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#ワタナベイビーによる楽曲解説

ワタナベイビーによる楽曲解説『マフラーありがとう』

ワタナベイビーによる楽曲解説『マフラーありがとう』

『マフラーありがとう』。通称『マフあり』。
1989年、ワタナベイビー二度目の大学1年生の時の作品。楽曲を聴く以前に、タイトルだけですぐにわかる『マフラーをよろしく』のアンサー・ソング、というか続編である。大学内でリリースしたシングル・カセット第5弾のA面ソングであった。

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ワタナベイビーによる楽曲解説『スロウイン ファストアウト』

ワタナベイビーによる楽曲解説『スロウイン ファストアウト』

「渋谷系」とは何だったのか?どこからどこまでが渋谷系だったのか?という議論は一旦置いておくとして、時の流れとともに、現在では「渋谷系」の一角を成した存在として語られる事も多いホフディラン。
もはや、堂々たる「あの頃の渋谷系アーティスト」なのかも知れない。

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ワタナベイビーによる楽曲解説『ハゲてるぜ』

ワタナベイビーによる楽曲解説『ハゲてるぜ』

ホフディラン最大のコンプラ・アウト曲。いや、ホフディランに限らずとも、なかなかこれほど直球アウトな曲名は数少ないかも知れない。
それを狙っているのだから当たり前ではあるのだが、それにしても他所では滅多に見かけないレベルの極悪タイトルである。ひどすぎて、かえって実はテレビ・ラジオで結構O.Aされていたりするのも狙い通りといえば狙い通りか。

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ワタナベイビーによる楽曲解説『MILK』

ワタナベイビーによる楽曲解説『MILK』

恋愛、兄弟愛、夫婦愛、人類愛など、世に様々な愛の歌が存在するが、この時ホフディランが歌ったのは『哺乳類愛』。全生命体までの責任は背負いきれないが、まずは哺乳類全体への共感を示すところにスタート地点を置いた。
我々哺乳類生物にとって、まず最初の絶対的な源泉とは『母』であり、これはつまり『母なるもの』全てに対してのラブ・ソングであると言える。

ワタナベイビーは九州地方のタクシーの後部座席で初めてこの

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ワタナベイビーによる楽曲解説『マフラーをよろしく』

ワタナベイビーによる楽曲解説『マフラーをよろしく』

ホフディランのセカンド・シングルにして原点。通称『マフよろ』。

ホフディランというグループは当初この曲を演奏するために結成されたと言っても過言ではなく、初ライブの時点からこの『マフよろ』は、キラー・チューン=伝家の宝刀といった風格さえ持ち合わせていた。のちに契約に至ったレコード会社(ポニーキャニオン)も、所属事務所(アロハ・プロダクションズ)も、おそらく最初のうちはこの曲が最大のお目当てであった

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ワタナベイビーによる楽曲解説『昼・夜』

ワタナベイビーによる楽曲解説『昼・夜』

ホフディラン初の非アッパー・ソング。歌詞・曲調ともに、とにかくアッパー・ポジティブ一辺倒であったホフディランとしては、新機軸とも言える新たなタイプの楽曲の登場であった。リリース音源自体のBPMは決して遅くはないのだが、アルバム内での存在感はミドルとスローの間くらいに位置し、歌詞の内容もピュアとサイケデリックの中間に位置している。

小宮山雄飛がアルバム『ユウヒビール』の勢いそのままに書き上げた単独

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ワタナベイビーによる楽曲解説『呼吸をしよう』

ワタナベイビーによる楽曲解説『呼吸をしよう』

1996年2月、ホフディランのプロ・ミュージシャンとしての正式なレコーディング・キャリアはこの『呼吸をしよう』という楽曲から始まった。ワタナベイビーと小宮山雄飛のパートナーシップを確固たるものにした楽曲であり、グループの門出にふさわしいスタートであったと言える。

ところが!メンバーの1人が初日からやらかした!ワタナベイビーがいきなり数時間の遅刻をしたのである!新社会人フレッシュマンが、入社式に遅

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ワタナベイビーによる楽曲解説『ミスターNo.1』

ワタナベイビーによる楽曲解説『ミスターNo.1』

アルバム『多摩川レコード』4曲目にしてホフディランと Best3が勢ぞろいした記念すべき楽曲『ミスターNO.1』は、ボリューム・ペダルを踏みしめた堀内順也のディストーション・ギターの音色から始まる。
アルバム『ユウヒビール』の延長線上にあるようでいて、実はその世界観はすでに遠く彼方へと飛躍している。小宮山雄飛のソングライターとしてのキャリアは1作目の『join the FRUITY GROOVY

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ワタナベイビーによる楽曲解説『ゆで卵』

ワタナベイビーによる楽曲解説『ゆで卵』

突然のダブル・カウントで狂騒の世界をぶち破る2曲目。とはいえ、曲が始まってみれば、待っていたのはまたしても狂乱の世界。ポップで平和であるはずなのに、ところどころに狂気が見え隠れする。楽曲がスタートする直前の小宮山雄飛のカウントの声だけでも、まるで隣室から聞こえる殺人者の叫びのような不穏さを感じ取る人もいるであろう。

その不穏な空気作りに一役買っているのが、当時のホフディランの常套手段であった『バ

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