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UNiONWAVE-evolve- イベントレポートと彼女の物語について

10月5日、Veats Shibuyaで開催されたYuNiの2ndライブに参加してきました。今回はそのライブ感想になります。先週行われたDIVEXR、FAVRICにも参加してきたのですが、YuNiちゃんのソロライブに参加するのはリアルイベントでは初めてだったのでとても楽しみにこの日を迎えました。

ライブ開始前

現地に到着したのは16時頃。会場周辺は物販が行われていた事もあり既にたくさんのユニチル(YuNiちゃんのファンの名称)で賑わっていた。
直前まで行われていた富士葵ちゃんのライブでは物販待機列がそれは大変な事になっていたらしいが、私が着いた頃には混乱も解消していて今まで参加したライブの物販としてはかつてない快適さであっと言う間にお目当てのものを買えた。

会場直前になり、チケット特典であるTシャツと物販のサコッシュをさっそく身につけて渋谷の街を抜けてライブ会場に戻ってみると、周囲は集合し始めたユニチル達でごった返していて周辺の道路にまではみだしていた。会場があまり広くない場所という事もあるが目の前の道路を通っていく車両も多く、正直見ていてヒヤヒヤした。

入場はFC会員の特典チケット、FC会員、一般特典チケット、そして一般の通常という四段階で呼ばれていたが、正直今どの段階かが分かりにくい印象があった。呼ばれる番号が近づく度に周囲に増えるファンの山を見ながらこの人数が地下に収まり切るんだろうかと疑問を持った事を覚えている。

自分は一般特典チケットだったので入場がはじまった後にしばらくしてから番号を呼ばれて会場に入ったのだが、そこで渡されたのがなんとサイリウム。それもいわゆるキングブレードと呼ばれるものだった。


事前の情報を知らなかったのもありこれには驚いた。中に入った後に周囲の参加者と少し話したのだが、サイリウムを持たずに参加したファンもいて、これは嬉しいサービスだった。これ以上大きな会場で配布するとなると難しいだろうがライブハウスという会場だからこそできるものだったのかなと思う。

ライブの始まり、物語の始まり

そして待ちかねたライブの開演。機材トラブルなどもあり開始は遅れたが温かい笑いが起きたり「がんばれー」などの声援が多くてほっこりした。

ライブはYuNiちゃんの物語の朗読から始まった。

歌が好きな普通の女の子の物語。活動を続ける中での不安、暗闇の中に沈みながらも一筋の光が彼女を照らして……。

そんな物語をなぞりながら彼女が自身のオリジナルソングを歌っていく。
その中でも印象的だったのがいくつかの楽曲を2人のダンサーさんがライブを盛り上げてくれた事。最近だと花譜の不可解やDIVEXRでVTuberとバンドが共演する事はあったがダンサーというのは初めてではなかろうか。自分のいた位置もありダンスの動きは細かく見られなかったがとても驚いたし盛り上がっていい演出だった。

そして驚いた演出がもう1つ。「ジレンマ」を歌いながらYuNiちゃんが2人に増えた事だ。

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いつもの黒を基調とした服のYuNiちゃんと5月のライブで披露された白いドレスのような衣装のYuNiちゃんがステージ上ですれ違いながら交互に歌う。ライブで披露された物語とバーチャルならではの演出にとても震えた。

「ジレンマ」からは髪をポニーテールにした新鮮な印象のYuNiちゃんがカバー曲3曲を歌い上げた。
カバー曲はCD化されていない「帝国少女」「ブルーバード」、そしてキズナアイちゃんの「SkyHigh」というとても盛り上がる曲選だった。特に「SkyHigh」は「ブルーバード」からの繋ぎという演出も良かったがアイちゃんがAIPartyで「透明声彩」を共に歌っていたのを思い出して胸が熱くなった。

カバー曲の後にはお待ちかねの新衣装と新曲2曲。YuNiちゃんのこれまでの2つの衣装をとりこんだような白と黒を基調としたアシンメトリーのデザインはジレンマから新しい光を見出したYuNiちゃんを表現したかのような、大人びた、それでいて可愛らしい印象を抱く素敵な衣装だった。

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新曲の一曲は未来茶レコードに収録されるNeko Hackerさんとのコラボ楽曲で「Erased」とても明るく盛り上がる曲だった。




もう一曲はYUC`eさんとのコラボで「Beautiful world」


こちらは既に各種配信サービスでリリースされているので是非聴いてほしいのだが、ライブで展開された物語のエピローグに用意されたかのような歌詞が本当に素敵で、じんわりと暖かくなった。アウトロの「lalala…」はYuNiちゃんがみんなで歌いたいとの要望があり、みんなの歌声が揃った素敵なエンディングになった。

そしてお約束のアンコール。YuNiちゃんらしいゆるい雰囲気のMCの後には「みんな明日は筋肉痛だー!」と煽り始まったのが唯一オリジナル曲の中で歌われていなかった「Write My Voice」。最後の最後にユニチル達が全力で飛んではしゃいでフロアを揺らしてライブは終わった。



ここまではライブの感想とレポート。ここからはオタクの感想文だ

ここまで記憶を探り探りしながら書いてきて、気がついたのがライブで語られた物語がまるで透明声彩をなぞったような展開だったという事。

歌うことが好きな普通の女の子は「ありきたりな毎日」を過ごしていてバーチャルシンガーとして活動を開始して「透明な声はきっと空っぽじゃない」と信じて歌い続けて、活動を通す中でジレンマに囚われた。しかし「誰かの未来を動かして」その声が彼女の暗闇を照らす一筋の光になった。


今回のライブのタイトルは「evolve」。ここまでが彼女のこれまでの物語だとするなら、これからの描かれていく物語は、進化していく世界は透明な声が色づいた「Beautiful world」なのではなかろうか。


彼女が進む先は色づいた美しい世界だと私は信じたい。

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