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ジャブローに散る!

ジムとズゴックがやってきた。

となると、必然的にあのシーンを作らねばならない。でも、ジオラマキットではないのと、そもそも子供のものなので破壊的な改造をするのは気が引ける。
ということで、そこはデジタルの力とアナログなテクニックを駆使するしかなさそう。

アナログと言っても、いわゆる書き割り。
画像検索すると背景の洞窟の具合は明るさもさまざまなので、適当にそれっぽい感じのものを描きます。

一応、紙がメコメコになっちゃうからと思って裏打ち代わりに別の画用紙を張り合わせたけど、故にナミナミになってしまった。

修正テープと間違えて買ってきたテープのりがここで活躍

ま、これはこれで岩のゴツゴツ感が出せていいかも。

道具箱の隅に埋もれていたアクリル絵の具で適当な洞窟を描きます

ほーら簡単ですよ~。さら〜っと筆を滑らせていけば皆さんにもあっという間にジャブローの洞窟が描けます。(ボブ=ロス風)

ま、ピントをここに合わせるわけではないのでこんなものでよいでしょう

まずは仮にポーズをつけて撮ってみます。

背景がボケればこんな感じ

まーアリなんじゃないかな!

オリジナルのシーンもズゴックの爪がジムのお腹を突き抜けたように見えるだけで、日本の伝統的なトリックなのかも。

ガンダム モビルスーツの教科書 一年戦争編 (タツミムック) より

この方針で良さそうなので、本番の撮影に取りかかります。

しかし、そもそも元がアニメなので光をどうするか?という大きな問題があります。忠実にフラットにしても違和感が拭えないだろうし、スピード感も表現せねばならない。となるとやはり仮にもかすかな光源があるという設定にするしかなさそう。

下手側の照り返しには洞窟の色を拾わせます

ということで、こんな塩梅。
障子越しの自然光を背景に、サイド光をカットして、照り返しは黒紙でおさえて、みたいな。

ジムも同じセットで撮影。
脚は練り消しで止めてるけど、それぞれ自立するポーズでなんとかイケました。

光源をズゴックの後方において、とりあえずマスクで抜いてポンと合成してみたけど、道のり長そう…

足元は隠れるとしても輪郭がダメダメでした

ええと、ジムの体勢をもう少し傾けて、ズゴックの腕ももっと水平に補正。

輪郭は少し侵食させておきました

でもって、明るさをいじってスピード感の表現はブレを加えてみます。

ズゴックのコクピットとモノアイのあたりはブレを消しゴムで消します

まーこんな感じかな。
で、問題の光源を戻して完成!

「ジャブローに散る!」

うーむ、なんかイマイチだけど、子供もノリノリだったので正月の暇つぶしにはそこそこ楽しめたかな。

参考にしたのはこちらの書籍。

なんというか味わいの深い「教科書」です

モビルスーツの基礎から応用まで身につく学習教材。下手な漢字ドリルより子供が字を覚えてくれそう。偏りは激しいけど。

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