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MWC19 Los Angelesで世界最小の携帯電話にようやく出会えた

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◆◆◆山根博士の「スマホ取材の裏側」Vol.99◆◆◆
【1】世界最小携帯電話をMWC19 Los Angelesでゲット

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10月も結局出張続き、ドバイとLAと遠距離2回となると引き続き時間が全然足りません。記事もたまっているので11月にきっちり追いつかせたいところです。てなことで、今月も1記事のみになってしまいました。全文無料で公開します。

さてLAはMWC19 Los Angelesの取材。ファーウェイ、ZTE、クアルコムと主役クラスが出ていないイベントのため内容は不安でしたが、アメリカの5Gのネタが多く「現状」の話をいろいろと聞くことができました。ひとまずギガビットは実際はかなり難しそうで、利用者が得られる速度は300-500Mbps程度のようです。速度に関しては都市部で開始している韓国のほうがしっかりとやっていますね。

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SprintとVerizonのブースは5Gスマートフォンも勢ぞろい。屋内アンテナで5G体験もできました。Sprintは積極的に5Gをコンシューマー向けに展開して巻き返しを図ろうとしているようですが、Verizonはモバイルよりも固定代替を強くプッシュ、またB2B向けに5Gの浸透を図ろうとしている印象を受けました。なおようやくモトローラのz4で「5G Mods」を試せました。装着すると端末のアンテナピクト部分もちゃんと5G表示(5G UWB)になります。

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ネットワーク関連の展示ではアンテナなどのハードが多いのもMWC19 Los Angelesの特徴。これは前身時代のCTIA Wirelessから変わっていません。エリクソンのブースもアンテナの山という状況で「子会社が出展している?」と勘ぐってしまうくらい(アンテナ子会社はありませんが)。それに合わせてスマートストリートライトの展示など、大型展示が目立っていました。他にはBand 48を使うCBRSの状況もアライアンスがブースを出していたので話が聞けました。プライベートネットワークへの展開もできるので今後どのように利用されるのかが個人的に興味あります。

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さて端末系はあまり期待はしていなかったのですが、去年「世界最小携帯電話」を出して話題になったZancoがブースを出していました。場所は中古屋リセール業者の集まる[GSMExchange」。ここは完全に端末売買業者だけが集まるゾーンで、MWCやIFAに出ています。数年前なら中国系のODM端末などがあったのですが、近年はiPhoneやGalaxyのリセール業者が目立ちます。まあそれだけ各国でだぶついている端末も多いということです。

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Zancoはそんな中で深センのODMメーカーらしい雰囲気を出したブースでした。ペン型携帯電話などネットでは見たことのあるも(もちろん安っぽい)も実機を触ることとができましたが、楽しみながら製品を見ていると「これは世界最小だよ」と「tiny t1」を見せてくれたのです。最初は「去年出た小さいやつの、別ブランド品かな」なんて思ったのですが、ネットで調べてこれがオリジナルであることを確認。というかZanoもtiny t1もどちらの名前も覚えていませんでした。

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実は他にも小型携帯電話がいろいろあって、そちらも興味深いところ。これらは近々記事化する予定です。また開発中の製品の話も聞けましたが、そちらはいずれ何らかのアナウンスが出てくることでしょう。最後に「サンプル売ってください」とばかりに実機も買ってきました(50ドル)。ということでいまさらですが実機のレビューもしようと思います。

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他には衛星電話GlobalstarのQWERTYキーボード端末やら、イエデンワ系やら他にも気になる端末がいろいろ。ということで思ったよりも収穫の多いMWC19 Los Angelesだったのです。夜もホテルで記事執筆が進み、なかなかいい取材でした。来年は10月末ですが再訪は確定です。

ということで10月のnote、今回はここまで。ここから下は記事はありません。

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