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観劇再開♪新国立劇場『リチャード二世』10/7

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新国立劇場のくまちゃんたちに会ってきました〜・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:

いえ、2月以来、初の観劇でした(^_^;)

2009年からスタートした新国立劇場のシェイクスピアシリーズ、ついに最後の『リチャード二世』です。

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実はくまちゃんズは見事に逆光位置にいまして、後からクリスタで調整しました。

写真では真っ黒、ほとんどシルエットでした(笑)救い出した〜


新国立劇場は、比較的早い時期から再開していますが、それだけしっかりした対策をしてのこと。

私も今年は会員になっていますし、信頼する大好きな劇場ですので、わたし的観劇再開の作品として、『リチャード二世』で良かったなと思います。

まず、入場する人は全て名前、連絡先、座席などを記入する必要があります。

それとチケットを持て入場列に並び、手袋をしたスタッフさんに日付だけ確認してもらって、チケットは自分でもいで入ります。

最初にトイレに行っておきましたが、感染対策のため和式トイレは閉鎖されていました(^ ^)

いや、本当和式は嫌われているので、もう全部洋式で良いと思います…

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私は一席空けの時点でチケットを購入しましたが、そのあと多分少し増やしたんじゃないかな(未確認)。

中央席は空いてない席もあったと思います。

サイド席は一席空いていました。

新国立劇場中劇場は普段から舞台が近く、高低差もあって、見やすい劇場です。

それがさらにまばらになって、劇場は辛いでしょうが、安心感や見やすさはあり、ありがたかったです。

また、このシリーズではいつも舞台が客席にぐっと食い込んできていることが多かったと思いますが、今回は浅目になっており、いつもならつぶれている客席が残っていました。

もしかしたら、客数を減らさなければならない劇場のために、せめてもの対策だったのかもしれません。


私はこのシリーズ、3作目からの参戦なのですが、歴史の流れからすると多分逆から(新しい時代の方から)上演されているんですよね。

最も古いリチャード二世、つまりヘンリー四世誕生譚を最後に上演することで、私も「輪が繋がった!」感がありましたね。

それはやはり、ヘンリー四世では長男ハル王子を演じ、次にヘンリー五世を演じた浦井健治くんが(ヘンリー六世も演じていますが、それは私はまだ見ていないので)、四世の若かりし頃を今回演じることになり、その姿が繋がったということです。

うわー、あの中嶋しゅうさんのヘンリー四世は、戴冠した時この姿だったんだなあと(違いますが💦)。

今回は貴族の若者ヘンリーとして登場した浦井くんが、戴冠し白い衣装を着て出てきた時、もう完全に王の姿で、四世、五世の時の姿をまざまざと思い出しました。

同じ役者さんだから、同じ顔なのは当然ですけど(^_^;)

でも、同じ役者さんを使い続けたという、稀有なチャレンジならではの一致感、まとまりですよね。

そして、中嶋しゅうさんのヘンリー四世が、どうしてあんなに罪悪感に苦しみながら死んだのか、やっと分かった気がしました。

棚ぼたのように王座が転がり込んできたヘンリーですが、粛清とワンセット。

彼の元へ次々届く、貴族達の処刑の報。

その貴族達は、いずれも同僚として、中には親戚として長く付き合ってきた人たちばかりのはず。

王座の重圧を引き受けた以上、ヘンリーは淡々とそれらを受け入れるしかありませんが、王座は最初から血塗れだったということです。

そこに座った者が、平穏に生きられるわけもありません。


この座組のキャストさん達は、またもう一回最初から上演したいとよく言っていますが、なるほどと思いました。

こうして全ての話を体験すると、理解が深まっているので、こちらとしてもまた見たくなります。

今月は、私が見逃した最初の2作が映像で見られるので、できるだけ参加したいと思っています。

上に貼った動画で、全作品が少しずつ見られます。


新国立劇場は、何度かご案内しましたが、情報センターで過去作品を無料で見られるんですが、全ての演目ではありません。

このシェイクスピアシリーズも、多分ラインナップされていなくて、でも無理はないんですよね。

めっちゃ長いので。


日本の演劇界の歴史に刻まれるレベルの長さで、最初のヘンリー六世は3部構成、通しの日は朝から晩まで上演する羽目になっていたはず(笑)

役者さん達も、朝劇場入りしてご飯を食べながら上演して…と、生活しているような感じで舞台に上がっていたと話していました。

いくつも賞をもらった名作シリーズです。


『リチャード二世』は、私は映像の方で(カンバーバッチが出ていたやつ)見ていたので、ストーリーは頭に入っていました。

そちらでもおかしかったオーマール公親子のドタバタ、舞台でもやっぱり客席から笑いが起こりました。

マスクの下からですけどね(^_^;)

当時の貴族にとって、一瞬で栄華から打首の憂き目にあう波乱の人生が常態なんだなと。

だからこそドラマチックで、でもどこか共感するところもあり、こんなに長く物語が生き続けているわけなんでしょうね。

以前と違い、もう何度も同じ舞台に足を運ぶことはできませんが、一度でもしっかり見られてよかったです。

カーテンコールはあるのか心配しましたが、合計3回ありました。

終演後は分散して退席する段取りになっていて、私は後列の方だったので真っ先に席を立ちましたが、その最中、最後は主演の岡本健一くん、浦井健治くん、中嶋明子さんが出てきてくれました。

カーテンコールでは皆さん笑顔で、最後まで本当に嬉しそうでした。

やはり、俳優さん達は「今日も最後まで上演できた」という安心感と喜びが、毎回あるのでしょうね。

演劇ファンとしても、一回一回がとても大切に感じます。

最後まで無事上演できますように、そして、是非同じキャストさんでもう一巡、シェイクスピアシリーズが見られますようにと願っています。


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