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失礼な印象を与えてしまう同志へ

こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。

「言っちゃダメ!」と思いながらも・・・

ADHDの大きな特性の1つに、思いついたことは言いたくなるという「衝動性」があります。私、これを意識するときが割とあります。

特に、「これ言っちゃいけないんだけど、でも言いたい」という状況で、ついポロッと言ってしまう。これが割とあるんですね。理性の抑制が効かないのでしょうか。

そんなときに限って、我慢できずに出てしまうこともあってか、単刀直入な言い方をしてしまいます。言い終わってからすごく反省しますが、後の祭りです。

相手へのショックを和らげる工夫

そんな私ですので、相手へのショックを和らげるクッション言葉は習得必須でした。「気持ちはありがたいけど~」「自分の理解不足かもしれませんが~」といった、いったん譲歩する言葉を差し挟むことで、いくらかは相手へのショックを和らげることができます。

また、「~だと私は思います」「~ではないかと考えます」といった形で、「あくまで自分の考えなんですよ。押し付けてはいないですよ」という風に(できるだけ)伝わるような言い回しもよく使っています。

このような話をすると、「じゃあ、本心を隠して、婉曲に聞こえるテクニックをしょうがなく使っているのか」と思われるかもしれません。

直接的な強い表現を使って相手へショックを与えるのは本望ではないですし、押しつけがましくはなりたくないというのもまさに本当にそうで、決して「しょうがなく、当たりの良い印象を与えるテクニックを使っている」わけではない、少なくともそのように意図はしていないのです。

言い方、表情、ジェスチャーも

さらに、言い方や表情なども大事です。人と人がコミュニケーションを図る際、実は「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で影響を与えていることを示した「メラビアンの法則」は有名です。

特に私が意識しているのは、「だと私は思います」といった言い回しをする際に、ほぼ必ずといっていいほど、自分の胸あたりを右手でポンポンと叩くジェスチャーをすることです。

一般的な話としてではなく、「自分が」思っていることに過ぎません、それをどう受け取るかはあなた次第です、といった意味合いを込めて、それが分かりやすいようにやっています。

こういったコミュニケーション上の工夫のおかげで、単刀直入すぎる言い方で相手に失礼な印象を与えることは少なくなりました。ともすれば「単なるライフハック」として見られがちですが、侮ってはいけないと実感しています。

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