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”そこにしかない”をどこにでも。すべてが一点もの!金胎陶芸への想い

こんにちは金胎陶芸ジュエリー hitotoiの犬塚です。

今回は金胎陶芸ジュエリーをどうして作ろうと思ったのか、そのいきさつと想いをお話ししたいと思います。

そこにしかないがどこにでもある??金胎陶芸とは?

金胎陶芸は金属に陶芸釉薬を焼き付けて作るhitotoiの独自技法です。

hitotoi独自の配合による釉薬は窯の微妙な温度変化などにより、それぞれ違った模様を描き出します。これこそがhitotoiの金胎陶芸ジュエリーが1点ものであるゆえんです。ベースとなる金属部分がデザインが同じでも釉薬の部分は2つとして同じものがない模様になります。

同じデザインでも模様がすべて違う。どこで見てもそこにしかない模様のジュエリーとの出会いになるのです。同じデザインが他の店にあるだろう、次に来た時に、ネットで買えば、などと考えると思いますが、そのとき良いと思ったものは次には出会うことができないかもしれません。オーダーされてもその通りに作れないのです。

それぞれのお店で同じデザインはあれど、模様がすべて違う。自分に合った模様との一期一会。これこそ、どこで見てもそこにしかないものではないでしょうか。

では、この金胎陶芸の成り立ちや、そこにかける想いをを少しお話ししたいと思います。

始まりはファッションブランドへの提供作品制作

金胎陶芸ジュエリーを始めるきっかけになったのは、あるファッションブランドへの提供作品の制作でした。

そのファッションブランドは普通のジュエリーやコスチュームジュエリー、ファッションショー用の奇抜なもの、ではなくアート的であり禅、わびさびの精神を持ったものがほしい、と言われました。そのときに参考にしたのが陶器でした。その雰囲気を出すためにはやはり微妙な色の変化を出す必要がありました。そこで七宝から始まり試行錯誤の上、陶芸の釉薬を独自に配合して金属に焼き付けるという結論に達しました。それが金胎陶芸の技法的始まりです。

全てのお客様のために

常日頃ジュエリーにかかわる仕事の傍ら考えていたことは、お客様の心に残るジュエリーについてです。このことは大学の卒論でもテーマにしていたほど長いこと考えていました。

ジュエリーは服よりも発生が早いといわれ、その理由も肌を隠すなどの機能性ではなく、つながりや想いといった感情的なことから発生したといわれています。それほどまでジュエリーは情緒面が大切なものだと思います。

では心に残るジュエリーとは、その答えの一つは、そのジュエリーを自分だけの物と思えることではないでしょうか。

その方法の一つはやはり一点ものであると思っていました。しかし本物の1点ものは、手間がかかるためどうしても価格が高くなりすぎてしまいます。そこで金胎陶芸技法を発見したことで思いついたのが、ベースとなるデザインを変えずに、模様をすべて違うものにするという方法でした。

どんなにデザイナーが練り上げて作ったジュエリーでも、基本的には何個も生産するので、その商品が買えるお店ならインターネットも含めてどこでも同じものがあります。しかし、この方法であれば価格を上げすぎずにどの店に行ってもそこにしかないが実現できるはずです。

それこそが金胎陶芸ジュエリーを作るきっかけであり、理由でもありました。

自然と作家のコラボレーション

金胎陶芸以外にもデザインが同じで一部分が一点ものという方法を実行することは可能です。絵の具、レジン、陶器のジュエリー etc... しかし私は良いものを大切にするという事も心に残るための必須事項だと思っています。その点をしっかり叶えてくれるものとして金胎陶芸はこの上なくぴったりだと思っています。

さらには作家に完全に制御できないという魅力があります。完全に制御されたデザインの美しさは非常に魅力あります。しかし心に残るものとはどこかゆるさや、隙があるものだと思います。モンドリアンの絵画も手描きならではの揺らぎがあるからこその魅力だと思いまうす。

金胎陶芸は出来上がりを想像して釉薬を付けていきますが、完全には制御ができず、想像と少し違う面白い模様が出来上がります。これは釉薬が窯の中で化学変化をして色を出すことに起因しています。まさに自然と作家のコラボレーションです。

そこにしかないをどこにでも、これからも

少し熱く語りすぎたかもしれませんが、いかがでしたでしょうか。

今はまだ点数も少なく、まだどこにでもという状況には至っていません。これから頑張って点数も増やし、いろんなところで金胎陶芸ジュエリーとの一期一会を楽しんでいただけるよう頑張っていきます。

金胎陶芸はとにかくまだ始まったばかりで、実験を続けないといけないこともおおく、時間がかかりますが、全世界70億の人全てにその人だけの模様を作るという事を目標に邁進していきたいと思います。

お時間を使って読んでいただきありがとうございました。

少しでも金胎陶芸の魅力が伝わった、面白い記事だったと思っていただけたら嬉しいです。

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