NZで家を買うー意見がすれ違っとる
夫が家を買う為に動きたいと言い始めたのは2年前の事でした。夫は自営業なので、ホームローンの審査をパスする為にはいろいろと準備が必要です。
1年後に本格的に動きだす事を目標に切り出されたのですが、私はあまり乗り気ではありませんでした。
NZはどのエリアでも不動産の高騰が続いていていましたし、日本よりずっと安い価格で土地付き一戸建てが買えると言われていた時代ははるか昔の事。
私には、10年前より10年分劣化が進んだ家を、10年前の1.5倍の価格でなければ買えないという事実が理解しがたいという感覚もありました。
家が欲しいと思った時期は何度かあったのですが、数年前からは気持ちを切り替え、老後資金を貯める方がいいんじゃないかと思っていました。
夫にはその考えを正直に伝えた上で、夫のチャレンジ精神を尊重する為に、実際に家を購入する為に動き始めてから1年に期間を区切って、その間は協力する。その間に家を購入できなければ、スッパリ諦めるという約束をしました。
私の当初の希望は
今住んでいるエリア周辺で、子供の学区が変わらない事
3~4ベッドルーム
古くてもいいがリノベーション済みである事。もしくはそのまま住み始められるほどメンテナンス状態が良い事。(リノベーションしていなくても、状態が良ければ気にしない)
庭は狭い方がいい
収納スペースがあり、収納家具をあまり買い足さなくても良い家だとなお良い
学区内で購入可能な家があれば、2-5の条件が合わなくてもかまわない。学区外の家であれば、2-5の条件を満たしている家が良い。
つまり一番重視しているのは子供の学区であり、学区さえ希望に沿っていれば、他の家の条件に関しては妥協できる。学区外の家になるのであれば、家の条件は妥協したくないという事です。
最悪なのはリノベーションしていないけれど、そのまま使うのは問題がありそうな状態の家を買う事です。
夫は器用でなんでもできるので、セルフリノベーションも「やれる」と言っていて、実際にやれるだろうとは思うのですが、例えばキッチンや壁の色などにこだわりがある人間ではありません。
壁の色が変だろうと、住めて使えるなら問題ないと思うに違いなく、リノベーションしていないけど明らかに使いにくかったり、汚い状態の家を買ってしまった場合、夫の「いつかやる」に翻弄されて汚いまま日々を過ごし、やがて諦めて汚いまま小さなストレスを日々感じつつ過ごすという結末になる事です。
これまでも「やる」と言ってやらなかった事が多々ある為、この辺りは全く信用していません。
NZは古い家を建て替えずにリノベーションできれいにする事がよくあるのですが、たまにオリジナルコンディションの家もあります。これが酷い状態の場合もあれば、「レトロでかわいい」場合もあります。
夫の希望は
車を4台置けるスペースがある
リビングが広い
3~4ベッドルーム
できれば学区内
リノベーションが済んでいる物件
一見条件が少ないですが、1の条件を満たす家を予算内かつ学区内で探すのは至難の業です。
子供の学区は人気エリアなので、他エリアより不動産価格が高いのです。1を達成させるなら4をあきらめざるを得ないというのが現実でした。
ところでなぜ車4台かというと、うちに実際に車が4台あるからです。困ったもんだ・・・。1台手放してくれんかなぁ。
リノベーションをしていない家としている家では、もちろんリノベーションをしている家の方が高くなります。
なので、リノベーションしていない家を購入して、自分でリノベーションの手配をする(業者に依頼する)方が安く物件を購入できるのですが、リノベーション費用はホームローンに含む事ができません。
つまり、家の頭金+リノベーション費用分の貯金を用意する必要がある為、現金が余分に必要となります。
自営業者が用意しなければならない頭金の%はけっこう高めなので、リノベーション費用を別に用意する事は難しいと判断していた事もあり、なるべくリノベーション済みの物件を選びたいという希望がありました。
子供達が望んだ条件はシンプル
2階建ての家
2階建ての家に憧れがあるようです。
さて、実際に物件探しを始めて、この条件がどう動いたかは次の機会に。