プレゼンテーション2

良いチームから相手に嫌がられるチームへ 〜2020年J2予習 「愛媛FC」編〜

いよいよあと5チームとなりました。ラストスパートです。本日は愛媛FCを予習したいと思います。では、参りましょう!


愛媛FCの基本情報と移籍まとめ

「愛媛FCの基本情報」

昨シーズンの成績 リーグ戦19位(12勝6分24敗勝点42 得点46失点62)
今シーズンの山口との対戦
第3節 7月5日(日) 19:00 in維新みらいふスタジアム 
第24節 10月3日(土) 未定 inニンジニアスタジアム
監督・・・川井健太(2018途中〜)


「移籍情報まとめ」

今回もFootball-LABさんのサイト(https://www.football-lab.jp/ehim/transfer/)より画像をキャプチャしております。

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こちらが退団選手です。愛媛は、期限付き移籍で獲得をした選手が主力になっている部分も大きいため、その影響が出ています。昨シーズンでは、湘南に戻った神谷は36試合に出場し6ゴール、松本に復帰しまた金沢に加入した下川は、37試合3306分に出場、東京に復帰しまた甲府に加入した野澤は、28試合1854分に出場しました。この3名、特に先に挙げた2名は主力中の主力だったと言えるでしょう。
そして、完全移籍組では近藤貴司の退団が何よりも痛いと思われます。同カテゴリーのチームとは言え、大宮ですからこれは引き抜かれたと言って良いでしょう。近藤は3-4-2-1のシャドーのポジションでリーグ戦全試合の42試合に出場し6ゴールを挙げました。6ゴールという数字自体はそれほど多いものではありませんが、それ以上の貢献度でチームを牽引しました。この穴をどう埋めるかという点が新加入選手を見る時の1つのポイントだと思います。(大宮は1-5で負けた試合で2点取られたので、引き抜いたんですかね笑。)

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こちらが新加入選手です。後で言及しますが、期限付きから完全移籍に変わったこの3人の存在は大きいと思います(吉田、岡本、茂木)。移籍加入組では、実績のある森谷シシーニョなどボールの扱いが上手い選手を獲得してきたイメージでしょうか。琉球から加入の西岡大志も攻撃的なサイドの選手ですし、横谷も良いところを引っ張ってきたという感じです。

全体的には、悪くないオフシーズンだったという印象です。近藤が引き抜かれた穴は、やはり大きそうだと感じますが、それでも違う選手でまた新たな形を模索し、解決を図っていくのではないでしょうか。


今季の愛媛FCの注目ポイント

①止むを得ない放出もあったが、見事な残留も見せたオフシーズンからの継続
②継続の愛媛の中で問われる川井監督の手腕


①やむを得ない放出もあったが、見事な残留も見せたオフシーズンからの継続

先ほど移籍情報の項で見たように、期限付き移籍加入選手の止むを得ない退団がありましたが、それと同じくらい残留させられた選手もいます。制約のある状況の中で、できるだけ多くの選手を残留させようというテーマが伺えるオフシーズンの動きだったのではないでしょうか。

まずは、期限付き移籍から完全移籍に変わった岡本、吉田、茂木の3選手です。岡本はリーグ戦全試合フルタイム出場を果たした正守護神です。チームに欠かせないGKですから完全移籍になるのも既定路線だったかもしれませんが、それでも何があるか分かりませんし、これは見事な完全移籍だと思います。
そして、同じく千葉から吉田も完全移籍加入しました。ただ、アキレス腱断裂で全治6ヶ月とかなりの大怪我となってしまいました。シーズン後半にピッチに立つ姿が見られることを心から祈っています。
最後に茂木です。彼は夏の移籍で浦和から加入し16試合にスタメン出場しました。主に3バックの右を担当し、攻守に渡って活躍を見せました。東京五輪世代の1つ上の学年の選手であり、これからの活躍が楽しみです。

この3名以外にも、期限付き移籍期間を延長した長沼洋一の存在は大きいと思います。昨シーズンは代表の活動でチームを離れることがありながらも、33試合2689分に出場しました。長沼の右サイドの突破は、愛媛の攻撃の大きなウェイトを占めています。右の長沼左の下川というのは、昨シーズンの愛媛のストロングポイントだったと思います。左の下川は退団しましたが、右の長沼だけでも残ったことは今シーズンに向けて大きな成果のはずです。本人としても五輪に向けて前半戦は、アピールしたいはずですから、そういったプレーにも注目です。

他にもボランチの田中や前線の藤本、山瀬、最終ラインの山﨑、西岡大輝、前野など昨シーズンの愛媛のサッカーを構築していた選手も残っています。この継続路線で更に上を目指せるかという点に注目です。


②継続の愛媛の中で問われる川井監督の手腕

昨日の千葉の記事でも書いたのですが、基本的には継続路線の愛媛が今シーズンどういった成績を残すのかという点は興味深いです。昨シーズンは降格圏とは勝点差2の19位でした。そのチームが、まず戦力を維持するところに注力せざるを得ない点は仕方がないと思いますが、だからこそ川井監督の手腕にかかっていると思います。
新体制発表会見時の記事(https://www.ehime-np.co.jp/article/news202001080126)を見ても、「Jリーグの中ではしぶとく良いチームという評価を受けているようだが、その言葉に甘えないでほしい。相手に嫌がられる、恐れられるチームになることを目指したい」と社長がコメントしています。愛媛というチームの印象は私もこれに近いです。今シーズンは、良いサッカーから最後のゴールのところまでを設計できるかに注目のはずです。どう得点を奪うのか、どう失点を防ぐのか、この部分まで到達できれば、社長が語ったような相手に嫌がられ、恐れられるチームになっていけると思います。
その部分をプレーシーズンの記事で探ってみたかったのですが、なかなか見つけられなかったので、シーズンが始まってから見ていきたいと思います(もし、この記事見てくださいというものがあれば、教えていただきたいです!)。


今年の愛媛の注目選手

注目は森谷賢太郎です。私個人の贔屓選出です。昨シーズンは磐田でリーグ戦は9試合、カップ戦を合わせても14試合の出場に止まりました。その前はフロンターレでプレーし、通算105試合に出場11ゴールという成績を残しました。ボール扱いに非常に長け、ミドルシュートが持ち味の攻撃的な選手です。川井監督のボール保持から入るサッカーには合うと思いますし、今シーズン期待できると思います。
少々不安な点は、近年シーズンを通して試合に出続けていないことです。愛媛ではどうなるか分かりませんが、シーズンを通して稼働し続けられるのかという点は気がかりなところがあるかもしれません。

それでもまだまだ活躍できると思いますし、愛媛で暴れ回って欲しいと思います。愛媛サポの皆さんは、試合前アップなどでぜひ森谷のシュートに注目してください!(もちろん試合中のミドルにもですが。)


まとめ

昨シーズンは、紙一重のところで結果を残しました。今年はゴール前の部分で上積みが必要だと思います。良いチームから相手に嫌がられるチームになれるのかに注目しましょう。それができれば、自ずと昨シーズン以上の結果が期待できると思います。


*文中敬称略
*画像はFootball-LAB(https://www.football-lab.jp/ehim/transfer/)のサイト内の物を使用しています。

*このnoteを書く上で参考にした記事はこちらです。


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