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日本へ到着、新しい時代の生活を考える◆Vol.126

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7月19日から再び日本へやってきました。現在、都内のホテルで自主隔離中です(8月3日まで)。昼は仕事、夜はゆっくり湯船につかってのんびりしています。あひる持ってきてよかった(笑)。東京ではCOVID-19の感染者数が増えていますが、動かなくてはならない一身上の理由もあるため細心の注意を払っての訪日です。成田空港でのPCR検査と結果判明が出るまでの待機場所での2泊3日の生活などは、次回書く予定にしています。

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さて様々な制限のある中での日本への移動となりました。今後感染者拡大が落ち着き、ワクチンも開発される日がやってくるでしょう。それがいつになるかはわかりませんが、先の見えない将来のことを悲観してもはじまりません。楽観するしかできることはないのです。様々な推測が飛び交っているものの、それが専門家の意見だとしても、どうなるかなんて誰にもわかりませんから自分で判断するしかない、と考えています。

しばらくはいまの状態が続くでしょうから、隣の国へ行くのもなかなか簡単ではありません。自分は「年内は中国への入国は無理」「アメリカはしばらく行かないほうがいい(2021年1月のCES2021も現時点では行かないつもり)」と思っています。家族がいるので韓国だけはなんとか早い時期に入れるようになってほしいのですが、日本側の状況を見るとこれも年内は無理そうです。

LCCも今のままでは再開は難しいでしょう。今回の日本行きはJALの特典航空券を使いました。香港エクスプレスか香港航空で片道で来る予定だったのですが、どちらも運航再開のめどはたっていません。香港と東京を結ぶ路線はキャセイ、JAL、ANAと飛んでいますがいずれも高く、往復で8万円を超えます。LCCが飛ぶようになるころは大手キャリアも便数を増やすでしょうから運賃の値下がり(割引運賃の復活)もあるでしょうが、今の状態が続くようではそれも期待できません。「飛行機に乗るのにはお金がかかる」これがしばらくあたりまえになるのでしょうね。頻繁に香港から他国へ行くなんてできません。

まあ航空券の値段以前に、入国禁止や入国後の隔離要請があるので簡単に移動できないのが実情です。韓国に行きたいものの、日本の韓国大使館のビザ関連の情報を見ると、

”また入国目的を徹底に審査し観光(医療観光を含む)、親族訪問など韓国訪問の必要性が緊急でない場合は査証が発給されない可能性があります”

つまり現状ではビザはおりそうにありません。家族に会いに行くのは緊急ではないということなのです。病気で一刻を争う、という状況にでもならない限り入れないわけです。

こうなると飛行機の移動も気軽に電車に乗る感覚というわけにはいかなくなります。なかなか行けない海外に行くのだから、持ち物も多くなります。今回は香港の自宅に置いたまま「いつか日本の自宅に持ち帰ろう」と思っていたものや、買物などすべての荷物を合わせると55㎏を超えました。香港から日本へのEMSなども制限があるため、以前であれば船便で送っておけばよかったようなものも最近は送料が恐ろしく高くなっていますから、飛行機に乗るときに合わせて持っていくことになるわけです。

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そしてこれだけ荷物が多いと、香港の自宅から香港国際空港へはタクシーを使いますからバスや電車より運賃がかかります。タクシーも「空港はいかない」「運賃は1.5倍」と言われることもあるため、すぐに乗れるとも限りません。「金払っても解決できない」こともありうるわけです。今の家に引っ越したあとは、同様に不用品を日本に持ち運ぶためGogoVan(香港のワゴン貨物車シェアサービス)を使って何回か空港まで行きましたが、今後もタクシーよりそっちを使ったほうが余計な心配をせず空港まで行けるかも。

* 日本に到着後は、自宅にしろ自主隔離ホテルにまでの移動は公共交通機関は使えません。自家用車(家族や友人)、ハイヤー、専用シャトルバス(成田空港到着後、2泊は政府指定の隔離ホテルに宿泊。そこからシャトルバスが成田、羽田などへ出ています)のみ。このあたりも次回書きます。

それらハンドキャリーする荷物だけではなく、普段使う荷物も増えています。こんなものたちです。これを1つでも欠かすと「しまった!」となっちゃいます。
・マスク(当然)とマスクケース(予備入れ)
・マスク50枚入り1箱
・除菌シート
・除菌スプレー
・使い捨てビニール手袋
・ビニール袋
・UV殺菌BOX
・お菓子

ほとんどが除菌関係のもの。ビニール手袋は素手で触らないほうがいいもの用。何に使うかはさておき、一応持ってきています。ビニール袋はその手袋やら使い終わったマスクなどを入れて捨てられるようにするためのもので、これは今後必ず持っていないと困るでしょうね。「たかが袋」かもしれませんが、汚染物を分けるためのもの、というくらいの考えを持たねばならないかもしれません。

そしてお菓子なんですが、これって何かあったときに移動制限させられて、空腹で辛くならないようにするためのものです。今回は空港での待機時間が長い場合にそなえて持ってきたのですが、(日本では法律的にも無いでしょうけれど)どこかを訪問した時に急に「外部に出てはいけない」なんてことになる可能性もあるかもしれません。考えすぎかもしれませんが、何がおきるかわかりませんからね。

さてUV殺菌BOXはサムスン香港が売り出した「UV Sterilizer With Wireless Charging」。HK$398(約5200円)とやや高価ですが、紫外線による殺菌と、中に入れたスマートフォンをワイヤレス充電できるという1台2役の優れもの。自分のメイン端末であるGalaxy Note10+ 5GのUSB端子が破損して充電できなくなったため、ワイヤレス充電台が必要ってこともあってこれを持ってきています。

サイズは228x133x49.5 mmとやや大きいものの、重量は369gなので軽め。Galaxy Note10+も余裕で入ります。これはおそらくCOVID-19が落ち着くまではかならず海外へ行くときは持ち運ぶことになるでしょう。新時代の必需品というわけです。

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また逆にいままでより減らした荷物もあります。それは着替え類。今回は約2か月間日本とヨーロッパに滞在予定ですが、下着は3セット、服は4セット。以前なら倍くらい持って行っていたのですが、シャワーしたときに下着は洗濯、シャツ類もまめに洗えば数は減らせます(もしも足りなければ買えばいいですし)。香港にいたこの2か月半も、シャワーしながら最後に下着を洗濯→干したらタオルで身体を拭く→タオルの洗濯(軽くで十分)がワンセット。そして今もホテルで毎晩シャワー後に下着を洗っています。「洗濯物はまとまったら洗う」のが当たり前だったのがなつかしい。

さて今はホテルで13日間の自主隔離中。日本は到着日の翌日から14日隔離が必要で、到着後2泊は政府指定隔離ホテルだったため、自費による自主隔離は13日となります。いろいろな方に「大変ですね」とねぎらいの声をかけていただいておりありがたいことなのですが、すでに香港で14日隔離を体験しているので、今回は意外と気楽に過ごせています。ホテルの部屋も自宅より広いので快適(セミダブルの部屋)。軽い運動をするスペースもあります。

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ただし今回は13泊で約7万円。今後また日本を出てふたたび日本に来るときに14日待機が必要となると、再度それくらいの金額がかかります。日本に来るたびに14日+7万円かかるとなるとかなりの負担です。ですので今回の滞在後、また日本に来るのはいつになるか予定が立てられません。14日外出できないわけですから「来週用事がある」という、急な予定は一切たてられないわけです。

ということで今の状況が続くとなると、香港から外に出るにしても1-2か月先の滞在まで考えなくてはなりません。香港側も現在は9/18まで帰国後の14日間待機がありますが、これが延長されるとなると日本に行って戻るだけで往復で28日、約1か月待機になってしまうわけです。フリーランスで執筆がメインの仕事なのでなんとかなるとはいえ、食事や体調管理なども含め楽ではありません。

ま、個人の力ではどうにもならない状況ですから、なるようになるしかありませんね。いままでのような生活・仕事の仕方はしばらくできないので、現状を受け入れるしかありません。今はなによりホテルでの自主隔離期間を何事もなく過ごすことが先決。エアコンをつけたまま寝てしまうこともあるので、ここで風邪をひかないようにしなくては。小さいことを1つ1つやっていくしかありませんから。

今回は以上です。この下に文章はありません。

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