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薬剤師のお仕事④就職先

薬剤師の資格を取るにはまず薬学部の卒業試験に合格し、卒業出来ることが決まらなければ国家試験の受験資格が得られなかった。

さらに6年制となった今ではそれ以前に4年から5年生への進級時に学科と実技の試験に合格し、病院と調剤薬局での数ヶ月にわたる実習をこなさなければいけない。

まあ私の時代は4年制だったので実習はさほど重要なものではなかった。

薬学部に行くということは、ほとんどの学生が国家試験合格に向けて大学生活を送るのはまちがいないが、全員が薬剤師という仕事をする訳では無い。

就職先としては、病院、調剤薬局、ドラッグストアはもちろんだが、製薬会社、医薬品御、公務員など色々ある。

私は病院にはどうしても就職する気になれず、薬剤師の臨床現場で働く気にはならなかったので、まず製薬会社に就職した。

そこではいわゆる開発と申請にたずさわつていた。がここは4年で退社。結構キツかった。

その後医薬品卸の管理薬剤師として4年働いた。

この仕事は楽だったが、当時、海外旅行にハマり、外国で暮らすことを夢に見ていた私は、2000年のミレニアムを機に数ヶ月の語学留学を決意し、それも退社した。

たった3ヶ月だがイギリスの語学学校に通い、時折英語で夢を見るまでになった。その後はヨーロッパを周遊するなどして数ヶ月滞在した。

恐らくこれまでの人生で1番楽しかったのはこの時だとおもう。

およそ1年ほど語学留学と旅行にあけくれ、帰国後もしばらく何もしなかったが、数ヶ月もするとお金もなくなり、暇を持て余し始めたので仕事を始めた。

以前のような会社務めはさすがに採用されないだろうからと調剤薬局を選んだ。

とはいえ卒業以来薬を触ったことがなく、自分にできるのか不安があったのでとりあえずバイトにした。

1年程度働いた頃、自分にもできるな!と思いきちんと正社員としては、働き始めた。

自分でも知らなかったが、以外と対人業務が得意な方だとわかった。

薬の事などすっかり忘れていたが、調べながらなんとかなるものだった。

その後あるきっかけで離島に移住した。

そこには調剤薬局がなく、病院しか薬剤師として働けるところがなかったので、経験もなく不安だらけのなか病院に就職した。

この経験が私の薬剤師という仕事に対する意識を別物にかえてくれることになった。

つづく

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