見出し画像

仮想通貨、ブロックチェーン業界、2020年の振り返りと21年の展望。 Blockchain is Now!!

ビットコインやイーサリアムの価格が凄い勢いで上がっています。今回の盛り上がりは、前回のバブル期との大きな違いが5つあり、これから、更に大きな波が起こると思います。

1, ビットコインがデジタルゴールドとして既存金融機関にも認められてきた

2, コロナで世界中の国が空前の金融緩和によって法定通貨が大幅にダイリューションした

3, PayPalやSquare、ロビンフッドなど顧客数が圧倒的に多いFintech企業がビットコインやイーサリアムを取り扱うようになった

ビットコインの始まりはリーマンショックで放漫財政&緩和が止まらなく、バブルを産み続ける既存の金融システムに対するアンチテーゼで生まれているが面白いところです。法定通貨は発行上限も発行ルールもないので、時の権力者の人気獲りでどんどんと発行されてしまいます。それに対してビットコインは発行上限も発行ルールもアルゴリズムによって決めてれていて、変えることができません。

今回のコロナは国民を救済するという大義名分ができたため、リーマンの時を遥かに上回るバラマキが全世界的に繰り広げられています。ビットコインの上昇ともいえるし、法定通貨の価値が下落しているともいえます。発行上限が決まっているので信頼性が高い。これがデジタルゴールドと呼ばれる所以でもあります。

更に多くのエマージング諸国ではインフレ率が高く、法定通貨を持っているだけで毎年価値が下がっていきます。自国の政府に信用を持てない国も多いです。ロシアや中国などでは権力者の機嫌ひとつで全ての財産が没収という事例も少なくありません。これまでは海外資産をドルで持つ形でのヘッジが主流でしたが米中対立の激化で米国政府による資産の没収のリスクも高くなっています。ゴールドは持ち運びに向いていないので、ビットコインは資産保全という意味でも重宝され始めています。

今回リップルが米SECから証券であると訴えられましたが、ビットコインやイーサリアムはそのリスクがないのも機関投資家が買いやすくなっています。更にカストディやデリバティブも整ってきたり、PayPalやSquare、ロビンフッドなどの大手Fintech企業のアプリから簡単に購入できるようになったことでユーザー数が劇的に増えてきています。


4, イーサリアム上でDeFiやDappsというリアルなユースケースが生まれた

今年はDeFiがブロックチェーンのリアルユースケースとして盛り上がりを見せました。
 https://www.coindeskjapan.com/81069/


Dappsもユースケースの一つとして出てきました
 https://bitcoin.dmm.com/column/0142

このようにこれまでは投機目的しかなかったことにリアルユースケースが増えてきたというもの大きいです。

5, 各国の中央銀行や大手金融機関などでブロックチェーンの採用が本格化してきた


中国の中央銀行発行の仮想通貨DCEPが実証実験が開始されたのを筆頭に各国政府が中央銀行仮想通貨を準備し始めました
https://withb.co.jp/contents/12736/



批判を浴びまくったFacebookのLibraはDiemと名前を変え来年にも再出発が見えています。それ以外でも大手金融機関でもブロックチェーンの採用が進んできました。

こういったことが一気に進んだため仮想通貨の需要と信頼が一気に高まった結果価格が上昇しています!


ここからは2021年の予想になります

1、大手金融機関や機関投資家の参入、PayPal、Square、ロビンフッドなどによる新規個人投資家の参入によってビットコインの価格は更に上昇する。

2、今年IPOする米国最大の仮想通貨取引所Coinbaseの人気はかなり過熱する。これによってこの領域へのVC投資熱が高まりまくる。更にはM&Aなども増える。

3、FacebookのDiemは無事ローンチされ人気を集める。加えてPayPayやSquareも独自のステーブルコインを発行する。ステーブルコインが仮想通貨の売買だけでなく、国をまたいだ送金や決済にも活用されるようになってくる

4、DeFiは一定の規制と直面する。それにより大問題になるプロジェクトも複数出るが、DeFi周りでのイノベーションは更に進んでいく。色んな問題に直面しつつも、DeFiは間違いなく既存の金融の仕組みを大きく変えていくことになる。

5、dappsやNFT周りで大きなイノベーションが起こり去年のDeFiのような盛り上がりになる(期待も込めて^^)

6、スマートコントラクトプラットフォームの争いが激化する。DeFiの更なる盛り上がりがイーサリアムの限界を露呈する。ETH2.0、Polkadot、Cosmos、Binance Smart Chain、kakaoのKlaytn、LINEのLINKをはじめ多くのプラットフォーム間での競争が激化する。

7、JPMを筆頭に多くの金融機関でブロックチェーンの活用が進む。

8、中国のデジタル人民元(DCEP)に続いて多くの国の中央銀行での仮想通貨発行にむけた準備が進む。

9、日本はRipple事件の影響もあり、更に新規上場のハードルが高くなり、世界の潮流から完全に取り残されていく… 本当に無念だけど…

ちなみに、昨年の値上がりランキング上位の殆どが日本では購入できません
「2020年 仮想通貨値上がりランキング!! 1位は、なんと4266%増!」
https://note.com/hkunimitsu/n/n68bec2740514

2021年は仮想通貨、ブロックチェーン業界にとって凄くエキサイティングな年になることは間違いないです!

Blockchain is Now!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?