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TALK30<オレンジその4 承認欲求>

ついに新たなオレンジライフを手に入れた小宮山雄飛。
オレンジになって気づいたさまざまなこと。
オレンジしか知り得ない、この世界の構造とは。

オレンジの新しいジャケットを手に入れて以来、それこそ連日そのジャケットを着ていました。
このコラムの一番最初に書いた通り、本来オレンジというのは富裕層の『余裕』の証です。
服にしろカバンにしろ、沢山のものを持っている人が「今日のコーディネートはオレンジかな」と、気まぐれに使うものです。
決して毎日身につける、落ち着いた色ではありません。
それは十分分かっているのですが、とにかく嬉しくて僕は連日オレンジを着ていました。
ちなみに今回購入したジャケットはいわゆるアウターですから、取材や撮影などで着ることはあまりありません、なので皆さんが目にするメディアで僕がオレンジなことはあまりなかったと思いますが、実はけっこうオレンジな毎日だった訳です。

憧れのオレンジライフを手に入れた僕ですが、すぐにちょっとした違和感を感じ始めました。
あんなに大好きだったオレンジを着ているのにです。
街を歩いていて、今まで感じたことのない、な~んか変な気分になるのです。
最初は1日に1度くらいでした。
「あれ??なんか変だな」って。
そのうち、数時間に1度。
多い時では数分に1度。
とても変な気になるのです。
オレンジを着ているというだけでです。

これは、まだオレンジを着たことがない人には絶対に分からない摩訶不思議な現象です。
もしこの不思議体験をご自身でしたいという人がいたら、どうぞこの後は読まないでください。
自分でオレンジの服やバッグを購入して、身につけて、街で数日過ごしてみてください。
すぐに僕と同じ不思議な気分になるはずです。
世界を、そして自分自身を見つめ直すことになります。
こればかりはオレンジを着た人じゃないと分からないことなので、どうぞ読み進まずに、一度ご自身で体験してみてください。
世界の見方が変わります!

いいですか、ここからはオレンジの正体を暴きますから。
そのつもりで読んでください。

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