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チームメンバーのやる気の引き出し方

こんにちは、キャリアコンサルタントの足立です。

東京は外出自粛ムードですが、今日は3月下旬には珍しく朝から雪が降り積もりました。

公園ではこども達が雪をかき集めてソリ遊びに興じていました。
寒くても、雪集めが大変でも、こども達はまっすぐに遊びを楽しんでいました。

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小池知事の外出自粛要請もあり、リモートワークを実施されている方も多いのではないでしょうか?
こういうタイミングだからこそ、チームメンバーのことをじっくり考える機会にしていただくのも良いかと思います。

私はサイボウズという会社で営業チームのリーダーをやっています。

サイボウズへ転職前はIT系の商社で営業をやっており、チームを率いたことも、メンバーとして活動していたことも(当然ですね^^;)ありました。

バリバリの営業会社だったので、毎月ノルマに追われる日々…。
鬼のような上司に「今月の数字はどうするんだ!」と詰められるのは当たり前でした。
それでも乗り越えられたのは、一緒に働く人に恵まれていたのと、高い目標を乗り越える高揚感みたいなものがあったのかもしれません。
そしてそれに伴う報酬(ボーナスや昇進)も支えになっていました。

しかし数ヶ月に一度「俺は一体何の為にここまで追い込んで仕事をしているんだろう…」と泣きそうになることがありました。

「行動に対して外的報酬が支払われ、短期的にやる気が引き出された状態」で頑張っていたことで引き出されていたパワーだったのです。
これを超短期(毎月のノルマ達成で一区切り)で回している状態でした。

全員が達成できるわけではありませんが、月が締まれば全員で打ち上げに行きます。これも有る種の報酬かもしれません。

この一連のプロセスの中では、モチベーションを常に高く保ち続けるのは容易なことではありません。
多くの人が息切れしてしまうのです。

「人は新しいことややりがいを求める傾向や、自身の能力を高め、発揮し、探求し、学ぶという傾向が備わっている」

こう主張されたのがアメリカの心理学者のデシさんです。

チームメンバー一人ひとりと向き合い、丁寧に話を聞いていくことで、その人の「やりたいこと」「できること」「やらなければならないこと」を整理していく必要があると考えます。

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チームメンバーはそれぞれにやりたいことを持っています。
もちろんそれだけをやってもらうわけにはいきませんが、丁寧に向き合っていき、メンバーに合った仕事と引き合わせてあげることでやる気を発揮して仕事に打ち込んでくれることに繋がります。

ここで気をつけたいのは、監視や競争を促したり、否定的なフィードバックをすることです。
こちらも短期的には行動に繋がり効果を生み出すことがありますが、長期的にはやる気を下げる要因となります。

私の勤めるサイボウズでは、営業であっても個人ノルマは存在しません。
ノルマがないので不要な競争は生まれません。
また長期的に取り組みたい課題を探求し、取り組むことができますので、長期的なやる気醸成に繋がっています。

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是非、自粛期間中にご自身の行動を振り返っていただき、メンバーのやる気を引き出せているか棚卸ししてみてください。

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