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あのパン店のクロワッサンはいつもあの味だから食べる

名曲めぐりをして思った事があったから、書きます。

私はいろんなジャンル音楽を聴きます。小さい頃、祖父が宴会をする時は、いつも誰かが歌を歌ってました。詳しく書くと、

ぶらぶら節・美空ひばり・ペギー葉山・三波春夫・千昌夫・舟木一夫・小林旭・小柳ルミ子・とんねるず

凄いでしょ?めちゃくちゃで。いろんな世代の人がいたから。父が持ってたレコードは、ビートルズやストーンズだったけど、そこは、空気を読んで演歌か歌謡曲を歌ってましたね。

マイクもって歌を歌うって、カラオケボックスがほとんどだよね。当時は、宴会場だからステージがあって、皆そこで歌ってましたよ。

さて、今回は、「流行歌と歌手と聴く人々の間に流れる時間」について。

数日間、名曲めぐりをしました。すると、以下のようなコメントがありました。

「この曲はもう30年前の曲だけど、○○さんは今もアレンジせずに歌ってくれる。これだけのキャリアがあれば皆アレンジして歌い出す。でも、聴く方は、当時に連れて行ってくれる感覚を味わいたい。だから、○○さんが変わらず歌ってる事は凄いし嬉しい」

時間がたつと、歌う側は何回も同じ曲を歌うから飽きちゃうし、本人も年をとる。きっと中には、「この年齢でこの曲はもう歌いたくない」っていう方もたくさんいると思う。

でも、聴く側は、当時のままの歌が聴きたいのです。じゃぁ、音源聞けば?となるけど、違うんだよ。

こまどり姉妹さんって歌手がいますよね、今、82才?とか?かな、凄い。

数年前にテレビで見たんだけど、当時まだライブしてたのね。で、本人達は、おばあちゃんなんだけど、ポスターがどう見ても、30代?くらいの頃で、もう、なんていうか、別人なのね。会場には、そのポスターがあちこち張ってるの。冷静に見ると「違うやーん!」って突っ込みをいれたくなるほど。

そこで、番組スタッフさんが、ライブが終わったあとファンの人々に尋ねたの、

「このポスターみたいでしたか?」

と。そしたら、嬉しそうに

「ええ、このままでしたよ。当時と変わらないですよ」

みたいな事を言ってたの。

でね、思ったの。流行歌っていう商品は、時間がたつと、「聴いてるその人だけのもの」になるんだよ。歌ってる人の物じゃないんだよね。

発売した当時は、「この曲は、この歌手のもの」って印象が全面にでてるけど、時間とともに変わるんだよ。

だからこまどり姉妹さんがどんなに年をとろうが、歌い方が同じであれば、聴いてる人は、その曲がすでに自分のものになってるから、変わらず歌う姿が嬉しいんだと思う。

そして、ライブ会場は、歌手とファンだけのためのものであって、周りは関係ない。そこは、いつだって、魔法がかかる空間、だよ。

きみがとてもおくびょうでなんだかめちゃくちゃだから、書きました。

主力商品がしっかりしていなければ、クロワッサンがしっかりしていなければ、いけない。

そうでしょ?

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