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65.宗教改革

①巡礼をすると天国へいけるよ。


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巡礼とは聖地に行ってお参りをすること。場所は上記3つ。しかし、普段の仕事をほったからして行くことは余裕がないとできない。だから教会はこういう。

教会「お布施をすれば天国へいけるかもよ?」

こうして教会は財を築き上げていった。

②銀行家の教皇

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ルネサンスのイタリアフィレンツェでパトロンをしていたメディチ家。メディチ家ははじめ、薬を売っていたが、次第に銀行業に手を出した。薬のことを英語でメディスンという。

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メディチ家は教皇庁にも金を貸していた。そうしてパイプを強め、やがて教皇になる者をメディチ家から排出することに成功した。なんと世俗的な人選だろうか。笑

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教皇になったメディチ家のレオ10世は早速サン・ピエトロ大聖堂の改修工事を請け負った。しかし金がない。どうするか・・・。

教会「贖宥状という札を買えば罪が清められるという代物がございます。」

レオ10世「それを大々的に売りなさい。」

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いらっしゃいませー!安いよー。これを買うだけで罪が清められるよ!

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皆、信じて買っていた。しかし、フランスやイギリスは流石にやりすぎだということでこの贖宥状の販売を禁止した。ドイツでは平気で販売されていたのだ。しかし、これに疑問に思う人々もいた。そうした人々は大学の先生に聞きにいった。

民衆「先生。本当にこんな紙切れでわしらは天国へいけるんでしょうか。」

先生の名前はマルティン・ルター。ヴィッテンベルク大学の教授だ。

③ルターの教会批判

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ルター「そんなことはない。教会の行なっていることは間違っている。」

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民衆「教会様のいうことは絶対ではないのですか?」

ルター「聖書を読んだことはあるか。どこにも教会という単語は出てこない。出てこないのだ。あやつらは自分たちの利権を守るために存在している。天国へ行くために寄進城など嘘だ。信じるだけで天国へいけるのだ。

信仰義認説という。

ルターは大学の掲示板に教会への質問を95個並べ立てて批判した。

95ヶ条の論題という。

教皇はすぐにルターに対して批判をするため使者を派遣した。

使者「ルター。あなたのいっていることはデタラメです。」

ルター「何が違うのかいってみなさい。昔、ベーメンに私と同じことを言われて火あぶりになった異端者フスがいたな。しかし時代は変わったのだ。フスは全くもって正しい。教会など存在しなくていい。聖書を信じればいいのだ。」

ライプチヒ討論。

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使者「異端を信じるなど!破門です!教皇様、あいつは破門したほうがいいです!」

教皇「わかりました。すぐにルターを破門します。」

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ルターに手紙が届く。破門状だ。

ルター「痛くもかゆくもない。」

そこへ神聖ローマ帝国皇帝カール5世から使者が現れた。

使者「ルター様。ヴォルムスにて会議を行いますのでご出席ください。」

ルターの弟子たちはこの招待に戸惑う。

弟子たち「ルター先生。いってはなりませぬ。フスは会議に呼ばれ殺されたのです。同じ結果になりますぞ。」

ルター「大丈夫だ。火あぶりにはならん。」

ルターはヴォルムス帝国議会へと向かっていった。


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