5.お酒に酔うって
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私は21歳です。
きっと比較的繊細な、ストレスの発散が下手くそな21歳なのです。
そういう訳で、生活的に一息つけるタイミング、就活中の最近ならば週末、ストレス発散・一週間を耐え抜いた自分を褒めてあげるという意味で、お酒を飲みます。
お酒を飲んでいる時の傾向、どうしてヒトは(というか私は)お酒に頼ってしまうのか、
まさに相棒と呼べる9%のアレを飲みいい感じに酔っているまさに今、思ったままに(脈絡もなく)書いていこうかと思います。
まず、私は今まで(一応20歳を超えてからということにして)お酒を飲み続けている中で「アルコールによって記憶を失った体験」をしたことがないのです。
記憶を失うほど飲んだ!自分の知らない自分が昨夜、思いもよらない暴挙に出ていたらしい!という体験に、少々憧れを抱きます。
だって、ちょっと漫画的じゃないですか?
お酒は人を素直にします。中国の言い伝えによると人の本質を暴くにはお金、魅力的な異性、そしてお酒を与えることが効果的とされているらしく…
その通りだと思います。
若者なりに考え抜いた結果、お酒に酔って記憶を失う原理とは。
まず
「人に見せることのできる自分」を自分自身が手放すには
「自分が自分であること」を手放さなければいけない。
「自分が自分であること」は自分自身が把握できる範囲・所謂「記憶」なのかなと。
人間結局は自分の本性を暴かれたくて、誰かに見て欲しくて(そう思ってる時点でちょっと可愛いんですけどね)
お酒によって自分自身を細部まで露呈したくなちゃうんじゃないかなと思うんです。
ほら、自分の考えをなんのストッパーもなしに語る時って、ちょっと気持ちいいでしょう?
私のこの仮説が正しいとするなら、人間って不思議すぎるんですけどね。
どうしてそんな現実逃避の段階を自分から望むのか。
明らかに狂ってないか?
そういった意味で、どうして私は記憶を失ったことがないのか…
おそらく、
私は私の本性を知られてしまうと、
その本性があまりにも酷すぎるせいで何もかも失ってしまうんじゃないかと必要以上に心配に思うせいで、今まで踏み切れていないんです。多分。
記憶を失うって、そういう私の勝手な想像も含めてきっと気持ちいいんだろうななんて思ってしまいます。
周囲に恥じらいなく晒せる自分って、きっとものすごく誇らしいものだから。
記憶を失ったことがある人はそんな馬鹿なこと言うなって怒ると思うけど。
そんな私のことも、お酒を入れた今の私は
「でも、嫌いじゃないでしょ?」って言いたくなる。
そして次に、お酒ってあらゆる感性をその時だけ鋭くさせてくれると思いませんか?
私は、泣くんです。(めんどくさいですね。)
心が動くのを、普段より直接的に感じられるようになるような気がします。
全身が、心になるような…。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚…そのどれもが
どこにあるのかわからないような「心」と
一挙に距離を縮めるんです。
私は好きです、この感覚。
普段行動力のない私が、
「あ、文章書きたい。」と思った瞬間に
パソコンを開いている。
「文章を書きたい」という気持ちに体が素直についていってくれる。
きっとこの投稿を朝見たときには後悔するんだろうけど
普段理性によって制御されまくっている私の本能は、今この瞬間に尊重されたがっているのです。
そんな自分をたまに自分自身が愛でてあげたくなる。
そういった気持ちは自分以外に対しても向きます。
お酒を入れたとたん、私の中の私、
リトルワタシの語彙力が引くほど急低下して
素面の私が「この人は〇〇で、きっと〇〇な一面もあって…尊敬できるな」と感じるところを、
「好き~~~~~~~!!!!愛おし~~~~~~!!!!!!!
全身全霊愛しちゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
という風に根拠でなく直感によって、
友人などにその時の気持ちを、時には無遠慮に言葉に乗せて愛情をぶちまけてしまうのです。
また、この感覚も、
実は嫌いじゃない。
本心から好きだと思える人に対してじゃないとそんなこと露出できないようになっているんです。
(ちなみに嫌いな人に対してお前のこと大っ嫌いだ!!と行ってしまう可能性も同じくらいあるので注意。私は経験ありませんが…)
お酒の力を「借りた」と思えるくらいが一番丁度いいのではないでしょうか。
そんな「嫌いじゃない」の積み重ねが、
私をお酒の元に引き連れているのかななんて、文章にして初めて思うことができました。
この投稿にどうオチをつけるか。
決まっています。
そんな風にお酒、正確に言うとアルコールという成分の力を借りないと
自分自身を尊重できない自分。
それってある側面からみると寂しいよって言いたい。
素面の自分も尊重できるようになろうよ
素面の自分が愛したいもの、お酒の力を借りなくても全力で愛せるようになろうよ
って、言いたかった。
そう、たった今、酔った時に書く文章の中でしか自分の気持ちに素直になれない
今の自分に。
明日からも、また頑張ろうね。
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