の中で位置付けた。

現代社会は「便利さ」と
「コミュニケーションの希薄さ」があいまり、

ネットの中に心を依存させる若者が増えており
私もその1人であった。

人と人とのコミュニケーションのとり方を
本気で考えようとしなくなり、

相手の表情や空気感などの

「非言語コミュニケーション」

をないがしろにし、
その結果

人とコミュニケーションを
適切にとることが出来なくなり、

ますます「文字」の世界だけで
人と関わることに依存した。

文字の世界は楽だけど苦しい。

なんで相手が怒るのかが分からない。

「私は知識階級である。」

「誰かが言っている机上の空論に対して
頭で理解していればそれで良い。」

正論を振りかざしては
自分を正当化し、

自分自身の心も見て見ぬふりをして、

心があるやつはバカなんだと思うようにして、

そのクセ「愛されたい」気持ちを持て余して

ネットの中で自分を「分かってくれる」人間を

探し続けて

近い人を見つけては仲良くなるが

コミュニケーションを結局取れなくて

適切な関係性がとれずに

「裏切られ」

ますます、孤独に陥り、

周りの人間をバカにする反面、

憧れてやまなくて

好きで好きでたまらなくて、

自分をこんなふうにした学歴社会を呪った。

「私の型にハマらない
自由な気質では生きていけない世の中なんて、
ぶっ壊してしまえ。」

「誰か分かれ、大人が分かれ、
誰か普通かつ分かる大人が
私を救ってくれ!!!」

つまらない授業なんていらない。

高度だけど分かりやすくて面白い、

学生が求めているのはそんな授業。

そして、心の底から信頼出来る先生。

「この人は、本気でウチらのことを
考えてくれてるんだな。」

極めつけ、

「社会に出る上で真に役に立つ授業」

を展開できる大人を

私は求めていた。

「自分が理想の大人を見つけられないなら
自分が理想の大人になればよい。」

これが、学生時代からの私の座右の銘である。

縁あって通信高校のサポート校で
働くことになった時、

まさか、授業をさせてもらえると
思っていなくて

倫理の教科書をキャンパス長に渡された時に
私の隠れていた気持ちが蘇り、

本当の私が呼び起こされて振るえた。

「私は若者に
現代社会を生き抜く力を持たせる授業をするために

ここで働くことになったのだ!!!」

大学に行かず家出をして社会を呪いながら
底辺を這いずって生きて来た私に

学生に教えられる機会が来るなんて
考えてもみなかった。

いくらIQが高くても勉強そのものが出来ても、
私の気質では社会の型にハマることが出来ない。

いわゆる「ADHD」「ASP」なのである。

(診断はされていないが。)

そんな私を受け入れてくれて、

私と同じ思いで学生の指導に取り組んで来た
キャンパス長についていこうと心から思った。

この人こそ、
私が求めてきた大人にかなり近いと思った。

全くもって型にハマることが出来ず、

どこに行っても

「はみ出して」「除外されてきた」私を

「学生を指導するに足りうる」大人として

認めてくれたのである!!!

そして、
私に授業の指南をしてくれた先生がいた。

「完璧な授業なら
スタディサプリを見ればいいんだよ。

通信なんだから。

我々が生徒の目の前や、
コミュニケーションがとれるオンラインで
授業する意味だよね。」

そう。

学校に来れなくなった生徒、
昔の私と同じように

コミュニケーションがうまく取れず
型にハマれず空気に馴染めず、

それでも頭が良すぎて
授業がバカバカしくてないがしろにしていたら

いつの頃からかついていけなくなり

学校に行くことが苦痛になった生徒たち、

私の授業に参加するのはそんな生徒たち。

いっそのこと、
思い切り感情に訴えかけて

なおのこと、
眠っている相手の心を
揺さぶり起こす授業とは
なんなのか、

それを私は真剣に考えたのである!!!


授業は

導入
内容
まとめ

で構成されているということだ。

この中でも「導入」はめちゃくちゃ大切で
いかに「内容」が良くても、

生徒が前を向いて授業を聞こうという気にはならないのである。

バランスとしては「内容」に比重を置くことが
授業者としては正しいのであろうが、

それはいわゆる

「優等生」のための授業。

もともと、授業を聞く気のある生徒のための
1つの「型にハマった」授業である。

私は先生(教えてくれた先生とは違う先生)の主張を聞きながら
心の中で考えた。

「この人、
本当に目の前の学生を相手に授業することが
出来ているのか?」

内容がどうでも良いとは言わないし、
大事だと思うから私も掘り下げるのであるが、

まず小学校も中学校も不登校だった生徒に

「基礎知識」

を求めてはいけない。

まずは「興味を持たせて」「究極に分かりやすく」

かつ

「めちゃくちゃ面白くて」「高度」で

「社会に出てから持っておきたい
本当に意味のある知識」

を、限られた時間内で、

「オンラインで画面を見ている生徒」

に対しても伝えなければならない。

これは、めちゃくちゃ大変なことなのである。

キレイな型にハマった授業を作る方が
何倍ラクなことだろう!!!

そのために私はめちゃくちゃ勉強をして
めちゃくちゃ考えて時間を費やして

「私の経験を活かした」

「究極に面白い」

授業を命懸けで展開しているのだ!!!

スライドだけで伝わるか???

でも、スライドも重要だ!!!

特性上「文字」の方が理解しやすい生徒もいる。

スライドと私のコミュニケーション力で

生徒の気持ちを授業に向けて
真に意味のある授業を展開する。

先生は究極の

エンターテイナーであり
パフォーマーでなければならない!!!

これが私の目指す授業だ!!!

まだまだ出来ていないからモヤる。

どうすれば良いのか
周りの意見を求め続ける。

という、私の気持ちを完全に無視して、

「そこ、重要じゃないんで。」

「そこ、分かりやすくしなくていいんで。」

「時間が1番大事なんで。」

と言われたら、

私がずっと「嫌い」だった「大人」が
目の前に突如現れることになり、

その先生の胸ぐらにつかみかかって
殴りたい衝動に駆られるのである。

そんな型にハマった優等生のための授業するために

私はここで働いてるわけじゃない!!!

思い出して欲しい。

大人は昔、大人だった。

どんな大人が好きで
どんな大人が嫌いか、

分かるはずなんだ!!!

社会で矯正されて生きていくうちに
それが「大人」になることだと洗脳されて

足並み揃えて本当の自分を隠して生きていく。

それが大人だと思い込んでいる大人が
世の中に多過ぎるから、

不登校の子供たちが

今の世の中に溢れ返っているのではないのか!!!

そんな子供を救うために
通信高校にいるのではないのか!!!

私は、死ぬほど
コミュニケーションが苦手な人間だった。

そのお陰で、
コミュニケーションを研究し続けた結果、

めちゃくちゃ
コミュニケーションが得意な大人に生まれ変わった。

出来るのだ。

誰にでもやれば出来るのだ!!!

それを生徒に伝えて、
現代社会で自分に自信を持って

生きていってもらいたいんだ!!!

ネットに逃げないで。

クローゼットの中に逃げないで。

外の大人は自分が思っている以上に優しい。

クソみたいな正論振りかざす大人たちは
むしろこっちの世界に巻き込んで

子供に戻せ!!!

この気持ちを私は
授業にぶつけることで、

眠っている生徒全ての「本当の自分」を

蘇らせたいのである。


オンラインで見ている生徒も含めて
めちゃくちゃ私の感情を訴える授業をするためには

スライドだけでは全然足りない!!!

身振り手振り表情

全ての非言語コミュニケーションから
学生に

「私が伝えたい内容」

を全力で伝えるために、

私は通信高校の授業では
マスクを外して授業をしている。

中には、飛沫感染を
極度に恐れている人もいると思うから、

一応はプラスチックマスクは付ける。

こちらの表情で訴えかけられることは、
めちゃくちゃ大きい。

非言語コミュニケーションは、
言語コミュニケーションの9倍、

相手に影響を与えるのだ!!!

だから、

私は「カメラ写り」を非常に重要視する。

出来上がったスライドを見るだけで、
重要なポイントを伝えられるのか?

ホワイトボードで強弱付けて書きながら

「ここが大事なんだよ!」

と、ホワイトボードをバンバン叩いて
ジェスチャーと表情で

その内容の面白さを伝える!!!

ミラーリング、

こちらが笑顔であれば相手も笑顔、

こちらが面白ければ相手も面白い!!!

これが、

まず先生に伝わらないことが
私はショックであった!!!

これは、まだまだ
先生との間の信頼関係が出来ていない証拠だ!

私は誰であっても排除しない。

例え、私の大嫌いな
クソみたいな大人みたいなこと言ってても、

私は排除はしない。

相手が理解できる方法を考える。

真剣に本気で私が相手に立ち向かえば、
相手に伝わるはずなんだ!!!

ウザがられても構うもんか。

私の向こうには常に生徒がいる。

中途半端が1番良くない。

私の本気を伝える。

生徒に本気で生きる勇気を与えるために!!!

見てろ。

全ての生徒と先生や大人が、

本当の自分で生きる世の中を

まずは目の前の教室から作り上げていくからな!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?