プレゼンテーション2

本命の仕上がりは如何に 〜2020年J2予習 「ジュビロ磐田」編〜

本日の対象チームはジュビロ磐田です。2015年シーズン以来のJ2の舞台となり、山口とリーグ戦を戦うのは今シーズンが初めてになります。昨シーズンはJ1の舞台で戦っていましたし、そういった意味でも予習しましょう。


ジュビロ磐田の基本情報と移籍まとめ

「ジュビロ磐田の基本情報」

昨シーズンの成績(J1) リーグ戦18位(8勝7分19敗勝点31 得点29失点51)
今シーズンの山口との対戦
第4節 7月11日(土) 19:00 inヤマハスタジアム 
第23節 9月30日(水) 未定 in維新みらいふスタジアム
監督・・・フェルナンド・フベロ(2019途中〜)


「移籍情報まとめ」

毎度お馴染みのFootball-LABさんのサイトより画像をキャプチャしております。

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こちらが退団選手です。J1の舞台で長年戦った選手の放出があるという印象です。アダイウトン、カミンスキー、高橋、川又といったところでしょうか。それから昨シーズン、24試合は途中出場でしたが28試合に出場した荒木、リーグ戦に18試合でスタメン出場を果たした大南の移籍は少し意外といったところでしょうか。
ただフベロ監督になってからの主力選手で言うと、アダイウトンと大南くらいでフベロ監督がリクエストした選手の多くは残留していると言えそうです(大南も最後の5試合でスタメン出場は1試合だけだったので、主力と言えたかはかなり際どいラインだと思います)。

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こちらが新加入選手です。まず、期限付き組の4人が復帰しました。山口サポとしては石田に注目です。正直、今シーズンも山口に残ってもらいたかったですが、復帰した以上は磐田の選手としての活躍を期待します。それから、2人の新外国籍選手、フォルリンルリーニャがどれだけの活躍を見せるのかにJ2全体が注目するはずです。2人とも期待通りの活躍を見せるのであれば、昨シーズンの柏のようなことになったりもするのではないでしょうか。ただでさえ、ルキアンという計算できる外国籍選手がいるのですから程々にして欲しいですね笑。

全体的に見れば、フベロ体制の継続路線です。そして、それを後押しするように選手をプロテクトし、更なる上積みを図る補強を行ったという印象です。良いオフシーズンを過ごしたと言えるのではないでしょうか。


今季のジュビロ磐田の注目ポイント

①一定の結果を残したフベロ体制で挑む1年でのJ1返り咲き
②ルヴァン杯の影響は果たして・・・


①一定の結果を残したフベロ体制で挑む1年でのJ1返り咲き

J2降格となってしまった昨シーズンの磐田でしたが、今シーズンに向けては良い印象で2019シーズンで締めくくることができたはずです。それもフベロ監督が就任して以降、内容も結果も上向いたからです。フベロ監督は第24節から指揮をとり、11試合で4勝1分6敗で勝点13を獲得するという成績を残しました。1試合平均獲得勝点では1.18、これは34試合戦うと勝点40に達する計算になります。
さらに補足すると、初陣から初勝利までに3連敗があり、初勝利からは4勝1分3敗でシーズンを締めくくっています。この8試合に限定すれば、1試合の平均獲得勝点は1.625となり、これは34試合で勝点55に到達する計算になります。

シーズン終盤で様々な要素が関係していることにより、一概には言えないと思うのですが、それでもJ1でこのような成績を残したチームがJ2で戦うことになるわけです。今シーズンのJ2を引っ張る存在になることは間違いありません。

さらに、昨シーズンの残り8試合で全試合にスタメン出場した6選手「八田、小川大貴、藤田、松本、上原、ルキアン」は全員残留をしています。移籍情報の項でも書きましたが、フベロ監督の戦術にフィットしていると考えられる選手はほとんど残留しています。ですから、シーズンが始まっていきなりずっこける事は考えにくいと思います。少なくともスタメンの半数以上は計算できる選手たちで構成できるわけですから。

不安点を挙げるとすると、層の厚さのところでしょうか。昨シーズンの終盤にスタメンは固定できたとはいえ、途中出場を含めたサブ組は定まっていませんでした。また、その中でも途中出場が多かった選手はこのオフに移籍しています。長丁場のJ2の舞台ですし、新加入選手を含めどれだけ多くの選手たちがフベロ監督の戦術を理解し試合に絡んでいけるのかに注目したいです。


②ルヴァン杯の影響は果たして・・・

降格したチームが翌シーズンのルヴァン杯を戦うというレギュレーションは、今年で3シーズン目となります。サンプル数が少ないためなんとも言えませんが、過去2年間では昨シーズンの柏レイソルのみが昇格を果たしています。他のJ2チームが試合をしていない中で自分たちがルヴァン杯を戦うメリットとデメリットは様々あると思いますが、ルヴァン杯よりもJ1昇格の方にプライオリティを置くのは間違いありません。

そして、3シーズン目を迎えたこのレギュレーションで新たなパターンが生まれることとなりました。それは、ルヴァン杯を戦う可能性があったもののそれがなくなったというパターンです。鹿島のACLの結果により磐田はルヴァン杯の出場がなくなったのです。これがどういった影響をもたらすのでしょうか。

考えられるメリットはリーグ戦のみに集中できることです。当たり前ですが、ミッドウィークに試合がないので、1週間みっちりトレーニングをすることができます。新戦力との融合を図る意味でもトレーニングに集中できる環境は重要だと思います。

ただ、ルヴァン杯がなくなったことによって試合数が限られると試合に出られなくなる選手も出てくるはずです。ルヴァン杯を頭に入れながら編成を行ったのであれば余計にです。そういった中でチーム全体をどのようにマネジメントしていくのか注目したいと思います。


今季の磐田の注目選手

昨シーズン途中加入だったルキアンに注目したいと思います。彼はシーズン途中に加入し13試合に出場、1ゴールという結果でした。ゴール数自体は伸ばせませんでしたが、磐田のチャンスを演出する上で重要な選手でした。前線でボールを収められ、スピードのある突破もできる選手でJ2の舞台で無双する可能性もあると思います。彼と小川航基との2トップは強力ですし、彼を含めた磐田の前線をどうやって止めるのかというのが磐田と対戦するチームのテーマになるでしょう。

彼に期待されるのはゴールという結果をどれだけ残すことができるかという点です。プレー自体はJ2ではなかなか止められないことをJ1でのプレーで証明したと思うので、得点への関与を増せるとチームの目標達成に近づくはずです。必ずしもゴールというタイプでもないかもしれないので、アシストを増やすことでも良いと思います。ルキアンがゴールにどれだけ絡む結果を残すかに注目しましょう。


まとめ

1年でのJ1復帰を目標に掲げる磐田ですが、その準備は整っていると感じました。昨シーズン終盤のサッカーを見せられると大コケすることは考えにくいです。オンザピッチの部分はなかなか言及できませんでしたが、それはまた山口戦の近くで見ていけることを願っています(この願いは自分に対して言っています・・)。後はシーズンを戦っていく中で、どれだけ多くの選手を信頼できる戦力とできるか、最終的には層の厚さが目標達成へのポイントになるような気がしました。


*文中敬称略
*画像はFootball-LAB(https://www.football-lab.jp/iwat/transfer/)のサイト内の物を使用しています。

*このnoteを書く上で参考にした記事はこちらです。


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