香川1日目の記録

大阪からバスに乗って善通寺まで。

淡路島の棚田の風景を見て、頭の片隅にある夢を思い出す。棚田の山頂の日本家屋で展示がしたいなあ。という。

香川に入るとイサム・ノグチのオクテトラが置いてあるサービスエリアがあった。おそらく「津田の松原サービスエリア」イサム・ノグチが好きで、オクテトラの存在も知っていたけれど、実物を見たのは初めて(但し、バスの中から)。調べてみたらイサム・ノグチ庭園美術館というのが香川にあるらしい。場所は松山。今回向かうのは香川の西の方なので、イサム・ノグチ庭園美術館には行けないだろう…。知っていたら松山で降りるルートを探していたのに……くやし……。この時点でまた香川来よう、と思った。


丸亀を過ぎ、善通寺に着く。松山と違って建物が低くなり田んぼや畑が多くなる。なぜ今回善通寺で降りることにしたかというと、この、善通寺の隣、金蔵寺駅が、今回のお宿だから。近くを軽く観光してからチェックインしよう。という魂胆。しかしまあ近くといっても、特にどこに行きたい何がしたいとあるわけでは無く…。香川の美術館を調べる。と、ここで東山魁夷せとうち美術館というものの存在を知る。行きたかった……。瀬戸大橋の途中にあたる島にあるようで、鉄道では行きづらそうだった。また香川来よ…(2回目)

善通寺から3駅ほど行ったところに日本庭園がある。日本庭園は好きだ。しかも中に絵画館といって美術作品も置いてあるらしい。早速向かう。

秋の低い太陽が柔らかく空を照らしていた。夕方のような感覚だったけど、まだ15時にもなっていない。青過ぎない晴れた空と、低いぽこぽこした山に囲まれ、以前住んでいた鳥取の地元を思い出しながら歩いた。タニシだらけの用水路やバッタを見つけただけで嬉しくなる。向かう方角に大きな造船所が見えて、すごくワクワクした。海が近い。中津万象園に到着。


荷物の中からカメラを取り出し、いざ館内へ。はじめに絵画館へ。……わたし、全部見たかな?まあ、ちょっとアレでした。ミレーが良かった。安定。ちょっと暗く感じたけど、作品保存のためかしら。しょうがないのかもしれない。

絵画館から出ていよいよ庭園へ。訪れた時期にはevala、鈴木昭男による特別展「聴象発景」が開催されていた。庭のあちらこちらから不思議な音がする。それはevalaさんの作品のようで、よく美術館で聞くような現代アートの音、という感じ(オイ)。ぽわ〜んみたいな響く音?美術館で聴いていたらちょっと嫌になるかもしれない音だけれど、日本庭園という場所で聴くと、視覚と聴覚共に研ぎ澄まされた感覚になる。ちょっと歩くと足のマークの石がある。上に立ってみる。よくわからんかった。後になって知るんだけど、足マークの石が最初においてある場所は、目の前の大きな石に耳を当ててみてってことだったらしい。これは鈴木昭男さんの作品。点音(o to da te)という作品で、その、足マークの石にのって音を聴くという。なんかすげえな。

途中声をかけられたので、せっかくだしとお茶室へ入る。抹茶は好きだけど、お菓子が和三盆だった。evalaさんの代表作と鈴木さんの点音をかたどったもので、可愛いんだけど、昔から苦手なんだよなあ、和三盆。思いつつも口に含んでみる。じわ、と溶ける和三盆。あれ、ほんのり甘い。嫌いじゃない。むしろ、好きかも?最近舌が変わっているのを感じるけどここでも感じるとは…。お抹茶も美味しく、大満足。

その後、観潮楼でevalaさんの代表シリーズだという立体音響作品を聴く。これがめっちゃ良かった。本来は真っ暗闇で聴くらしいけど、お茶室の窓から庭を眺めて聴くその音はすごく気持ちが良かった。立体音響すげえ。

時刻は16時くらい。今回の旅の目的は瀬戸芸だけど、もうひとつ、湯船に浸かるぞ、という目的を果たすため丸亀へ。


城北温泉というのがあるらしい。実はこの旅、シャンプー類を持ってきていない。タオルとかシャンプー、あわよくば借りれないかな、買えないかな、とググってみると、300円でタオルありました。みたいな記事を発見。やったー!

丸亀には、ちょっとした商店街があって、歩いていると丸亀城が見えて、田舎の観光地、と行った感じ。雰囲気の良い感じだった。地元の高校生たちがいて、あー、なんか米子(鳥取県米子市)っぽー。と思いました(伝わらない)。商店街を抜けて少し行ったところにもくもくと煙を出す煙突があった。絶対これだろ城北温泉。でも思ってたのと違う。券売機で300円のタオルが買える感じじゃない。中に入ってみると、早速男湯女湯が別れていて、真ん中の個室におばあちゃんが1人。ガチ地元銭湯じゃん。初めてだ。緊張した。

女湯の扉を開けるとすっぽんぽんのおばあちゃん。やべえ!もうここから始まってる。受付のおばちゃんが「400円」わたしは「1000円からでもいいですか」と。「はいよ。600円」そしておじいちゃんたちとの会話に戻る銭湯のおばちゃん。怖え〜。ドキドキしながらロッカーへ。あ、なんだこの鍵、どうやって使うの。回すタイプじゃなくて、上から差し込んでガチャンと開けるタイプの鍵だった。それを理解するのに数分。あと、どう見ても有料タオルやシャンプーを売ってるところじゃない。さっきの記事はなんだったんだよ!(おそらく違う温泉の記事を読んでいた)ネットの記事を断片的に読んで信じてしまう節があるな、、本当に気をつけよう。湯船に浸かるぞ!というのが目的なので、とりあえず髪を高くくくり、フェイスタオルを持っていざ出陣。ボディソープで体が洗えないのでひたすらシャワーを浴びて汗を流したことにした。大丈夫かな…。他にもおばあちゃんが2人。そんなに大きくない銭湯(温泉と言いながらたぶんあれは銭湯だった)で、壁にはお決まりの富士山。脱衣所との間にガラス張りの空間があってその中に観葉植物。かわいい。湯船に足をつけるとあまりの暑さに驚愕する。あっち〜どうやって入るんだよこれ。ケロリンでお湯をくんで肩からかぶってみる。あっち〜。だめだわ。謎に仕切ってある隣の湯船に手をつけると、あ、こっちの方がぬるいな!?とそっちの小さい方の湯船に浸かる。大丈夫かな、ここ入っていいのかな、謎の緊張。けれども少し熱めのお湯に緊張も溶ける。めちゃくちゃに良かった。じんわり芯から温まる。最高か。最高だった。にしても熱いからすぐに上がっちゃう。

帰り際、同じ時に入っていたおばあちゃんから「さようなら」と声をかけてもらった。びっくりしてしまって会釈しかできなかった。「お先に失礼します」くらい言えればなあ、うーん?普通に「さようなら」くらい言えればなあ、咄嗟だと声が出ないのなんとかしたい。

城北温泉から出るとこれでもかってくらい赤い空。赤じゃ!(千鳥より)と思わず声が出る。温泉に入って心が、体がふわふわしている。夕日の沈む方へ向かって歩き出す。

小腹がすいていたので、丸亀駅前でたい焼きを買う。これでもかというほどパリパリで美味しかった。今夜の宿に向かう。


金蔵寺駅から徒歩0分。本当に駅の真横にその宿はあった。ゲストハウス「ミカサスカサ」とんでもなく暗くて最初は怖かったんだけど…オーナーさんはとっても明るい人だった。HPにも小さいですと書いてあったけど、本当に小さかった。中国人の女性2人組と、40代後半くらいかしら?のご夫婦、それからフランス人の女性と出会う。よろしくお願いしますと挨拶。中国から来た2人組は今日瀬戸芸に行ったらしい。「わたしたちは昨日本島に泊まって、そこから高見島と粟島行ったんですよ。結構すぐ回れますよ」とのことで高見島のパンフレットをもらう。そんなに急がなくても粟島、高見島を1日で回れるらしい。「ありがとうございます!」明日が楽しみ。

夜ご飯は寿司が食べたくて隣駅、お昼にバスを降りた善通寺へ。乗り場を間違えていて約1時間ほど待ってしまった。歩いた方が早かったんじゃ…?そして着きましたすし遊館。中国・四国のチェーンらしい。富山の祭りばやしみたいな感じだ!スシロータイプではない…ちょっとお金が心配だけど、まあ旅だしいっか!茶碗蒸しと、大好きな白身達を食べる。美味しかったヨ……。お値段もそんなにびっくりするほど高つくことなく、無事帰宿。

帰ると台湾人の女の子が増えていて盛り上がっている。若干アウェーな空気の中自分のベッドへ。シャワーの準備をして、そこに新たに日本人の子もチェックインしてきた。みんなで写真撮る流れになってちょっと駄弁って、程よくワイワイしました。シャワーも浴びれて心地良く眠れた。隣の家の犬たちの遠吠えがすごくてたまに起こされたけど。


1日目、終了。明日はいよいよ島へ向かいます。

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どうでもいいけど書き出したかったこと。ゲロ袋。
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