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《連載中》お寺で場づくりを成功させる5つの鍵

場づくりをテーマにウェブで連載をしています。
「寺子屋學」という、地域に貢献するお寺運営に取り組む、住職・副住職のためのウェブマガジンです。

参加者同士が話す時間のつくり方、安心して話せる進行など、技術の話を多めに入れてます。お寺以外でも場づくりしている方、主催者に役立つ内容をぎゅぎゅっと書いています。ぜひご一読ください。

少子高齢化、人は自由に移動し、価値観も多様化し、生まれ育った家やお墓を継ぐ風習も衰え、檀家制度は崩壊。葬式・供養にまつわる収入だけでは経営が立ち行かない。人々の仏教への帰依心も薄れる。

岐路に立ったお寺は、自らの存在意義を問い直し、地域の人々に資する場として、改革へ動き出した...そういう動きがここ10年で一気に全国で広がっているそうです。

お坊さん(住職、副住職)の方々も、ルーティンの供養を受けるだけではなく、地域の人々に能動的に働きかけ、場をつくる必要に迫られているということで、連載をご依頼いただきました。

やる気はあるけれどもやり方がわからない方へ、
・何から考えればいいか
・何からすればいいか

をお伝えしつつ、
やってみたら出てくるこんな課題
・どう振る舞えばいいかわからない
・コンテンツ重視になりすぎて、目的を見失う
・単なるレンタルスペースになってしまう
・参加者同士につながりが生まれない
・リピーターが生まれない
・講師が暴走する、参加者で困った人がいる

などに対し、ふりかえりや行動のきっかけになるような問いを出したり、技術をお伝えしています。


今、第2回「交流とつながりは場の設計が肝心」が配信されたところです。この回の肝はここかな。

関心が似た人が集まって、楽しい体験を共にすれば、交流やつながりは自然発生的に立ち上がってくるもの」や「積極的な参加者がいればどうにかなる」というイメージをお持ちかもしれませんが、「こういう人に会えてよかった」と参加者が自然に思えるようなつながりの質を生むには、主催者が意図をもって場を設計する必要があります。



お坊さんの場づくりで難しいのは、職業や立場として、人々のイメージが「高い」ところにあるということかなぁと思います。同様のことは医者や教師にもあると思いますが、宗教者はより難しそうにわたしには見えます。

公平である、正しくある、浄くある、優しい、慈悲深い、人格者、聖人、、期待されることも多々あると思います。そこにさらに「男性」というジェンダーバイアスがかかるとしんどいですよね。仏教関係者は男性が圧倒的に多いですし...。

でもまぁ、お坊さんだって仏教の単なる伝道者。如来から比べたら、我々衆生とそう変わらない修行の身。場をつくることも「行」の一つと捉え、場に育んでもらうつもりで。そして、「愛し愛される」「楽しい」「やっててよかった」を実感しながら、ご一緒に場づくりしていきましょうよ!というエールを送る気持ちで書いています。

こちらを読んでご興味をもってくださった方は、個別の場づくりコンサルティングも行なっております。詳しくはこちらへ。


先日寺子屋ブッダさんに連載の打ち合わせに行ったときに着ていった服が、気づいたらお坊さんっぽい色になってしまっていて(しかも高僧)、みんなで大笑いでした。装う・色の意味するところってやっぱりおもしろいな。