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※【性消費】からも転送されています。

 フェミニストが自身の気に入らない表現に貼るレッテルとして使う語。「性消費」も同じ。
 【性的搾取】【性的対象化】などと語感が似ており、またしばしば「性的搾取や性的消費」などと並列に並べられ、まるで同義語であるかのように使われる。

 しかしこれらと違う点は、公共機関や学者が定めた定義が一切存在しないということである。

 フェミニズム用語の事典類というのは世に多数ある。しかし、『岩波女性学事典』『新版 フェミニズム事典』『フェミニズム理論辞典』『現代フェミニズム思想辞典』『フェミニズムと精神分析事典』『読む事典 女性学』『日本語ジェンダー辞典』等などのいずれにも「性的消費」などという項目は一切存在していない。
 日本のフェミニストが作り出した、純然たるネットスラングである。

 ライターの荒井禎雄氏はnote記事の中で的確に指摘している。

 この「性的消費」というフェミが勝手に作った意味不明の造語は、社会学的にコレと定義された言葉ではない。全く抽象的な、自称フェミ連中にとって都合よく解釈できる、実態のない言葉として生まれ、今もその状態のままである。 この言葉が最初に問題視された際に、方々から「言葉の定義をしろ」とせっつかれたのに、フェミ連中はそれをのらりくらりとかわし、結局まともな定義(フェミ達だけに通じる定義風の言い訳は無視する)がないまま今日まで便利に使い続けられてしまった。(中略)
 この謎の言葉が用いられるようになったキッカケは、おそらく二次元絵などに対して「性的搾取」というお約束のキーワードを使おうとしたバカが「誰が誰に搾取されてるorしてるんだよ?」というツッコミに耐えられず、急場を凌ぐために慌てて作り出したものだったのではないかと思う。

 端的に言ってこの言葉には、いまだに使ったフェミニスト本人が「少しでもエッチっぽいと思った」+「気に入らない」という以上の意味合いはまったくない。
 にもかかわらずフェミニストは、性的消費なるものが「許されざる加害」「公共の場から排除されて当然の現象」であるかのように言い立てるのであるが、上記のように性的消費自体に定義が存在しないため、何の根拠にもならない。

 要するに、「この性表現は嫌いだ」との感情論しかないという情けない事実を、さも学問的であるかのような四文字熟語でロンダリングする用途しかないのである。

 定義できていない言葉による論理が健全なことはありえない。
 したがって「性的消費」という言葉を含んだ表現規制論は、その時点で全て詭弁であるといって差し支えないであろう。

用例:

 では次に、「性的消費」という言葉を掲げてきた場合の対処法についてみてみよう。

対処法その1:そんな言葉はないと指摘する。

対処法その2:その定義について【シーライオニング】する(定義を尋ねる)。

対処法その3:そもそも現実上の問題点を指摘できないから「性的消費」という造語に逃げたのであるから、現実の話に引き戻す。

 なお2021年10月の衆議院議員選挙で、立憲民主党の鎌田さゆり氏は仔ヤギを連れて選挙活動をし動物好きをアピールして当選したが、選挙が終わるや用済みになったヤギを里親に出すという現金過ぎる挙に出た。このため性的消費をもじった「政的消費」をはじめ、「政的搾取」「私たちは飼われた」「MeeToo」など様々なフェミニズム用語で揶揄された。



参考リンク・資料:

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