レジデンシャル・エデュケーションの最前線:「学校に住むということ」(Knox College・古旗笑佳)
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

レジデンシャル・エデュケーションの最前線:「学校に住むということ」(Knox College・古旗笑佳)

HLABがキーワードと考えている「レジデンシャル・エデュケーション」。それは単に寮で共同生活を営むということだけではありません。大学や寮ごとに制度や仕組みは特徴があり、独自の文化を築いています。そして寮生活を通した学生の経験や学びは多様です。そこで、今回は「レジデンシャル・エデュケーションの最前線」という連載で、海外の大学に留学している方たちに、自分たちの寮や文化づくりについて寄稿をお願いしました。

今回は、Knox College(ノックス・カレッジ)に留学している古旗笑佳(ふるはたえみか)さんによる寄稿です。

自己紹介

Knox College(ノックスカレッジ)2年生の古旗笑佳です。

Knoxはアメリカ中西部、イリノイ州に位置している大学です。シカゴから車で3時間の場所にあるので、「シカゴの近くの大学です!」と紹介しています。車で3時間は近いです。

私は人生で初めての寮生活を大学入学とともに体験することになりました。ただ、1年生の途中で新型コロナウィルスの影響で緊急帰国することとなり、寮での生活は1年半前の楽しかった思い出になりつつあります。

今日は1年半前を振り返りながら自分の寮での体験についてみなさんと共有できたらうれしいな!と思いながら書いていきます。

画像4

学校近くのきれいな壁

Knox Collegeの住環境

Knoxには3つの選択肢があります。

①寮
②アパートメント
③House

①寮

寮は基本的に2-3人部屋がいくつもあり、フロアごとに「suite」という単位で10-12人が一つのグループになっています。suiteごとにイベントが行われることが多いため、suiteで仲良くなりやすいです。1年生は全員寮生活をします。学校側がアサインしたルームメイトとともに1年生のみが入れる寮に所属することになります。

寮はいくつか種類があり、1年生が必須で全員取らなければならないFPという授業のクラスメートがsuiteのメンバーとなる寮、女子寮、キッチンがついている寮(基本的に1年生の寮にはキッチンがありませんが)などがあります。

②アパートメント

3-4年生はくじで当たるとキャンパスから少しだけ離れた町の中にあるアパートに住むことができます。

寮と違う点としてsuiteのつながりが深くないこと、各部屋の中に共有部・個人の部屋・キッチン・バスルームがあり、個人の生活がしやすい住環境になっていることが挙げられます。

③HOUSE

Houseは一軒家を10-15人で借り、何か一つの共通のテーマを持った人たちが一緒に住む場所です。

Greek lifeのフラタニティ・ソロリティごとのHouse、留学生が住んでいるInternational House、ジャズを演奏する人たちが集まるJazz Houseなどがあります。カルチャーそのものが住む場所に直結しているので、Houseごとにイベントを開催していることもあります。よくパーティーを開催してくれるのはこのHouseの方々だったりするので、金曜日と土曜日はとても賑やかという印象があります。

画像4

キャンパスの外観

私の寮生活

1年生の3分の2の期間しかアメリカに滞在することができなかったのですが、日本に緊急帰国するまでは1年生専用の女子寮に住んでいました。

Knox Collegeでは、入学前に寮の希望調査がされるのですが、私の住んでいた寮はバスルームが校内で一番新しく(2018年に工事が入ったそう!)きれいであることを理由に第一希望を出していた寮でした。私はアクシデントがあり二人部屋に1人で住んでいて、よく友達にはうらやましがられました。(上級生になれば1人部屋に住む可能性はあるのですが、1年生から一人部屋はとても珍しい状況でした笑)

私のsuiteメンバーたちはとても落ち着きがあり、お互いのスペースを尊重し合うような関係性でした。また、寮の共有スペースが整理整頓されていて「きれい」と他の寮の人たちからは言われていました(たいていの寮ではだんだんと共有スペースが雑多になっていきます)。

落ち着きがある中でもお互いの部屋を行き来して、日々の学校生活における困りごと・バックグラウンド・趣味・愛してやまないことなどを話す機会もありました。

画像4

朝日がきれいに見えるお部屋でした

寮生活だから学べたこと

学校に住む、24時間友人がそばにいるという環境は私にとって学びの場でした。個人的には、授業中での学び:授業以外での学び=5:5だったと感じています。

自分が授業中にインプットしたことについてや、納得がいかなかった議論について、理解しきれなかったことについて話すのは、いつも授業を終えた生活の中でした。テスト勉強中、心折れそうになったときにはすぐに図書館に集合し、友達に課題について教えてもらうこともありました。夜中の2-3時まで「自分が恵まれていると感じるか」「たくさんの社会問題の中で何を一番問題と感じるか」など語り合うこともありました。

友人との会話の中で学ぶことは、授業中に学ぶものと同様に言語化して残しておきたいと思うことばかりで刺激の多い日々だったと思います。

画像4

9月にはまたその環境に戻っていくことが不安でもありますが、とても楽しみです。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
HLAB, Inc.

HLABと一緒に「多様な人々が共に住みながら学び合う」環境をつくっていきませんか?小さなサポートから、新しい時代の教育を!

スキありがとうございます。
HLABは寮生活とリベラル・アーツ教育を通じて、人々が常に身近なロールモデルから刺激を受ける革新的な学びの体験や空間、そして持続的なコミュニティをデザインする会社です。このブログではHLABの想いや活動を発信していきます。https://h-lab.co