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ひよこの千夜一夜読書話
2022年9月4日 23:24
今年の夏も暑った。暑くて眠れないというわけではなくて、ただ眠れない夜だったと思う。無造作に積み上げた本の中から一冊を手に取った。横になりながら読むには文庫がいい。軽いし、読むのに時間もそうかからない。それで、その本の名は『白河夜船』(吉本ばなな、新潮文庫)だった。本文中には、上記のような会話文がよく出てくる。読み進めながら、私には展開される物語よりも気になって仕方がない事が出来