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子育ての悩みが尽きない心配性の親御さんにオススメの一冊(本『特別支援学校の先生が教える 発達障害&グレーゾーンの子どもの才能を伸ばす育て方』の読書感想)

子育ては悩みが尽きません 

 
はぁ、うちの子はこのままで大丈夫かなぁ……」 
 
私が、 
4歳の子どもに、 
いつも抱いていた感情です。 
 
4歳になると、 
育児書によれば、 
以下のことができるようになる、 
と書かれています。 
 
・トイレの始末が自分でできる 
・席を立たずに食事ができる 
・幼稚園で友達と遊ぶ 
 
 
けれども、そのような
常識の一切は、 
うちの子どもには当てはまりません
。 
 
・オムツがいいー!! 
・ごはんたべないーー!! 
・ようちえんはゼッタイいかないーーー!!
 
 
子どもが駄々をこねるたび 
私はいつも不安でした。 
 
・オムツ外れるかな…… 
・お外で食事できるかな…… 
・不登校になったら、どうしよう…… 
 
子どもが、 
 社会生活に適応できなくなったら、 
 どうしよう……
」 
 
将来のことを考えると、 
不安は膨れ上がるばかり。 
親として何ができるか、 
悶々としていました。 
 

子育てのセラピー本に出会う 

 
そんな私は、 
ある一冊の本にめぐり逢います。 
 
 
まてぃだ せつこさん著 
『特別支援学校の先生が教える 
 発達障害&グレーゾーンの 
 子どもの才能を伸ばす育て方』 
(三笠書房)
 


著者は、まてぃだせつこさん。 
通称・せっちゃん先生
です。 
 
せっちゃん先生は、 
20年にわたり、  
特別支援学校の教師として、  
障害を抱える子どもなど  
1,300名あまりの  
生徒と接してきました。 
  
また、 
せっちゃん先生ご自身のお嬢様も、  
自閉症で吃音症を抱えており、  
小4から不登校だといいます。 
 
さらに 
せっちゃん先生ご自身も、 
発達障害やかくれ繊細さんの 
傾向にあるといいます。 
 
 
そのようなご経験をお持ちだからか、 
この本には 
子どもと親が抱える本音に対し 
せっちゃん先生が、温かい言葉で 
悩みに答えてくれます
。 
 
せっちゃん先生の 
やさしい言葉がけのおかげで、 
私は読んだあとに、いつも 
こころの憑き物がぽろっととれるように 
心がラクになります
。 
 
子育てのセラピー本」 
私はこの本をそのように呼んでいるのです。 
 
  

悩みが尽きないのは「こうあるべき」と思うから 

 
さて、この本を読み、 
私は、なぜ子育ての悩みが尽きないのか 
ようやく理由が分かりました。 
 
それは、 
私が 
「子どもはこうあるべき」という 
理想を持っていたから
です。 
 
 
せっちゃん先生は 
次のようにいいます。 

「こうあるべき」「まわりのママがやっているから」と、
正しさや行動を、まわりの基準で選択しているとつらくなることがあります。
 

『特別支援学校の先生が教える 発達障害&グレーゾーンの子どもの才能を伸ばす育て方』P168より抜粋 


ハッとさせられました。 
 
「そっか、 
 私の悩みは 
『子どもはこうあるべき』という理想 
 から生まれていたんだ……」 
 
子どもは 
・パンツをはく「べき」 
・席について食べる「べき」 
・幼稚園で、友達と遊ぶ「べき」
 
 
べきべきべきべき……という制限が 
どんどん頭に積み重なる。 
 
すると、
子どもが 
「べき」のレールから外れるたびに 
不安で頭がいっぱいになっていた
のですね。 
 
 

「こうあるべき」より「子どもの気持ち」を大切にしよう 

 
では、親は、 
どういう姿勢で、 
子どもと向き合えばいいのでしょうか。 
 
 
せっちゃん先生は、 
次のようにいいます。 

「私は、わが子は何が心地いいと思っているのか、何であれば納得するのか、日々感じてあげることが、何より大事だと思っています。」 

『特別支援学校の先生が教える 発達障害&グレーゾーンの子どもの才能を伸ばす育て方』P168より抜粋 


思わず目を見開きました。 
 
私は、 
子どものことを、 
誰よりも心配していると、 
自負していました。 
 
けれども、いつの間にか、 
私は 
「本人の意思」よりも 
「世間の常識」を 
重視していたのかもしれません
。 
 
 
 

親が決めつけると、子どもは苦しくなる 

 
一方で、 
頭の中では、 
次のような疑問も湧き上がっていました。 
 
子どもの意向をただ聞くだけでは、 
 親の責任放棄ではないか……
」 
 
子どもは、 
知識も経験も判断力も、 
足りません。 
 
そんな子どもが判断しても、 
失敗することは、 
目に見えています。 
 
だからこそ、親がしっかり 
先導してあげないといけないのでは…… 
 
頭の片隅で、 
そのような声が聞こえてきたのです。 
 
 
そんなモヤモヤを見透かすように、 
せっちゃん先生は、 
次のようにいいます
。 

「子どもはママやパパが大好きなので、心配させたくありません。なので、心配をかけないように自分の気持ちを押し殺すことがあります」 

『特別支援学校の先生が教える 発達障害&グレーゾーンの子どもの才能を伸ばす育て方』P57より抜粋 


 
この一節には、 
ドキッとさせられました。 
 
なぜなら、
この心情は、まさに 
私が子どもの頃に 
感じていたものだったからです。 
 
 
 
少しだけ、私の話をさせてください。 
 
私は、 
小さいころからずっと 
親の顔色をうかがって生きてきました
。 
 
親には 
心配性なところがありました。 
 
「こうするのが「正解」だから、 
 子どもはその道を歩むべし」 
 
親にそのような信念があったため、 
私は、 
人生の進路を 
強引に決められる場面が多かった 
ように感じています。 
 
 
そんな私は、いつしか、 
親が望む選択肢をえらぶ、 
ようになりました。
 
 
・親をがっかりさせたくない
・親の期待に応えないとダメだ 
・親が望む道にいけば、とりあえず問題ない

 
反抗期もなく、 
進学校に進み、 
大企業に就職し…… 
 
周囲から見れば、 
何の不自由もなく 
成長しているように見えたと思います。 
 
けれども、いつしか、 
私の視野はぎゅーっと狭まり、 
どんなときでも 
親に許可をとらなければいけない…… 
そんな窮屈な大人になっていた
んですね。 
 
「もう少し、 
 やりたいように生きればよかったなぁ……」 
と今は思います。 
 
 
 
親から見れば、 
子どもの選択は、 
ずいぶんと 
幼稚で、遠回りで、非合理的に 
見えるかもしれません 
 
 
けれども、 
せっちゃん先生は言います。 

「お子さんの失敗も無意味ではありません。 
(中略)心配のあまり、お子さんの失敗する体験を奪わないであげてください。」
 

『特別支援学校の先生が教える 発達障害&グレーゾーンの子どもの才能を伸ばす育て方』P53~4より抜粋 

 
本当だよなぁ……と思いました。 
一見、非合理的な回り道こそが、 
子どもにとって、大切
なんですね。 
 
なぜなら、 
失敗も含めた経験こそが、 
次の一歩を歩む道標となるからです。 
 
あなたも思い当たる節がありませんか? 
「失敗が財産になった経験」 
きっとありますよね? 
 
親が、その回り道を否定し、 
「こっちに進め」というと、 
子どもは、 
自分の意志で、 
一歩踏み出す勇気を失ってしまう
んです。 
 
 
子どもは生まれながらにして、 
どうしたいかを、 
直感的にわかっています。 
 
親にできることは、 
その子どもの主張を、 
しっかり応援してあげること
、 
なんだと思いました。 
 
 
 

子どもにやりたいことを聞こう 

 
この本を読み、 
私は 
「子どもの声をしっかり聞く」ことを 
大切にしよう
と思いました。 
 
 
具体的には、 
以下の言葉がけを大切にします。 
 
・自分でできる? 
・できると思ったら、やってごらん 
・あなたはどうしたい? 
・好きなことがあれば、いろいろやっていいんだよ 
・失敗してもやり直せばいいんだよ
 
 
 
この言葉以外にも、 
この本には、巻末に 
「子どもが伸びる魔法の言葉がけリスト」が 
付いています。 
 
そこに書かれた 
肯定的な言葉がけを 
これから実践していきます。 
 
子どものことを決めるときには 
まずは 
子どもの声を出発点に決めたい
、 
そう強く思ったんです。 
 
 
 

親も子どもも、もう頑張らなくていい 

 
最後に…… 
 
この本の一番のメッセージは 
親も、もう頑張らなくていい」 
ということなんです。 
 
 
誰がなんといおうと、 
子どもの人生に対する、 
親の責任は、 
非常に重いものです。 
 
だって、 
子どもの人生そのものを、 
預かるわけですから。 
 
そんな経験、 
誰しもが初めてです。 
 
頑張ってしまうのも 
無理はありません。 
 
 
けれども、 
その責任を果たすために 
「親が全てを決める」 
「肩に力をいれて子育てに臨む」必要は、 
全くない
のだと思いました。 
 
大切なのは 
「頑張ること」よりも 
「受け入れること」
です。 
 
子どもの最大の応援者として、 
 子どもの選択を受け入れる
」ことこそが、 
親として出来ることなのだと思うんです。 
 
 
 
あなたは、 
子どもが産声をあげたときの、 
あの感動を覚えていますか?
 
 
まるで 
天使のラッパが鳴り響くような、 
幸せの音色。 
 
子どもは、 
あのときから、 
存在そのものが、 
奇跡なんです。 
 
 
あなたは、 
こう思ったはずです。 
 
どんな子どもであっても、 
 一生かけてこの子を愛したい
」 
 
無条件で子どもを愛する」 
子育てするううえで、 
最も大切な気持ちを、 
私達は 
実はもう知っている
のですね。 
 
きっと、 
その気持ちさえあれば 
あとはもう 
何もいらない
のだと思います。 
 
「子どもを、しっかり育て上げなきゃ!」 
と眉間にシワを寄せながら 
肩ひじを張る必要は 
もうありません。 
 
ただただ 
子どもを信頼し 
子どもと一緒に笑顔になって 
子どもの人生を、 
ちょっと後ろから応援するだけでいい
んです。 
 
 
子どもは、 
存在そのものが、 
神様からのギフトです。 
 
キラキラした宝物が、 
ありのままで輝きを放ちながら、 
のびのびと生きていく軌跡。 
 
そのキラキラした瞬間の連続を 
一緒に味わえることは 
奇跡以外の何ものでもありません。 
 
 
世間の常識とか、 
こうあるべきとかは、 
些末な問題です。 
 
キラキラ輝くこどもの特性と向き合い 
ありのままを受け止めていく
 
 
そんな親と子の関係を 
私は存分に楽しもうと思います。 
 
 


子育ての悩みが尽きない……
心配性の親御さんに向けて 
せっちゃん先生が送る 
『子育てのセラピー本』はこちら▼ 


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