Jリーグ最高峰の試合: 最速マッチレビュー 川崎フロンターレ対名古屋グランパス(5月4日)
今日は川崎フロンターレ対名古屋グランパス戦を等々力で観戦。
試合前は「フロンターレ牧場」
「フロンターレ牧場」というイベントがあり、娘がものすごーく楽しみにしてたので、整理券販売開始の11時、つまりキックオフ4時間前に等々力へ。
けれどその時点で既に行列が出来ていて、残念ながら第一希望の小動物とのふれあいプラスエサやりは、文字通り目の前で整理券がなくなってしまってできなかったのだけれど。第二希望の羊の毛刈りはなんとか出来た。
イベントの人出は読みにくい。混むと思って早く行ったらそうでもないこともあるし。今日は5000人縛りだから油断してた。近所の人がイベントだけ来てるのかもしれないなあ。
さて。試合。サッカーのリーグ戦では異例の同一カード連戦。1位と2位、対戦前の時点でリーグ最多得点のフロンターレと最少失点のグランパス。このサッカーファン注目の試合、4/29に行われた「ファーストレグ」ではまさかの4-0でのフロンターレの勝利となった。今日はその試合を受けての「セカンドレグ」のような試合だった。
この試合はとても楽しみにしていて、席も俯瞰できる二階席を取った。
こんなにワクワクしながら試合の日を迎えたのは久し振りだ。
まずはフィッカデンティ監督に感謝を
試合の前にもう1つ。4/29の試合直前、グランパス監督のマッシモ・フィッカデンティ監督が喉の痛みを感じ、検査を実施。陰性ではなかったため試合を欠場した。その後の検査で陽性が確定。5/4の試合も欠場となった。
報道をみる限り、発熱はなく喉の痛みだけだった模様。大切な試合の前に、発熱がなかったのに申告して検査を受けたフィッカデンティ監督に、心の奥底からの感謝を申し上げたい。
申告せずに試合に臨んでいたら、グランパスの選手たちに感染が広がり、5/4はもちろんリーグ戦の遂行に大きな影響が生じたに違いないから。サポの立場を超えて、1サッカーファンとして、フィッカデンティ監督の誠実さに敬意を表したい。
3-2での勝利
結果は3-2でフロンターレの勝利。まずフロンターレが3点を先行。そこから前がかりになったグランパスが2点を奪い返し、そのままグランパス優勢だったがなんとかフロンターレが逃げ切った。
アンカー脇の攻防
たいへん見応えのある中盤の攻防だった。今日はグランパスもスタメンを変えて4-1-2-3。同じフォーメーションのぶつかり合い。グランパスはアンカーシミッチの脇のスペースをインサイドハーフが狙い、フロンターレディフェンスを崩す。
そして逆にフロンターレもグランパスのアンカー米本の脇のスペースを狙う。お互いに攻め合う形で前半は進む。
素早いトランジション
そうなるとポイントはトランジション。トランジションの瞬間に集中力を切るプレイヤーがいるとそこが大きくなる。
けれどこの試合、フロンターレはもちろんグランパスも素早いトランジションと、その直後の強度の強いディフェンスで、目を離せない試合展開だった。
普段両眼視しているから撮影していても試合の流れは見ているのだが、それでさえもったいないと思えるほど。結果、今日の撮影枚数は普段よりずっと少なくなった。
スペースをケアすることによる攻勢
飲水タイム後にはフロンターレ優位の時間が増える。良くみると、ユアボール時にボールサイドと反対側のインサイドハーフがシミッチの脇のスペースをケアしていた。
ボールサイドのインサイドハーフはそのままプレスをかける。ビルドアップはセンターバックが持ち上がる形を増やしてプレスをかいくぐる。
それが功を奏してフロンターレは攻守が安定。トランジションからの三笘薫のドリブルでもぎ取ったコーナーキックから先制。
後半も三笘のドリブルからのクロスを山根が叩き込んで加点。更に三笘の最終ラインへのプレスからのバックパスがそのままゴールに飛び込んで3点目。
前線に4人!
このまま「ファーストレグの再現?」とも思ったが、あとがなくなったグランパスはシャビエル、柿谷、齋藤学を入れて攻勢に出る。
なんと前線に4人が張る形になった。そこから右サイドを崩す形で二点。どちらも素晴らしいゴールだった。
フロンターレは三笘とダミアンを下げてしまったこともあって効果的なカウンターができず、なんとか逃げ切った形。
実に素晴らしい試合だった。両軍とも理詰めの攻撃。コンパクトな陣形に素早いトランジション。そのなかで点を取ったのは三笘の突破力、ジェジエウの強さ、稲垣の弾丸シュート、マテウスの高精度のフリーキック。
両チームの優れた点がそれぞれ発揮された、本当に素晴らしい試合だった。Jリーグ最高峰であることは間違いなく、ヨーロッパと比べてもひけを取らないものだと思う。この興奮、寝るまで収まらないと思う。
惜しいのはDAZNのみの中継だったこと。もっと多くの人にみてもらいたい試合だった。
(写真はあとでアップします)