#1 野良猫茶丸の捕獲!!

保護0日目:野良猫の幸せってなんだろう。

【捕獲を決意する】
たった1度姿を見ただけの野良猫を案ずる日々。
妻以外の生物の事を本気で考えたのは結婚してからはじめてのことだった。

何を本気で考えていたかと言うと、
「ご飯を与えるべきかどうか?」
である。

ご飯を継続的に与えるべき?それとも不定期?
保護して自宅で共に暮らすべき?
ご飯は与えず自然に任せるべき?
どの選択があの猫にとって幸せな道なのか...。

ここに関しては人それぞれ色んな意見があると思う。
言うまでもなく私は保護して自宅で共に過ごす。という選択をとる事になるのだが、これは正解のない問いだったのではないだろうか。

数日悩んで、
「野良時代より圧倒的に楽な暮らしを提供する。」
と我が家では保護に向けてご飯を与える決意を固めた。


【野良猫の餌付け】
毎日3食、朝(8:00)/夕(19:00)/深夜(24:00)とベランダにご飯と水をセット。
セットした初日から空になっており、しっかり食べて飲んでる様子。
少しも警戒せずがっつくとは肝が据わっているのか?
それとも余程お腹を空かしているのか。。

ご飯を与えるようになってから1週間ほど。
我が家のベランダだけでも安心して暮らせるようにと猫用のソファーもセット。
これまた初日からしっかり使ってくれて、ここで久しぶりに茶丸の姿を確認。

画像1

おわかりになっただろうか...。
画像中央付近、ソファーに座っているのが茶丸。

さすがに野良なので人の姿を確認すると警戒モードに入って生垣に逃げ込んでしまう。。
その時の怯えた茶丸の目を見ると色んな感情が湧いてくる。

人間はやっぱり怖いよな、捕まえられたら絶望するよな。
自分ひとりだけで生きているんだろうな、腹を出して寝れるようにしてあげたいな。
野良で自由気ままなほうが良いのかな。

心とはずいぶん複雑怪奇な代物のようだ。

いやいや、でもここでブレてはいけない。
「野良時代より圧倒的に楽な暮らしを提供する。」
そう決めた以上は最後までやりきる鉄の意志が大事だ。
まずは時間をかけて我が家のベランダに慣れ親しんでもらう。

【捕獲ってどうやってするんだっけ?】
野良猫とは警戒心がとんでもなく高いようだ。
上の写真で出会って以後、1か月近くの間に何度か茶丸の姿を確認するが毎度私を見ると逃げていく。
それくらいでないと野良社会は生きていけないだろうことは容易に想像がつくのだが、やはり見ただけで逃げられるというのはちょっぴり悲しい。

こんな状況のため、当初考えていた甘い目論見は崩れ去る。
仲良くなる→撫でれるようになる→抱っこできるようになる→部屋に入れる
さすがにうまいこといかないものだな..苦笑
時間をじっくりかければ可能性があるのだろうが、
その間に車にひかれたり、悪い奴に毒を食べさせられたりする可能性の方が嫌だった。

というわけで、地域の保護猫ボランティアさんに助言を求める。
我が家の地域では毎月ボランティアさんが保護猫譲渡会を開いているので夫婦でそこに足を運んだ。

事情を話すと、すぐにでも保護するべき。でボランティアさん達の意見は一致。
捕獲機を貸してもらえることになった。
ネットで買うと捕獲機は5千円前後くらいかな。

【捕獲機で茶丸を確保】
捕獲機を借りる日、その日の朝からご飯は置かなかった。
腹を空かしたほうが良いというボランティアさんの助言があったからだ。

捕獲機のセッティングは割と簡単で数十秒もあれば十分に完了できる。
普段茶丸のソファーに置いているタオルをかぶせたりして、捕獲機に警戒心を抱かないようにする事も忘れずに行った。

捕獲機をセットして自室に戻る。
部屋のカーテンを閉め切って外に光があまり漏れないようにすると茶丸はすぐにご飯を食べに来るはずだ。
1か月もご飯を与えていれば行動パターンを多少はわかってくる。

3時間後くらいには茶丸は囚われの身になるかな。
そんなことを思いながら、今度は人間のご飯の準備に取り掛かる。


・・
・・・

「あれ、なんか今カタンって言わなかった?」

妻がカーテンを閉めた数十秒後に言う。
1分も経ってないじゃないか、くそおもしろくもない冗談だな~
と思いながら一応外を確認してみると、、

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

捕獲機に茶丸はいた。

いや、早すぎだろ!!
こちらの心の準備はできてない。

ボランティアさんのアドバイスで夜に捕獲するスケジュールであったため、
翌朝まで茶丸は捕獲機で過ごすことになる。

そのため、
①トイレシートの上に捕獲機を置く。
②すぐに布で捕獲機全体を包む。(真っ暗にすると猫は多少落ち着くらしい。)

簡単なことのはずだが、
全身全霊をかけて逃げようと暴れる茶丸が入った捕獲機を運ぶのは中々大変。
ぐらつくし、手を噛もうと攻撃してくるし。。
少しビビりながら教わった手順を完遂した。

【茶丸、病院送りにされる】
あっさりすぎるほどあっさり捕獲機に入ってしまった茶丸は唸り声を上げ怒りの感情を示す。
わずかな可能性を信じ、捕獲機からの脱出を試みようと暴れる。

そんな茶丸を見ると精神的にかなりキツイわけだが、きっと最初に乗り越えなければならない壁なんだとなんとか耐える。
同時に同じような思いを何度もしている保護猫ボランティアさんたちの心の強さに感服した。

捕獲した翌朝、タクシーを呼び茶丸をボランティアさんに紹介してもらった動物病院へ急ぐ。
なにやら野良猫の治療は受け入れてくれる病院と受け入れてくれない病院があるそうだ。
私はそんな事とは知らなかったので情報共有の意味も込めてあえてここでも書き記しておく。

病院に到着すると慣れた手つきで先生方は茶丸を診察に運んでいった。
声をかける間もなかったが、数日したらすぐにまた会える。

病気の確認
去勢
ワクチン接種

無事に終了することを祈りながら退院の日を待とう。









あくまで日記のため、サポートは募集しておりません。 他の保護猫団体さんらにお願いします。 それでも茶丸をサポートしたいという事であれば、いただいたものは全て茶丸のために使用いたします。