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『ソーシャル・ファシリテーション:ともに社会を創る関係」を育む技法』



著者のひとり、徳田太郎さんからのメッセージが届きました。

今回の出版は、一般の流通ルートに乗せての商業出版です。ただ、主な読者層として想定しているのは、「社会課題の解決に、手弁当で取り組んでいる」方々です。
できるだけお求めやすい価格でお届けしたい。その思いから、出版社さんに価格をギリギリまで下げていただくお願いをしました。
版元の北樹出版さんは、私たちの意を汲んでくださり、破格ともいえる定価設定を実現してくださいました。本当に感謝しております。
しかしこの場合、「ある程度の部数が確実に売れる」見通しがなければ、多大なご負担をおかけしてしまうことになります。
そこで、事前予約制を導入し、【1月末までに500部】の予約をいただくことを必達目標に掲げました。
…予約開始から1ヵ月。ちょうど折り返し点を過ぎたところですが、現時点での予約数は【150部】となっております。
ご予約いただいた方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがたいことです。しかし同時に、【目標値の3割】という現状に、焦りを感じているのも正直なところです。

私が徳田太郎さんと出逢ったのは、「いばらき原発県民投票の会」の活動でした。「県民投票」までの道のりは遠く険しいもので、この国は私達ひとりひとりの意見をていねいに聴いてくださる仕組みがあるようでないのだなぁってがっかりしました。

徳田さん達が活動しているのは「賛成」でも「反対」でもなく、
「県民ひとりひとりの声を丁寧に聴いてください」
ということだと理解しています。
それがこんなに険しい道のりなのだと知ってがっかりしたのと同時に
もっと社会の仕組みについて学びたくなりました。

【県民投票が実現するまでの道のり】
1.受任者あつめ
   署名をあつめる「受任者」が、県内44市町村すべてに必要。
2.署名あつめ
   有権者の1/50(約5万筆)以上の署名を、2ヵ月間であつめます。
3.直接請求
   あつまった署名を県知事に提出。知事は意見を付けて県議会に提案。
4.条例制定
   県議会で審議され、採決の結果、可決されれば、晴れて条例が制定!
5.県民投票
   条例により、県知事が再稼働の賛否を表明する前に県民投票を実施。

「いばらき原発県民投票の会」は徳田太郎さん達を中心に「直接請求」まで頑張ったのだけれど、条例制定に至らなかったのです。

それってなぜなんだろう?
私達ひとりひとりの生活ってだれが決めるのだろう?
政治に参加するってどこまでのことをいうのだろう?
コロナ禍でなにがわかったんだっけ?
子ども達の未来はどんな未来になるのだろう?

2020年はオンラインでの対話の機会がたくさんありました。おかげで、これまで出逢わなかった方々と出逢い、これまで考えてもみなかったことを考えるきっかけをいただきました。2021年に出版されるこの『ソーシャル・ファシリテーション:ともに社会を創る関係」を育む技法』を手に取る方が増え、その方々とたくさんの対話が日本全国で広がっていったらいいなぁと思っています。私も自分で対話会を開いてみるかもしれません。

とりあえず、1月末までの目標「500冊」・・
興味関心のある方々に届けてくださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

徳田さんのインタビュー記事です。





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