質問の意図がわからないと言われる同志へ
こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。
しどろもどろ
「ちょっと言ってる意味が分からないんだけど」と言われると、途端に私はしどろもどろになってしまいます。会社員時代、上司に言われると「ええ、あの、その」となっていました。
「言っている意味が分からない」という字面には別に何の感情も入っていませんが、大体の場合このセリフを言われるときは、怒られているときだという刷り込みが私にあるんですね。
「言っている意味が分からない」は、「きみ(小鳥遊)の言うことは意味不明」であり「意味が分かるように言わないのは非難されるべき」だと、自分の中で勝手に思考が進んでしまうのです。その結果、申し訳ないという気持ちになり、焦ってしどろもどろになってしまうというわけです。
会話を成立させる責任は半分ずつ
そもそも、「意味が分からない」では足りないと私は思うんですね。どこの部分の意味が分からないのか、どう理解した結果意味が通らないと思ったのか、といった相手側の説明があってもいいんじゃないかと思います。「意味が分からない」とだけしか言わないのは、極端な話、相手への甘えと言われても間違いではないと個人的に思っています。
あくまで、会話を成立させる責任は半分ずつだと思います。こちらからも、相手からも歩み寄ってコミュニケーションをするのが大事ではないかと。
こちらからの歩み寄り
こちらからの歩み寄りとして何ができるか。もちろん、意味不明な話の展開や質問をしないというのは大事ですが、私は特に「相手にとって答えやすいように配慮する」という例としてクローズドクエスチョンの活用を意識しています。
クローズドクエスチョンというのは、選択肢を相手に提示して選んでもらう形式の質問方法です。「はい/いいえ」で答えてもらったり、「1か2か3のどれですか?」と聞いたりします。
逆にオープンクエスチョンというのもあります。「どうですか?」「いかがでしょうか?」といった、相手の返答の自由度が高い質問方法です。
どちらも優劣はありませんが、特に職場でのコミュニケーションでは、必要最低限で終わらせることが喜ばれますので、クローズドクエスチョンがおすすめです。こうすれば、少なくとも「質問の意図が分からない」などと言われることはないのかなと思います。
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