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「MySQL 8.0 の薄い本」リニューアル直後に壁に当たった+「MySQL 徹底入門 第 4 版」が出版された話

前にこんな話を書きました。

MySQL 8.0 はContinuous Delivery Model(継続提供モデル)を採用しており四半期ごとのマイナーバージョンアップに合わせて新機能追加などがおこなわれているので、技術同人誌というスタイルでバージョンアップに追従して内容の見直しをおこなってきたのですが、リニューアル直後に壁にぶち当たってしまいました。

というのも、

・コロナ禍が配布方法に影響を与えた
 →単純に言えは「物理本(印刷版)を配る場がなくなった」

も大きいのですが、

・コロナ禍が(執筆)対象のリリース自体に影響を与えた
 →要は「バージョンアップでの新機能追加が少なくなった」

が、冒頭に記した「MySQL 8.0 の薄い本を、バージョンアップに追従して発行していく」「常に印刷版も用意する」スタイルを揺るがすことになった、というわけです。

それで、どう対処した?

MySQL 8.0.21 対応版の発行は見送り、MySQL 8.0.20 対応版の「追補版」として、印刷版 10 ページ(正味 6 ページ半)のものを本体とは別に作成しました。

正直、これが良かったのかどうかはわかりません。BOOTH の 8.0.20 対応版は 2 ヶ月ほど全く売れていないので不良在庫と化しています。

MySQL 8.0.22 は期待できるよ、という声も(主に中の人方面から)聞こえてくるのですが、聞こえてくる話については「確かに期待度は高いけど、かといって本を改訂して紹介する対象になるかどうか悩ましいな」という印象です。

もともとは「Re:VIEW を使って何か書いてみたいな」という動機で始めたものなので、印刷版だけを打ち切りにするのも少し寂しい気はします(まあ、本来ならそんなに印刷版は要らないはずですが)。

(あと、配布の際に「感想ください!」とは伝えていないので、GitHub リポジトリに☆が付くとか BOOTH で印刷版が売れる以外に、反応が見えづらいという問題も…。)

話は変わって、「MySQL 徹底入門 第 4 版」

冒頭で紹介した記事の最後にも記していたのですが、「MySQL 徹底入門 第 4 版」が出版されました。

購入して、さらっと目を通した感想は、

「商業本らしくない」(かもしれない)という点については、

という言葉足らずのツイートで関係者の方に誤解と不快感を与えてしまったのですが(ごめんなさい)、言いたかったことは、

正直、商業出版での技術書については、部数が期待できるごく一部のテーマ(と「同人誌をほぼそのまま持ってきました」的な、外れリスクが低いもの)以外は、マニアック(語彙力…)な内容の本が出版されるのはもう難しいのではないか?と思っていたので、期待を(良い意味で)裏切ってくれたと思います。

あとは、初版第 1 刷で打ち切りにならないぐらい売れてくれるかどうか?ですね。

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