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59.レコンキスタ(国土回復運動)

①イベリア半島での勢力図

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イベリア半島は現在のスペインとポルトガル。ここはフェニキア人がいた。ポエニ戦争でカルタゴが負けるとローマの属州となった。ローマが次第に衰えるとゲルマン人の侵入があり、西ローマ帝国が滅んで西ゴート王国に。

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そこへ、南からイスラーム教徒が侵入。西ゴート王国が滅んでイスラームの手に落ちる。ここからキリスト教勢力がイスラム勢力を追い出そうとする運動をレコンキスタという。

②イスラムの侵攻を食い止めたのは。

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イスラームがヨーロッパまで侵入できなかったのはフランク王国とのトゥール=ポワティエ間の戦いで負けたからだ。カールマルテルのおかげでヨーロッパは守られた。

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フランク王国のカール大帝はピレネー山脈付近に諸侯を配置した。これがスペイン辺境領。この諸侯たちがレコンキスタで活躍する。

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カール大帝が死ぬと、辺境領の諸侯たちは独立し、小さな国々に分裂する。アラゴン王国、カスティリヤ、ポルトガルだ。

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キリスト教の勢力が増している中、イスラム教のウマイヤ朝では内紛が起こり、バラバラ状態に。北アフリカからベルベル人のムラービト、ムワッヒドの王朝が興るがキリスト教の優勢は変わらず。

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③レコンキスタ完了。

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ポルトガルのレコンキスタが一足早く完了。カスティリヤは焦っていた。早くイスラム教を追い出さないと。カスティリヤ女王イサベルはアラゴン国王と結婚し、合体。スペイン王国となってイスラムにぶつかった。

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1492年、ようやくイスラムの拠点だったグラナダを陥落させて、完全にキリスト教が勝利した。

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彼らキリスト教は思った。

キリスト教徒「キリストが正しいから勝てたのだ。イスラムなどの邪教を信じている不幸な人々を解放しなければ皆地獄に落ちてしまう。世界中の人々をキリスト教徒にするのが我らの使命!」

ということでポルトガルとスペインが海へ出て、キリスト教を布教する大航海時代が始まる。

④他の国は何してるの?

フランスやドイツなどの国々は、十字軍を行なって、イェルサレムをせめていたが、ことごとく失敗。彼らは思った。

「キリスト教が負けた。人もたくさん死んだ。教皇のいっていることは本当に正しいのか?」

自分達に疑問を持って教皇が分裂した時代が起きたり、内紛が発生したりと海に出て行く暇はこの時まだなかったのだ。


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