私の映画記録28

画像1

「プライドと偏見」
“Pride & Prejudice“
ジョー・ライト監督 キーラ・ナイトレイ マシュー・マクファディン

 勝手にポスターの印象から、現代のよくある美しいラブストーリーかと思ったけど、貴族の時代の話だということに驚いた。これは私の映画あるあるだけど、最初あまり格好良く見えなかった相手役が最後にはカッコ良すぎて死にそうになるといういつものパターン。妹と話すときに主人公がギャップを感じてキュンとするんだけど、その笑顔に私がやられた。本当にカッコよかった。女性ってこういうのに弱いんだなあと改めて思った。さらに主人公の5人姉妹が可愛すぎてすごい。相手役の妹も可愛いんだけど貴族の衣装なのもあるかな。その可愛い中にも、現代の恋愛観との差を感じて、思うところがありました。

 「はじまりのうた」で、キーラナイトレイが可愛いのはもちろんなんだけど、誰かに似てると思ってずっと画像見ているうちに見つけた映画。結局似ている子の顔は急に浮かんできたのだけど、この映画が気になりすぎてユーネクストに無料契約したことをきっかけに見ました。ずっと見ようと思っていてやっと見たものです。代官山の蔦屋書店で見るべき!っておすすめされていてちょっと嬉しくなったなぜか。でも時代が違うからではあるのだけど、キーラナイトレイが別人みたいでした。しかし、私の知り合いと似すぎていて、途中その子にしか見えなかったなあ。

 内容は、
 時代は中世。主人公の家は女だけの5人姉妹で貧しくはないが裕福でもない。母親は娘たちの結婚しか頭にない。舞踏会に出かけ、お金持ちの青年と姉の雰囲気が良くなるが、主人公はその友人の気難しい男と雰囲気が険悪になる。姉と青年は青年がロンドンに行ったことによって引き裂かれてしまうのだが、主人公は気分転換に友人と牧師の夫婦に会いに行き、何日か滞在する。そこでまたあの気難しい男と再会し、皮肉を言い合うが、お互いを意識し始める。しかし、姉と青年を引き離したのはその男の仕業だと知り、彼女は激怒。タイミング悪く、男から思いを告げられるも、断ってしまう。しかし、彼を忘れられない主人公。叔父夫婦と共に旅行をした際、偶然男の屋敷を訪れ二人は再び顔を合わせる。一方、地元では妹が駆け落ちを図り、それを阻止するために男が奔走。彼が意地悪ではなく、人見知りで友達思いだと気づいた彼女は…

 久しぶりに見たばかりの映画について書いているからたくさん書けてしまいます。駆け落ちがどんなに家の評判を傷つけてしまうかだとか、舞踏会の意味だとか、知識がまだまだ足りないなと痛感。大々的なラブシーンはないけれど、しっかり愛を感じられたところが美しくてよかった。昔の街並みって田舎っぽくてこちらも美しい。また、ラブコメではないので大笑いするようなシーンはないけれど、二人が皮肉を言い合うところは普通に面白かった。上品な笑いってやつ?そして何より、キーラナイトレイはじめとする姉妹が可愛すぎる。しかも、キャラクターがしっかり演出されていて、すぐに彼女たちを見分けられるようになる。一番上のお姉さんは上品だし、キーラは利発的で一番好き。三女は大人しくて落ち着いていて、下の二人はヤンチャ。この映画を見て思ったのが、結婚を強要される時代に生まれなくてよかったということ。やっぱり苦しい。それを選択できる現代だから、真実の愛にも出会いにくいかもしれないけれど、私は信じたいし、自分らしく生きたいと思った。

 ポスターはサムネイルにもなっているこのカットか、キーラが下を向いてその後ろに透過で二人が一番接近する素敵なシーンがあるカットか。この下の大きな木と壮大な空が私は個人的には好きだなあ。現代じゃない感じもする。こんな場所行きたい。映画全体を通してもだけど、色使いが控えめでこれも上品。この映画は邦題が原題の直訳でやっぱりこれが一番しっくりくるのではないかと思います。題名の通り、ただのラブストーリーではなくて、身分とか結婚とか権利とかについて考えさせられる映画でした。


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