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学級崩壊はコロナのせいじゃない。応用行動分析学を学べ!

こんにちは、『SALON DESIGN Vol9』ライターの國貞です。今日は、先日のYahooニュースで気になる記事があったのでご紹介します!

先日の新聞記事より

先日、神戸新聞NEXTから学級崩壊に関する記事が上がった。1年前からある学年で落ち着きがなくなっておりそれが、エスカレートしていっているようだ。現状、管理職や保護者が教室に入り見守りをしているそうだが、いい方向には傾いていない。

学級崩壊という言葉は2000年頃から浸透し始めた。学級崩壊とは、簡単に言うと授業が成立しない状態が継続していることである。

学級崩壊を起こす要因は、いろいろあるので別の機会に回すが、今回の記事で気になったのは以下の校長のコメントである。

''低学年に校歌を教えたり、運動会でかっこいい姿を見せたりできなかった。高学年だと自覚する機会が奪われたことも、荒れた要因の一つだと思う。'''

最後に''要因の1つだと思う。''とあるが、上記のなかに荒れる要因が1つもないとぼくは考える。

上記のことは全国の公立学校で同じ状況である。それに学級崩壊事態、コロナ以前より起こっていた。このコメントから、解決しようとする態度は見受けることができない。

荒れる原因をストレスやコロナのせいにしない方法

学級崩壊の原因や解決方法はたくさんあるが、どうも先輩教員の経験則で語られることが多く、参考にならない場合が多い。また、議論が抽象的すぎて落とし込めないパターンもある。

学級崩壊の解決方法の1つとして、提示したいのが応用行動分析学である。

応用行動分析学とは

簡単に言うと、行動を起こした結果にメリットとデメリットはないかと分析して行動の改善を図る方法である。

たとえば、授業中の私語を止めたい場合、あなたはどうするだろうか。おそらく、次の対応をするだろう。

・注意をする。

人の行動原則は、メリットとデメリットである。これを踏まえて、「注意をする。」という行為の意味を深めると、次のことが言える。

私語をすると、「教員から注意を受ける。」というデメリットが発生する。人間はデメリットを回避しようとするため私語を止める。

デメリットは、このように行動を抑制するために使える。

一方で、なぜ私語が始まったのか、ということを考えるとメリットの法則も理解することができる。私語が始まった理由を「授業がつまらないから」と仮定して考えてみる。

「私語をすると楽しい気分になるのと同時に、つまらない授業を聞くストレスを回避することができる。」というメリットから、私語という行動が始まったと考えることができる。こうなると授業を改善する必要がある。

このように学級で荒れた子どもたちの行動をメリット、デメリットで分析していくと解決策が浮かんでくるだろう。注意点をあげるばならば、注意することが、必ずしも相手にデメリットとならない場合もあるという点だ。思い当たる方もいるはず。これも、行動分析学を学べば、見えてくる。

おわりに

人の行動を変えようとするとき、どうしても精神論や経験則に頼りがちである。もちろん、行動分析学が全てではない。批判的な見方もある。しかし、1つの術として学ぶことは無駄ではないと思う。

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