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モーターの慣らし方について(案LUKE選手&まめ選手編)

こんにちは。低男産業です。

 今回は、ミニ四駆公認競技会で優勝を目指すにあたり、最も重要な要素の一つであるモーターの慣らし方について書きました。

 まず最初に断っておきますが、モーターを慣らす事によってマシンは速くなります。しかし、モーターだけ速くてもまともに完走できないようなセッティングの状態でお店のコースなどを走らせるのは非常に危険です。例えば家電量販店などでは小さな子供がコースアウトが多い場所で見ている事も考えられます。更に高回転のモーターは発熱するのも早いです。何度も連続で走らせたりすると触っただけでやけどするほど熱くなる事も考えられます。コースアウトしたマシンは見ていた人が親切に拾ってくれる事もあると思いますが、そういったモーターを積んだマシンでは他人に怪我をさせてしまうかもしれません。これはモーターの慣らしに限った事ではないですが、速いマシンとはそれだけ危険性もある、という事を心においてください。せっかくの趣味ですから、自分も他人も怪我をしないように気を付けましょう。
 そういった事も踏まえ、モーター慣らしはある程度セッティング能力が身についてきてから始めるのがよいと思います。また、慣らす過程においても電池やモーターが発熱する場合もあります。総じて安全とは言えない作業が多いので、モーターを慣らす時には各作業を慎重に行うようにしてください。
 今回の記事ではモーターの基礎的な慣らし方について書いていきます。まだセッティングのやり方がよく分かっていないという方は先にセッティングについて知識や技術を付けたほうが良いでしょう。

 モーターの慣らし方はこれが一番良いというものは無く、人によってやり方が違うものだと思います。低男産業の中でもそれぞれのやり方があるのですが、メンバーのうちチャンピオンズ特別表彰選手の4人のモーター慣らし方法について記事を書きました。それぞれ別記事になりますが、興味がある方は以下のリンクからどうぞ。また、それぞれの記事の内容で被っている部分や、考え方や手順などが異なっている部分もあるという事をご承知おきください。もし複数種類のご購読をお考えの方は、まずどれか一つを選んで読んでいただきたいと思います。その上で、他のメンバーの考え方や方法についても興味があるという方はそちらもご購読いただければ幸いです。

茶選手編↓


Kosai選手編↓



ここから先は、チャンピオンズ特別表彰選手、案LUKE選手とまめ選手が書いていきます。

 初めまして、低男産業の案LUKEとまめと申します。私達はいつも家族で公認競技会中心に参加しながらミニ四駆を楽しんでいます(^^)

 今回は私達の公認競技会用のモーターについての考え方と、基礎的な慣らし方にはなりますが単三電池を使ったモーター慣らしの方法について書かせて頂きます。こういった文章を書くのは初めてなのでわかりにくい部分もあるかもしれないですが、よろしくお願いします。

 現在のミニ四駆公認競技会ではモーターはとても重要な改造の要素の一つなのですが、今と数年前まではモーターと車体の考え方が少し変わってきました。 現在の公認競技会では決勝戦で電池のみが支給されますが、数年前までの公認競技会では決勝戦やタイトル戦では電池とモーターが両方支給される形式で全員のパワーソースを均等にして行われていました。

 所謂空けポン状態のモーターで速く走る為にはマシン自体の作りこみが大事になってくるので、その頃の時代ではモーターを速くするよりも車体作りのほうが重要でした。モーター支給を見据えてタイヤ径を大きめの物にしたり、シャーシを含めた各パーツ全ての選別や、無駄なパーツを極力減らして出来るだけ軽量化する事を優先したほうが有利だったのです。     

 しかし今の公認競技会は一次予選から優勝決定戦まで自前のモーターで戦う事に加え、タイヤ径の極小化(22ミリ径)、サスペンションやアンカーや低男などギミックが進歩してきてレースの高速化が進んでいる為、モーターを速くする事が優勝や勝ち上がりを目指す上ではとても重要になっています。レースでは少しでもモーターが速いほうが改造の選択幅も広がってアドバンテージになると思っていますので、私達は基本的に公認競技会に参加する時は毎回事前に予め使うモーターの種類を絞って、お互いその日の手持ちの中で1番速いモーターを使用してセッティングをするように決めています。

 当然なのですが、どんなにマシン自体のギヤ周りの効率やローラーと足回り等の精度が良いとしてもその前段階にあるモーター(パワーソース)が速くないと好タイムを出す事は難しいです。
 なので速さのみを追求するならまずは電池&モーターといったパワーソースから優先して取り組んだほうが良いのですが、冒頭で書いたようにセッティングの知識が無い状態でモーターのみが速くなるとコースアウトを繰り返してマシンが破損したり、最悪の場合ケガや事故の元になるのでとても危険です。なので初心者の方はある程度ブレーキやマスダンパーなどのマシンがコースアウトせず完走する為のセッティングについて勉強してからモーターを速くしていきましょう。

 モーター慣らしについてはまだまだ研究中ではありますが、今回は現在競技で主流のダッシュ系モーターのモーター慣らし機等を使用しない単三電池での基礎的な慣らし方について紹介します。

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