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親切だけど不必要な物 

当たり前として受け入れている日常生活のサービスで、無駄だなと思う事が結構ある。
消費者が感じている事はサービスを提供する側はどう感じているのだろうか。
システムを変える事自体が大変なのか、日々のルーティンをこなしていると見えなくなり見落としてしまうのか。
もしくはそもそも何も感じていないのか。

なぜこの話をしたいなと思ったかというと、このペーパレスに移行しようとしている世の中の流れに対して日本は特に、無駄だなと思う紙が日常生活でたくさんあると感じているからだ。

例えばスーパーやドラッグストアで出てくる大量のレシートとクーポン券。

私がマメじゃないというのもあるだろうが、クーポン券は大抵期限が切れてしまい使わない。
お財布に紙が増えてごちゃごちゃしてグチャグチャになり、捨ててしまう。
買い物する時、そのクーポン券をかなり意識しておかないとどこに入っているかもわからなくなり、探せなくて結局使わない。

この大量に出てくるレシートを、果たしてどれくらいの割合の人が使っているのだろうか。

これって例えば、クーポンが必要か必要じゃないか選べるとか、例えばポイントカードがアプリに移行しているのだから、そのアプリに反映されるようにできないのか。

もしかしたらすでにそういうところもあるのかもしれないけれど、今のところ思いつかない。

海外に行った時に思い出すのは、クレジットの場合が多いけれど、レシートがいるかいらないか、聞かれる事が大半だ。
ここで普段慣れていない通貨だったり間違いがないか確認のために私はレシートを大抵もらってしまうのだが、
不必要なクーポンが大量に出てくる国は考えたけど他に思い出せない。
そもそもポイントカードというシステムが他にはあまりないのだろうか。

病院、銀行、郵便局の待ち時間の番号の紙。

これも別に、紙にする必要はあるのかというところ。
確かに、後何人で自分の順番になるかが知れるのはすごく便利。
ただ、これ、別に使い回せる札でも良くないのかと思ってしまう。

もしくは衛生面を気にする人がいるのならば、
スマートフォンを持っていない人の方が少ないこの日本の社会とデジタルの技術を利用して、例えばQRコードを読み取り画面に順番が表示されるシステムを開発する事はできないのだろうか。

ここでもしかしたら、お年寄りやスマートフォンを持っていない人、デジタルについていけない世代には問題が生じるかもしれない。
そう言った場合は今まで通り紙が印刷される。
それかせめて、デジタル表示にするか、紙にするかを選べるようになればいいのではと思う。

私はTSUTAYAプレミアムに入っているのでよくTSUTAYAのDVD検索機を利用する。
TSUTAYAプレミアムは私の最寄りの店舗では、月額で一度に5枚まで、無期限で何度もDVDが借りれる。
本当はネット配信で観れるサービスに入りたかったのだが、観たいDVDがデジタル化していない物も多く、このサービスは重宝している。

しかし、いつも思うのが、検索機で場所を表示してくれる時に出てくる長い紙。
これがものすごく無駄だなと。
1枚の時は覚えて探せるけどさすがに5枚だと紙にした方が探すのが便利で印刷してしまっていた。

しかし先日ふと思った。
こんなに紙が無駄だと感じているのに、では画面の写真を撮って今度から探せばいいんじゃないかと。
こんなにシンプルな事なのに、自分も当たり前の事を当たり前にこなしているから気づけていなかった。

そしてまた、場所を表示してくれるQRコードシステム開発すればいいのにとか考えていて機械を見て思った。

最寄りのTSUTAYAのこの検索機、アプリとも連携していて、自宅でも貸し出し中なのか、店舗にある商品なのかが見れてすごく便利。

しかし、思い出せないくらい前から導入されていて機械自体が古く、よくフリーズする。
最新のシステムじゃないのは確かだ。

そうか。サービスを提供する事、システムを変える事って、きっと莫大なお金がかかるんだろうな。
だから一度決まったシステムはなかなか変えづらいのか。

けどただの一般人の私が、こういう事を日々思って生活しているのだから、提供する側は、新しいシステムを導入する際は、ぜひ無駄な紙をなくす方向で検討してほしい。
特にあのよくフリーズする近所のDVD検索機が変わるのも時間の問題だと思うから、「お客様の声」を伝えれる場所があるのか探してみようかな。
それかもうこれは検討済みだったら本当に素晴らしいと思う。

ちなみにTSUTAYAもレジが終わるといらないクーポン券や返却予定日のレシートが出てくるな…
せっかくアプリがあるのでこれも連携できないのかな。

日本のサービスは丁寧で親切、色んな面で便利な物が多いと思う。
しかしせっかく良い物も多いのだから、ではもう一歩先を見据えて提供する事ができると本当の意味での先進国になれるのではないか。

私のように無駄な紙に敏感な人ばかりじゃないかもしれない。
けれど選べるようになれば多くの人の意識も変わるんじゃないのかな。

そう考えると、日本は選ぶって事に対しての選択肢が少ないのではと気づいた。
お国柄なのか、しかしここは時代に合わせて改善していくべき点ではないのだろうか。
選ぶ事が増えれば当たり前の事を当たり前として受け入れずに間違っているかもしれない可能性に対してより多くの人が気づけるようになるんじゃないかと思った。


そしてすごく余談だが、私は紙自体はすごく好きだ。
矛盾しているかもしれないし、環境問題を考えるとデジタルに移行するべきかもしれないけれど、
雑誌や本が好きでそれが当たり前で育ってきた世代からすると、
完全になくなってしまう事は寂しく思う。

Kindleも試してみたがページを振り返りたい時に戻りづらかったり、個人的な意見だが、なんとなく、紙の方が感情移入しやすい気がする。
後、小さな画面では感じられない迫力やワクワク感。
手触りや質感。経年変化を楽しめたり時代を感じられる。
そういう物が世の中なくなってしまうと人の感受性も奪われてしまう気がしてしまう。

こんなに色々言いながら、完全にデジタルに移行しないといいなぁと思っている。

私達の今の課題は、デジタルとうまく向き合って行く事なんじゃないかと思っている。

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