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【レジデンシャル・カレッジに住むこと】 Talha Erbilliさん:アラムナイインタビュー第1弾

大学生および社会人が集う「学び合い」の場、レジデンシャル・カレッジ(居住型教育機関)として2020年4月に開校するSHIMOKITA COLLEGE。そのプロトタイプとして運営されてきた中目黒にあるTHE HOUSE by HLAB(以後、THE HOUSE)のアラムナイ(元住人)にインタビューを行いました。

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今回インタビューしたのはこの方。

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Talha Erbilli
1994年生まれ、オランダ出身。ハーグ応用科学大学在籍。2016年からHLAB MIYAGI-ONAGAWAのサマースクールに参加。
THE HOUSEには2019年2月〜8月の約半年間居住。

Q: まず、HLABのサマースクールに参加したきっかけを教えてください!

A: 留学生として自分の大学に来ていた日本人の友達から、HLABを紹介してもらったのがきっかけ。新しい人と出会えること、自分が勉強している機械工学を高校生に教えることが楽しそうだったのと、日本語を上達させたかったのでサマースクールへの参加を決めました。

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Q: サマースクールに参加したあと、日本に引っ越してTHE HOUSEに住むようになったきっかけはなんだったんでしょう?

A: サマースクールで親しくなった大学生から工学系のインターンを紹介してもらって、岩手大学でエンジニアとしてインターンをしていました。自分では絶対知り得なかったつながりでしたね。
さらに、そのインターン先の先生に東京の会社を紹介してもらって、ギャップセメスターをとってインターンをすることになって。東京で住む場所を探している時に、HLABがやっているTHE HOUSEの存在を知って、HLABコミュニティーの人たちと住めることにワクワクして入居を決めました。

Q: では、実際のTHE HOUSEでの生活について聞いていきたいと思います。まず、THE HOUSEでの楽しさは何でしたか?

A: THE HOUSEに住んでいるみんなは忙しそうだったにも関わらず、しょっちゅう夜中にみんなで話したりしていましたね。
それができたのも、みんなに多様な人を受け入れる雰囲気があったからだと思います。みんなそれぞれ思い描く成功が人によって違って良いという意識があって、自由に話せる雰囲気がありました。
あと、THE HOUSEに住んでた半年の中で、住人を通していろんな人とつながりも作れました。特に印象的なのは、医者として働きながら、興味を持った工学を勉強するために大学に行った人。その人に出会って、自分のやりたいことを追求してよいと思うようになり、「大学を卒業して企業で働く」というキャリアの一般常識に対する自分の考え方がガラッと変わった気がします。自分の好きなことをやっていいんだなっていうことに改めて気づいた瞬間でした。
実際、その人に出会ったおかげで、日本に住んでいたギャップセメスターの期間中、「いつ卒業するか」とか「卒業してから何をするか」をあまり気にせず、自分の好きな活動をしようと思うようになりました。

Q: 逆に共同生活ならではの悩みや苦労などありましたか?

A: オランダにいる頃から学生寮には住んでいたので共同生活には慣れていたからあまり苦労はしませんでした。
ただ、無意識だったと思うけど、自分は気になったことをすぐ言うようにしていて、それが住人のみんなにとっても、気になることを言いやすい雰囲気を作っていた気がします。

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Q: 現在は、THE HOUSEを卒業して、オランダに戻った後だと思いますが、今は何をしていますか?また、将来の夢を聞かせてください!

A: 今は、卒業に向けて論文を書いています。高校時代にロボットを作るクラブに入って大きな大会で受賞したのが嬉しくて、クラブ活動を続けていくうちに細かいロボットの修正などの作業を任されるようになって。
その流れで大学選びも工学系を選んだのは自然だったと思います。もし、他の分野を当時知っていたらきっと迷っていたけど、当時はロボットについて知識があって楽しんでいたので、大学でずっと勉強できたんだと思います。
卒業後は、会社の中でずっと働くというイメージはなくて、なぜかというと自分の進路は自分で決めたいから。一度会社に入ると、決められた道を進まなきゃいけないイメージがあるので、自分には向いていないかなって思います。
自分が好きで得意なことをやりたいと思っていて、好きで得意なこととしてシーシャは絶対的にあるから、いつの日か日本でシーシャ屋を開きたいと思っています。日本のシーシャ屋さんとの繋がりもあるし、自分のお店を開いて、自分でいろいろ決められるのがいいと思っています。
もっと言うと、日本でシーシャの機械のパーツを作るお手伝いをしたくて、日本製のシーシャを作りたいんです。勉強した工学系の知識を活かせるし、日本発のシーシャ文化を作れるんじゃないかと思うんです。
こんなことを自信持って言えるようになったのも、THE HOUSEでその人に出会ったおかげですね。しゃべってると、思った以上にその人に影響を受けてるかも(笑)
SHIMOKITA COLLEGEもこんな出会いがたくさん生まれる場所になるといいなって思います。

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SHIMOKITA COLLEGEのこれから

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HLABは、小田急電鉄とUDS株式会社と協働し、多様性豊かな高校生・大学生・若手社会人が寝食を共にする中で互いに学び合い、新たな教育的価値をもたらす学生寮として、SHIMOKITA COLLEGEを2020年12月に開業します。
11月より2020年4月入学の1期生を、募集いたします。詳しくはHLABのホームページにて更新します。皆様のご応募をお待ちしております。

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