【レビュー】ガンプラ用エアブラシのススメ
相も変わらず趣味のプラモデルに関する四方山話。
今回は私がプラモデル製作(2024年9月現在)に使用しているエアブラシについての話。
私の使用環境
昨今、携帯できる充電式コンプレッサー付きエアブラシがガンプラのMG一体より安く買える時代というのに、まだまだ導入のハードルが高いみたいっすね。
なんでエアブラシ使わないんだろうって思うことしばしばであります。
というわけで、ここではまだエアブラシを導入してない人に向けての意識で語っていきます。
まずは私の使用目的や使用環境をば。
【エアブラシ使用目的】
薄く均一な塗装面、きめ細かいグラデーション表現、塗装時間の短縮。
つまり筆塗りでは無理なことを筆塗りより楽に早くやるってこと。
【作るもののサイズ】
ガンプラの1/144スケール
小さくて形の複雑なものが多い。あとでエアブラシ選びにも影響するので気にしよう。
【よく使う技法・表現】
黒立ち上げ塗装、グラデーション、つや消し仕上げ
これもエアブラシならではだと思う。ベタ塗りとかグロス仕上げなら缶スプレーという選択肢も出てきてしまう。
【使用塗料】
主に水性ホビーカラー。
リビングモデラーなので家族への異臭配慮してのこと。
そういや調色した塗料を塗りたいって場合もスプレーじゃ無理なのでエアブラシという選択が生まれるね。
本当にエアブラシが必要ですか?
とまあ、私のエアブラシの目的や環境を踏まえればその依存度が高いことがご理解いただけると思います。この辺、趣味だからこそ模型製作環境って人ごとに違ってくるのでちゃんと整理して環境を整えた方が後悔しないで済みますね。
あとやっぱりお金事情。
そもそも資金が潤沢なら買って試して気に入ったものを使い続けりゃ良いってなもんです。
頑張ってお仕事して趣味に費やせるお金をふやしましょ。制作部屋も積みプラ倉庫の建築も稼ぎ次第です!
私もお金があれば自分で作るのやめて超細かく指示出しての制作依頼するんだけどなあ(爆
庶民な私は少しずつツールを買い漁って環境を良くするのさ。
うちのエアブラシラインナップ
私の周りにはひとつのエアブラシを20年近く使ってるという方もいらっしゃいましたが、私は3年で3本修復困難な不具合が出ました。
具体的な症状は「塗料カップ内のメッキ剥げ」です。うちのはカップ一体型の本体なので部品交換では対応できず、仕方なく代替えとして新型を買い足してまいりました。現在私の手元にあるのは上の写真のようなラインナップとなっております。
アルカリ性洗剤に侵されるメッキ
私のような悲劇を繰り返させないため少し不具合の件を掘り下げておきましょう。
メッキ剥げの原因となったのは洗浄につかっていた洗剤の「マジックリン」だと思われます。どうやら強いアルカリ性がメッキを侵してしまうらしいです。でメッキが剥げるとどうなるかというと腐食します。つまり錆びます。
錆によって薄め液やクリアーに色が着くときがあります。最悪です。
これは私が水性ホビーカラーを愛用しエアブラシの洗浄に安くて匂いの薄い洗剤マジックリンを使っていたから起きたことです。
まさかパーツを漬け込んでも平気なのにメッキをダメにするとは思わなかったです。
皆さんも気を付けてください。
異常に気づきにくいニードル
他の異常としては、なんか最近吹き心地悪いなと思ったらニードルの先端が曲がってたりもありました。ニードルは比較的安価で交換できるのでまだマシです。でも異常のあるニードルを使い続けるとノズルにも悪影響が出そうですので注意しましょう。
まさかの製品紹介なし
私の使用エアブラシについては一応上の写真の製品名だけ書いておきますが一つずつの紹介はしません。
一応、参考として製品の詳細リンク貼っておきますが、AMAZONは価格とかプレ値になってる場合もあるのでご参考まで。
①スプレーワーク HG エアーブラシ (カップ一体型)
②Ausuc ダブルアクション エアブラシ 重力式 エアーブラシ ノズル口径0.3mm 7cc
③スプレーワーク HG シングルエアーブラシ
④スプレーワーク HG スーパーファインエアーブラシ
⑤スプレーワーク HG トリガーエアーブラシ(スーパーファイン)
その他写真に無いけど持ってたもの
⑥エアブラシ セット ミニコンプレッサー
仕様違いによる使い分けと注意点
購入順序は⑥→④→①→②&③→⑤です。
私の使い分けとしては0.2mmと0.3mmがまず区別されます。
0.2mm口径のエアブラシ
単純に比較すると明らかに0.2は0.3より細かい塗りがし易く、グラデーション塗装に向きますが、その分広い面の塗装が大変です。
0.2の注意点としては塗料が濃く粘度が高いと0.3よりもノズルが詰まりやすいですね。
ガンプラの場合、小さくて複雑なパーツが多く均一に吹くことが少ないので0.2でも私は苦痛を感じません。そもそも凹凸部で吹付けの順序や量のコントロールは細かく必要ですしね。
まあ、HGUCジオングのスカートパーツくらいのサイズ以上は、均一に塗り上げるのはちょっとダルいかもしれません。
④のタミヤのやつはカップが小さいのがある意味メリットで塗料2~3滴から吹けるので少しだけ塗りたいときに塗料節約できます。逆に広いところを塗るにはすぐに塗料がなくなるので向きません。(うちのこいつはカップ内メッキ剥げで実験用)
⑤はこの中でまだ使用歴が浅いのですが今後のメインウエポンとしなければならないやつ。トリガーでグリップもあって楽です。ただまだ少し重く感じるのと吹付け角度とか感覚の違いに慣れてません。
0.3mm口径のエアブラシ
サフや下地塗装などグラデーションをあまり意識しないベタ塗りで使うことが多いです。個人的には0.2は精度良いの使いたいけど、0.3ならフツーに均一に吹ければ良いってことで、今は②の激安エアブラシが主力です。
もちろんタミヤの①はすごく良かったのですが、先述のメッキ剥げからの腐食が原因と思われる緑青が浮いたので本塗装には使いません。
また③のシングルアクションは格安未使用中古で思わず入手したのですが試しに吹いては見ましたが扱いの感覚的には缶スプレーのようでした。特に安かったりする訳でも無いしこれをわざわざ買う必要はありません。
まとめ
まずとにかくエアブラシを試したいのであれば、充電式コンプレッサーのついてる安いのをオススメします。どこででも使えるってのが最強のポイントです。とをあえずこれだけで環境未整備でもなんとかなるっしょ。
本格的にエアブラシやるぞ!って決めたらエアブラシよりもコンプレッサーや塗装ブースの設置場所や騒音問題の方が問題になるのでそちらをまず解決してください。
その次に、どのくらいの大きさのものをどう塗りたいのかが口径選びのポイントでしょうね。(今回一番言いたかったのはこれかもしんない)
最初のエアブラシとして0.3mmを勧める方が多いですよね。
私自身はエアブラシの強みを活かしたガンプラ塗装なら0.2mmが最適だと思ってるものの、1/72の戦闘機F-15制作時はサフ&下塗り時に0.3mmでもメンドーだなと思ったので大きいパーツをベタ塗りすることが多いなら0.5mmが良いってのもわかります。
個人的経験からの感想としては、0.2と0.3を使ってエアブラシって小は大を兼ねると感じてるので、最初0.2から始めて次に0.5行けば良かったと思ってたのです。でも0.5を試させてもらった時の塗料の消費量に驚き、塗装ブースの排気パワーも踏まえると、ほとんど大きいパーツを塗ることが無い私は0.3で良いと納得してる感じです。
エアブラシは安物でも良いのか?
私のとこにタミヤが多いのは入手性とアフターサービスの信頼度からですね。アマゾン発送品は初期不良は簡単にケアしてくれるので使えないってことはなく、あと気にするのは耐久性だったり使い心地だったりですが使い方にもよるしね。作りの精度的に中国製よりも国産の方が高く、検査検品もしっかりしてるので品質が安定してるのは間違いありません。
あとは感触とか吹き心地の違いもあるので、エアブラシを備えている制作スペース等で試してみるのが良いと思います。
あとはやはり、どんな感じに塗りたいのか?が肝心なので、それを決めて近い作品を作ってる方の話を聞いて同じ道具にするとかも全然ありだと思います。
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