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【CL横浜74位、114位】混沌ダイナ

ガラル!!ホドホドです。
(そんな挨拶はない)

行ってきました『CL横浜』!

結論から言うとめちゃくちゃ楽しかったです!
練習過程も含めてすごく充実したものになりました。

運営スタッフ、ジャッジの皆様、またお話ししてくださった参加者の方々ありがとうございました。
そして何より練習に付き合ってくれたみんなありがとう🍀


はじめに

今回は滋賀の生きる伝説「レックパパ」とデッキシェア(59枚同じ)して参加してきました。

レックパパとは思い返せば僕が人生で初めてカードショップというものに足を踏み入れた時に今でも可愛い次男くんと美人な奥さんにボコボコにされた思い出があります(もちろんポケモンカードで)。

それから数年の時が経ち、今回デッキシェアして大会に臨んだのは本当に嬉しかったです。


さぁそんな昔話はさておき、今回の大会をどのように捉えていたか、そしてどうデッキ構築をしたか、大会マッチアップや各環境デッキに対する立ち回りの仕方を記録として残しておこうと思います。

まずは僕らのことを知らない方々もたくさんいると思いますので、自己紹介からしたいと思います。


自己紹介

【レックパパ】

滋賀の生きる伝説(本人は否定されますが、僕はそう思っています)。強豪プレイヤーも遊びにくることで有名なホテル「グランレック」のオーナー。
理想の家族を絵に描いたようで、公私ともにレックパパを目標としているプレイヤーは多い。
口癖は「強いカードは4枚!」

主な実績
・2015WCS  DAY2
・2019CL新潟  エクストラ3位
・2019WCS  DAY1
・2021CL横浜  74位(9-4)


【ホドホド】

大阪出身、滋賀在住。趣味が筋トレなので体格と「ホドホド」という変な名前のせいでよく声を掛けていただけることを実は嬉しく思っている。

主な実績
・2017CL千葉2日目  10位
・2020CL東京  36位(8-2)
・2020シティリーグ S2 ベスト8、S3 準優勝
・2021CL横浜  114位(8-5)


環境の捉え方

まず僕らが考えていたtier表は以下のとおりです。
(デッキの強さよりも使用者の多さを重視しています)

また名称は略称を使用していますので、予めご了承ください。

【tier1】
三神ザシアン、小ズガ
【tier1.5】
ムゲンダイナ

【tier2】
ルカメタザシアン、ピカチュウ、ピカゼク、超パーフェクション


【tier3】
セキタンザン、マッドパーティ


【tier4以下】
ドラパルト、ネギガナイト、インテレオン、炎パーフェクションetc.


【tier1】【tier1.5】

三神ザシアン、小ズガ、ムゲンダイナについては今回の大会において三強であると認識していた方は多かったと思います。
もちろん僕もその一人です。特に三神ザシアンについては明確な不利デッキがなく、練習時に「理論上は」三神ザシアンに勝てるデッキを構築したつもりが三神ザシアンの安定性とパワーの高さに返り討ちにあうこともしばしばありました。たまたま1回勝てても10戦ほどすると三神ザシアンに勝ち越すことは難しいです。
最後まで使用候補ではありました。

小ズガについてはクワガノンVのパラライズボルトでのグッズロックに弱いという点もありますが、レシリザやバイウールーVの採用により通常の不利マッチを覆すだけのパワーはあります。

ムゲンダイナは三神ザシアンと小ズガにどう有利を取っていくかというのが課題としてあり、実は大会10日ほど前までは無人発電所3枚とマリィ4枚を採用したムゲンダイナが候補として上がっていました。
しかし、とある自主大会において無人発電所が4枚採用されたムゲンダイナが優勝したことにより、オドリドリなどを採用している無人発電所に弱いデッキが無人発電所を意識することであまりささらなくなるのではないかと考えました。(例えばリセットホールのマーシャドーの採用など)
無人発電所は知らない、または意識になかったから強いカードだと思いますので、ムゲンダイナにそれが入っているかもしれないとケアされることで少し環境も変化すると思いました。

またムゲンダイナが勝ったことによりきちんと回ればtier1デッキとも対等に戦えるセキタンザンも増えると予想して、tier1からtier1.5に落として考えました。
そしてもし使用するのであれば、少し切り気味ではあったセキタンザンに勝てるように構築する必要も同時に出てきました。


【tier2】

ルカメタザシアン
無人発電所が無理なく入るデッキであり、混沌のうねりとの両採用も多いです。三神ザシアンに五分とることができるが、小ズガ側が無人発電所を意識した構築にすると厳しい印象を受けました。
ムゲンダイナにはザマゼンタのおかげでかなり有利に立ち回れると思います。
ただし、打点の低さからターン数がかかってしまので、25分とセルフカットという時間制限との戦いにもなりますので、使用候補からは外してしまいました。

ピカゼク、ピカチュウ
ピカゼクは直近のオンラインの大会でも優勝しており、まだまだパワーの高いデッキだと思います。
構築としては、後半ライチュウ&アローラライチュウの麻痺で行動制限を狙いにいく形かピカチュウVMAXの高耐久高パワーを押しつける形になると思います。
どちらもサブアタッカーで採用されているクワガノンVが小ズガはもちろんのことどのデッキにもささる可能性があるので現環境最も器用な立ち回りができるデッキタイプだと考えています。

超パーフェクション
「マリィナイトウォッチャー」と聞くと僕は拒絶反応が出てしまいます。パーフェクションの採用候補もオロヨノやゲンミミ以外にガブギラ、ウルネク、アーゴヨン、ガオガエン、ソルルナ等多種多様になっています。
パーフェクションでの候補でなくても環境を意識して、オーロラエネからネギガナイトを動かすようなデッキが存在したり、クラハン4投していたりと同じ超パーフェクションとしても構築の幅は意外と広いです。
カラマネロを絶対にたてないと始まらないことから立ち回りの遅さや不安定さからtier2としましたが、回り出したらパワーは高いです。


【tier3】

セキタンザン
実は使用候補の一つでした。ジラーチ◇とバリヤードを採用してコンボ型にするか回復に寄せるかで悩んでいました。理想の動きがとれたときはtier1デッキとも対等に戦えるのですが、今大会において13戦以上の試合数中でマグカルゴを採用すると1進化を2種類安定して準備するのが難しいと判断したため、使用者はそこまで多くないと考えていました。
実際の数はわからないですが、当日はかなりの数いたようです。ここは読み違えたかなと思います。

マッドパーティ
海外でジラーチコンボ型のマッドパーティがオンライン大会で結果を残し、一気に注目された印象があります。
ただ最近注目されたため、プレイング練度を上げたり日本の新しい環境での考察に時間がかかるためそこまで使用者は多くはないと考えこの位置にしています。


【tier4以下】

ドラパルトインテレオンはデッキ単体パワーこそ高いもののムゲンダイナやピカゼク等の弱点をつくデッキが環境トップに位置付けられているため使用率はそこまで高くないと判断しました。
炎パーフェクションは超パーフェクションよりも無人発電所の影響が大きいと感じ、ネギガナイトに関しては自分たちでは大会に持ち込めるレベルのものが構築できず未知数でした。


当日のマッチアップ

【レックパパ】

DAY1
1回戦 後/超ミュウミュウ W
2回戦 後/小ズガ W
3回戦 後/三神ザシアン W
4回戦 後/三神ザシアン W
5回戦 後/ルカメタザシアン W
6回戦 後/小ズガ W
7回戦 先/ムゲンダイナ L

DAY2
8回戦 後/超ミュウミュウ W
9回戦 後/ムゲンダイナ L
10回戦 先/ムゲンダイナ W
11回戦 後/ルカメタザシアン L
12回戦 後/三神ザシアン L
13回戦 後/ムゲンダイナ W

トータル
9-4


【ホドホド】

DAY1
1回戦 後/ネギガナイト W
2回戦 後/セキタンザン W
3回戦 後/セキタンザン W
4回戦 後/ムゲンダイナ W
5回戦 先/ムゲンダイナ L
6回戦 後/ピカゼク W
7回戦 後/ドラパルト L

DAY2
8回戦 後/レジリザ W
9回戦 後/ムゲンダイナ L
10回戦 後/ムゲンダイナ W
11回戦 後/ムゲンダイナ W
12回戦 後/コズガ L
13回戦 後/ルカザシザマゼンタ L

トータル
8-5

https://twitter.com/syurikenninja/status/1312655188679815170?s=21


ムゲンダイナについて

まず初めにムゲンダイナについて僕が練習を通して感じたことを書いていこうと思います。人それぞれの考察があると思いますので、参考程度に読んでいただけると幸いです。

最初はムゲンダイナというデッキはいつぞやのMレックウザEXのデッキに近いのかなと思っていました。ベンチ8体展開の高打点高耐久に対し、シェイミEXを彷彿させるクロバットVの特性ナイトアセット!いわゆる白レックと呼ばれたデッキからポケモンカードを始めた僕としては絶対にムゲンダイナをぶん回して使うぞと意気込んでいました。

しかし、実際にデッキを回していくうちにぶん回すだけではムゲンダイナは勝てない。いろんな相手に対して戦い方を変えたり、自分が気持ちよく回すだけではダメであえてフルパワーのベンチ8体展開を抑えてスタンプ後のケアとしてベンチを開けておいたり、使わなくていいボール系のグッズは残していたり、ジグザグマのかんしゃくヘッドのためだけに回収ネットを使わずに回収ネット→ポケモン通信でクロバットを持ってきて場を展開したり、先攻でぶん回すだけでなくあえて後攻でサポートを相手よりも先に使って場を展開する方がいいのではないかとかいろいろ考えることが増えてきました。

僕の中で「先攻とってぶん回すデッキ」→「意外と繊細なデッキ」にイメージが変わってきました。

繊細なデッキというのは、プレイングや構築をきちんと環境に合わせて的確に処理することで幅広い相手に対して五分以上に戦えるデッキということです。

ムゲンダイナを一撃で倒せずに、ムゲンダイナ側は一撃で倒せる相手には有利な状況が作りやすいです(ただし、三神ザシアンはオルタージェネシス後にクロバットを2体倒されたら負けです)。

先攻でぶんぶん回すムゲンダイナはもちろん強いのですが、環境デッキに対して勝ち上がろうと思ったときに要求される動きとしては、

三神ザシアン→オルタージェネシス後には三神を気絶させる。

小ズガ→ワンパンされないように手札やエネを集めさせない。小ズガとムゲンダイナの1:3交換だけでなく、こちらも非VのサブアタッカーでオドリドリGXを気絶させるなどして2:1交換を仕掛けていく。

などが考えられます。詳しくは各環境デッキに対する立ち回りの部分で書いていこうと思います。

なので一見矛盾してそうに思いますが、今の環境に適しているのは「守りながら攻める」ムゲンダイナかなと思っています。

そのため直前の10日前までは無人発電所とマリィに頼る構築にしていました。ただマリィだと自分の展開も遅れてしまう可能性があるため、ダートじてんしゃの採用を試したり、ボールをかなり厚めに採用して試していました。

そのあたりは次の項目のスタジアムについてでみていこうと思います。


ムゲンダイナに採用されるスタジアムについて

まず僕らがムゲンダイナを使用するにあたって採用スタジアムから検討していきました。採用スタジアムにより構築内容が大きく変わるためです。

そもそもムゲンダイナにスタジアムは必要なのかと聞かれると答えはYESです。「サンダーマウンテン◇」や「巨大なカマド」などの強力なスタジアムを永続的に使われると今の環境でムゲンダイナは勝つことができません。

そのため採用候補に挙がったのが以下の4つのスタジアムです。

・ナイトシティ

・フラダリラボ

・無人発電所

・混沌のうねり

「トキワの森」が採用されている構築も見ますが、今回は候補から外れました。理由としてはスタジアムの特性上、相手にも平等に働く効果のため相手に与えるアドバンテージとの天秤になってきます。

特に環境デッキである三神ザシアン小ズガといったデッキに対して、エネルギーを手札に加えることが自分のアドバンテージよりもむしろ相手に有利な展開に働くリスクの方が大きいと感じ採用を見送っています。


【ナイトシティ】

ムゲンダイナの強みを一番活かせるカードだと思います。ムゲンダイナは基本的には全て悪タイプのポケモンで構築されており、逃げ0のポケモンを簡単に作り出すことができます。

アサルトゲートのフーパやでばなをくじくニャースとの相性もよく、後攻1ターン目のムゲンダイナVのパワーアクセルからも入りやすくなります。

しかし、ミラーであまり活躍しないことや相手を妨害するわけではなく、自身の動きをよくするためのカードであり小ズガに不利をとると思い現環境の大会では不採用にしました。ムゲンダイナの強みを知りたいとか触ったことないという人がいればまずはここから試してみるのをオススメします。

サンプルレシピ

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ナイトシティのため先攻時も後攻時も様々なプランが取ることができ、一番使いやすい形と思います。

先攻時にはムゲンダイナにエネルギーを貼る。できればバトル場以外で準備。

後攻時にはパワーアクセル、でばなをくじく、アサルトゲート等様々なルートを取ることができます。

使い慣れてくるとリセットスタンプやデンジャラスドリルなどのカードを採用してもいいと思います。


【フラダリラボ】

三神ザシアンの大きなお守りがきつくてナイトシティの次に試したスタジアムです。使い心地はそこまで悪くなかったのですが、ナイトシティの時と比べて簡単に逃げ0要員を作ることができないため、回収ネットやポケモン入れ替えが非常に重要になってきます。

その反面、ジラーチのエスケープボードを無効化したり、三神ザシアンの風船や大きなお守りの効果も消せるので妨害には良かったと思います。

(またルカメタザシアンに採用されているメタルゴーグルも無効化し、ジグザグマのかんしゃくヘッドでダメージを載せることもできるようになります)

ただ今の環境ではスタジアムを採用していない構築の方がめずらしく、大きなお守りのようなダメージを与えて効果を消して気絶させるような場合には有効ですが、ジラーチのエスケープボードなどは結局スタジアムを張り替えられたら解決するため採用を見送りました。環境やマッチアップ次第では活躍するカードであると思います。

サンプルレシピ

画像2

ナイトシティと違い、常にスタジアムを貼っておきたいというよりはピンポイントで相手のどうぐの効果を打ち消すときに使います。

バトル場を入れ替える手段が少ないため、ポケモン入れ替えを1枚増やしています。


【無人発電所】

ソードシールドからVMAX一色にはならずに、やはり三神ザシアンに採用されているデデンネやクチートの特性を止めたかったり、小ズガに採用されているデデンネ、オドリドリの特性は止めたいと思いました。

特に小ズガ戦においては炎エネルギーを手札に抱えたままプレイされると部が悪いので無人発電所とマリィのカードによりムゲンダイナが残る可能性を少しでも上げたかったです。三神ザシアン戦もボスの指令を引くために三神ザシアン側もデデンネを使いまわすことが多いので、そこをとめてムゲンダイナにブレイブキャリバーを打ってもらうことで勝ちを拾いやすくなります。

しかし、上述したように自主大会において無人発電所採用のムゲンダイナが結果を残したことにより、採用を見送りました。

無人発電所は相手が意識していないと強いカードだと思いますが、「もしかしてムゲンダイナに無人発電所が採用されているかも?」と意識されるだけでスタジアムを後から貼るなどプレイングでケアされたり、そもそも無人発電所で止まってしまうようなデッキは構築段階でケアされてしまうと考えました。

サンプルレシピ

画像3

無人発電所を先に貼っておきたいため、無人発電所採用する場合は先攻を取りたいです。

またマリィを何度も打つため自分の展開が遅れないようにダートじてんしゃを採用しています。


ここからは混沌のうねりの採用理由、当日使用したデッキ解説マッチアップ各環境デッキに対する立ち回りの仕方などについて書いていきます。

無料部分だけでもお読みいただき、ありがとうございます。

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シティリーグも頑張っていきましょう!


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