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18時以降店内飲食禁止、香港新型コロナウィルス対策状況(2020年12月末)◆Vol.157

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12月になり各国で新型コロナウィルスの患者数が再び増加傾向になっています。やはりこの時期はどの国でも夜に人が集まる機会が増えるからでしょうか。香港も12月はクリスマスシーズン。またそれに合わせて海外からの帰国者も増えています。なお正月は2021年は2月12日なので、「忘年会」という感じはありません(12月最終週も、1月1日が祝日なだけ)。

日本は夜のお店の自粛要請などを行っていますが、香港は「要請」といったものではなく、しっかりとした「数字」を出し罰則(個人ならHK$5000=約6万7000円)もあります。しかも1週間や数日おきに最新の措置を発表。即日から実施、ということもほとんどです。各国で自国政府のやりかたに不満のある人は多いでしょうけど、個人的には香港政府はよくやっていると思います(SARSのとき自分が香港にて無力感を味わっただけに)。

ちなみに海外から香港に入国した場合、今までは14日間の隔離が必要でした。2020年12月24日からはそれが3週間に伸びています。それに合わせて香港政府は隔離者受け入れホテルの一覧を公表しています。

The List of Designated Hotels (Valid until 19 February 2021)
https://www.coronavirus.gov.hk/pdf/designated-hotel-list_en.pdf

安いところで1泊HK$420(でもBridal Tea House=紅茶館はとても狭いし3週間滞在はきつい)=約5600円。3週間で10万円越えます。現実的には1泊1万円くらいのホテルになりそうで、そうなると約20万円。食事が1日2000円とすると3万円。自分は6月までに日本と韓国にいかなくてはならないのですが、もしもそのころまでこの状況が続いていると、25万円くらいかかることを覚悟しておかなくてはなりません。しかも日本でも10万円くらいかかりますから、今と同じ状況のままなら動くことは現実的に無理でしょう。

日本は「隔離先は自分で探せ」ってスタイルで、現実的にはネットで実際に泊まった人の体験談を探してそれを参考にするという、「政府の要請に対して個人が発信している情報で判断する」という状況。7月に一時帰国したときには困りました。ホテルまでの移動も「公共交通機関は使わないように」というだけで、せめて香港のように所定の用紙に「乗った列車と時間、乗った位置」「タクシーのナンバー」を記載させるようにはできないものかなあと(まあ罰金が無いから意味ないか)。

さて飲食店も夜は営業規制がかかっています。店内飲食時間は現在18時まで。それ以降も営業してもいいのですがテイクアウトだけになります。香港は元々茶餐店などでテイクアウトすることも当たり前(ほとんどの飲食店がテイクアウト対応)。なので店側は特に特別な準備もなく対応はできますが、客数が減るのは避けられません。

この営業時間短縮は朝5時までで、これまでに、

11/16 24時まで、1卓6→4名
12/2 22時まで、1卓6→2名
12/10 18時まで (1卓2名)

と規制強化されています。まあ11月以前にも1卓規制が4名になったりなどはありましたから、香港人は「仕方ないなあ」と思いながらも従っています。まあSARS経験者なら当然と思うでしょうね。

ちなみに3名で食事に行くとこうなります。いつもお世話になっている田路氏と川村氏と両氏の事務所にお邪魔したときよく行くランチのお店、4人テーブルの真ん中に敷居をつけて2名x2卓にしているというわけ。

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屋外の集会も2名までなので、3名で一緒に歩くときは、1名は1.5メートル以上離れなくてはならないという状況。「地下鉄の中とかどうすんだ」とか、細かい突っ込みは無しでw

なお香港の状況は香港日本領事館のホームページを見るのが日本語でわかりやすい。香港政府の発表を見て日本語で発信してくれています。私も毎朝ここを見て、次に香港政府の対策ページを見るようにしています。

しかし18時以降店内飲食禁止になるとかなり不便なのは事実です。自分は午後に仕事していて、気が付いたら17時半や18時を回ることがほとんど。それから外に行って、さっと店内に入って食事ができないわけですから。香港の飲食店の数は日本の比ではなく(外食文化ですから)、1人なら自炊するより外食したほうが安いくらい。まあ冷蔵庫に食材貯めて、日々料理するってのなら安いかもしれませんが、物価の高い香港でもがんばれば外食費はある程度セーブできます。

たとえばこれで1日約510円。野菜は八百屋でレタスとか50円くらいで買ってきてそれかじればよしw まあさすがに自分はこれはやりませんが、やろうと思えばこれで結構満腹になるかな(カロリー足りなさそう)。
・朝:HK$8、パン2個(約105円)
・昼:HK$10、シュウマイ30個(約135円)
・夜:HK$20の麺(約270円)

シュウマイ30個は旺角東付近の某小食屋で、ここは時間によっては行列ができるくらいのコスパがいい。10個でHK$10なんですが、20個にすると「2セット買うと1セットおまけ」で20個じゃなく30個になります。1人で食べるにはかなり多い量なので、自分は15個食べて残りはそのまま持ち帰って後で食べたりしています。旺角付近にでかけていて、小腹じゃなくて「おなか減ったけどさっくりすぐに済ませたい」ときによく寄ります。

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さて18時以降になにか買おうとお店に行くと、たいてい店の前に人だかりができています。テイクアウト考えている人はやまのようにいるわけです。今年は吉野家が問題を起こしたこともあってかすき家が香港に大量出店、いつ行っても混んでいて「おまえらそこまで日本好きなのかよ」と香港人の日本好きにあきれるくらい混んでいますが(なお台湾と香港の日本大好きのスタンスはちょっと違う)、夜は店内でもテイクアウト客が多くて並ぶのをあきらめることばかり。

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「ウーバーイーツ頼めばいいじゃん」と必ず言われますが、我が家の構造上頼みにくい。ちなみに香港は圧倒的にFoodpandです。ピンクのシャツやバッグ持った人が夜になると香港内を動き回っています(自転車は配達業以外禁止だから徒歩&電車)。

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最近はネットで注文できる店も増えました。マクドナルドなど大手チェーン店は新型コロナウィルス以前からもできました。

しかし困ったことに、自分はいっつも「何を食べたいか」が決まらない人なんですよ。しかもスマートフォンやPCの画面を見て「どれにしようか」って決まらないんです。レストラン(というか茶餐店)を回って、「あー、ここなんだか雰囲気いいな」「ここは今日は落ち着けるか」「疲れているからこの混雑した店に入って気合いれてもらおう」みたいに、店で食べることが好きなんです。

そして食事そのものはこだわりが無いので、1週間同じものでも何とも思わないですし「朝うどん、昼うどん、夜うどん」でも気にしない。食事そのものにこだわりが無く、むしろ一緒に誰かと食べればそれだけで楽しいし、お店もその日の気分で選びたいのです。

ということでお店巡りしても店内に入れないし、人が並んでいると時間かかるしってことで、結局いつも行く「おかず2品とごはんとスープでHK$32」(約430円)のお店ばかりに、、、ただそれほどおいしいわけではなく、最近は毎晩おかずが同じ(特に「肉」は酢豚ばっかり)。自分の住む深水歩はこの手の店は多いので(香港全体にはそれほど多くない)、いくつかの店をはしごして飽きないようにしています。

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ちなみにこんな状況が当たり前になっているので、日本で夜に会食している光景などをニュースで見ると「夜なのに大人数(5-6名でも)で集まって店で食事してる!」と、違和感を覚えるのです(だってそんな光景香港じゃ見られないから)。11月の時点でも香港は「店内の座席は50%まで使用可能」だったかな、店の中の席は間隔をおいて座るようになっていました。

てなことで、最近の食事は、
・朝:近所のパン屋またはマクドナルドの朝マック
・昼:適当に買ってくる
・夜:買いそびれて夕飯抜き(そして早寝)

てなことが多く毎朝空腹で目が覚め、しかも朝5時だったりするのでまだやっているお店が無く(香港のコンビニの冷凍食品はうまくない)、毎朝食に飢えた状況になっています。自宅に冷蔵庫があればすべて解決するんでしょうけどね。適度な大きさの冷蔵庫ってなかなかないんだよなあ。ビジネスホテルによくある立方体型の冷蔵庫、あれでも我が家には大きすぎるのです。

今回はここまでです。以下に文章はありません。

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香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…

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