『献血』

自分は、この間の『献血』で回数が【333回目】になりました。

別に、回数を増やすための行動では無く、自分ができる最大限のことをしてきた結果です。

今でも変わらないのですが、注射も含めて痛いことは大嫌いで、冗談でも叩かれるのは痛いから、ムッとします。

そんな自分が『献血』なんておかしいですよね?自分も他人だったら、そう思いますよ。

キッカケは、高校の時に結婚まで考えていた彼女にあります。彼女は一つ年下ですが、自分にはもったいないくらい素敵で、しっかりとした女性でした。

自分が、高校を卒業後に進学して、彼女は就職希望で、当時は今ほどは携帯電話も普及していない時で、連絡は手紙や固定電話でした。自分も学校が忙しくなり、夏休み前に彼女から「就職のことで忙しくなるので、卒業までは連絡控えてくれませんか?」と言われて、その通りにして、あの大災害を迎えました。

阪神淡路大震災です。学校も被害が出て、自分はケガなども無かったのですが。家は倒壊は免れましたが、引っ越すことになりました。

彼女が心配だったので、連絡したら彼女の母親が出てくれたので「○○ちゃんは、無事ですか?」でも、しばらくの沈黙の後「実は、亡くなったんよ」

震災でと思いましたが、被害の出る地域では無かったので、何故かと聞いたら「昨年の夏に病気が分かって、入院してたけど。秋に亡くなったの」

自分と会えない理由が、このときやっと分かりました。血液の病気で、苦しむ姿を見せたくないからと、こちらの夢を邪魔したくないから、黙っていたみたいでした。本当に自分はアホでバカで、一生分の涙が流れましたが、後悔しても、彼女とは2度と会えない。

だから、自分と同じような思いの人が少しでも減る様に、1年間で限度回数の【血小板献血】12回と【400ml献血】2回をして『血液製剤』『血小板製剤』が供給されるようにしています。

【血小板】は、採血後3~4日しか保存できないみたいなので、彼女にしてあげられなかった分を、これからも頑張って行きます。

これが、やめられない止められない話です。

#やめとま話

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