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iPhone12 Pro Max発売日、買取額が伸びず転売ショックな香港◆Vol.153

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今年のスマートフォン市場は激しい動きが続いていますね。第3四半期はついにシャオミが3位。第4四半期はiPhone 12シリーズの出荷の遅れがどう影響を及ぼすかも気になります。

さて香港でも10月にiPhone 12 / 12 Pro、11月にiPhone 12 Pro Max / miniが発売となりました。香港では日本のように行列させて盛り上げる、なんてことはすでに過去の話。今は予約してショップ受取か自宅受け取りかを選び、店を選んだ人だけが列に並んで順番に受け取ります。当日アップルストアに駆け込んでも買うことはできません。

さて10月にiPhone 12 / Proが出たときはいつものように当日の午後から先達廣場での買取も盛り上がり、Proはかなりの高値で転売ができました。ちなみに香港で転売ってのはふつーーーーーーーーーーーーーーのことなので(笑)、これに文句言う人はいません。そもそも転売屋しか並べない時間に製品の販売を開始するとか、転売屋が並ぶことを想定せずに行列のきっちりした管理をしない日本の文化のほうがおかしいですから。

大昔、香港でiPhoneの販売行列に加わった時は、路上にがっちりとしたガードを並べて整理券も配り、横から入り込むなんてことはできません。そういや広東省のみならずさらに隣の福建省から大型バスで乗り付けて発売日前日夜から行列に並ばせて転売屋が一気に買い取る、なんてのもありました。

あとは広東省からの1泊激安香港ツアーってのもありました。初日は香港を観光。しかし翌朝は早朝に起きて、アップルストアに行列。そして開店時間に買取屋がやってきたら場所を後退。変わりに並んでiPhoneを買う、と。ちなみにそんな時に割り込みとかありませんからね。なおこれは毎朝並べば一定数当日売りがあったころの時代の話です。

最近ではiPhoneも販売直後から香港キャリアの契約者向けに割引販売がされるようになりました。発売直後から割引なんて数年前は考えられませんでしたが、今では他のスマートフォン同様、契約していれば安く買えます。

なおこのあたりは日本と契約概念が違うので混同しないように。まず日本は「キャリアがSIMロックかけてキャリアの価格で売る」ですが、香港は「キャリアはApple Storeと同じ商品を(当然SIMフリー)同じ価格でただ売るだけ」です。そして2年契約中は年間1台(1回)または2台(2回)、SIMフリーのまま割引価格で買えます。これは他のメーカーの端末も同様。割引で買ったからと言って、契約期間が延びるとかも無し。2年契約者にこうやって優待を与えているわけ。

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