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誰が助ける

日本語の救急救命士関連用語にバイスタンダードという言葉がある。
救急現場に居合わせた人のことを指す。これには、発見者や同伴者が該当する。

バイスタンダードの人達の初動は救命率に大きく関わる。適切な処置を早くすればするほど、救命率やその後の社会復帰までの時期が格段に短くなり、救命してもらった人の負担が減る。
しかし、とっさの行動なんてなかなかできないのが常である。


よく、事故や事件に巻き込まれた人が怪我人に適切な処置を行い、それが報道されている。
その勇気ある行動というのは本当に素晴らしく、毎回自分だったら本当に行動できるのかな、と思ったりもする。
救命の基本的な知識は学んできたが、なかなか実践となると難しい。

AEDなどが普及し、ゆとり世代やZ世代の救命に対する考え方に変化があるように感じる。
救命に限らないが、繰り返し知識を習得できる機会があると、不安が解消され最初の一歩を格段に踏み出しやすくなる気がする。
そして、その初動の速さをより重視しているのが、救命の世界だと思っている。

救急の日でもなんでもない日に、少し命を救う知識を身につけるのも悪くないな、と思いながら、研修資料を読んでいる。

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