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ヒトシ
2021年2月25日 14:06
うちの冷蔵庫には、いつも鬼がいます。もう3年くらいは、いつもいます。節分が過ぎても平気です。たいてい2匹はそこにいます。赤ではなくて青鬼です。この鬼は、人を酔わせることはあっても、人を喰うことはないので、巷で話題の、竈さんたちから狙われることもないようです。インディア・ペール・エールという種族のようです。本当は軽井沢あたりで増殖しているらしいのですが、うちにはア
2021年2月23日 10:46
季節をひとつ飛び越したような暖かさの中を新しい小道を探して散歩する。もしかしてひとんちかもよ、とおそるおそる急な細い坂道を曲がって降りて、また降りて見つけたのは満開のヒメキンセンカおひさまの光を大きく手を広げて受け止める。知ってる場所を知らない道で繋いでまたひとつまちのりんかく線を手に入れた。手探りで作るまちの地図は出会った花や風の匂いも織り込んで。
2021年2月20日 11:48
畑の端っこ、あまり日当たりの良くないところにひと冬ずっと放置していた大根が数本ありまして、もうさすがに耕そうかと掘ってみたら、なんか、とってもセクシーなのが発見されましたとさ。えーと、現場からは以上です。
2021年2月18日 17:15
あなたは、年に幾度かの、遠い世界への旅を夢見て、日々の退屈をやり過ごす。わたしは、小さな畑で、種を蒔き、水を撒き、芽吹きを喜び、若葉を愛で、虫と戦い、収穫を楽しむそんな単調な日常を嬉々と繰り返す。所詮、人生は暇つぶし。優劣も正誤もありはしない。残りの時間、どんな香辛料で楽しむか。さ、お好み通りになさいまし。
2021年2月16日 11:38
種蒔き時を待つ陽光の庭先いくつも作る畠のプレート河原から集めてきた流木の軸に木螺子2本で四角い板切れを固定してビビッドな黄色のペンキを塗って仕上げる。大きく育ってしまえばいらなくなるけど芽が出て膨らんで、本葉がぐんと伸びいくまでは細やかに目をかけ、手をかけるため。背中におっきなランドセルを背負ったピッカピカの一年生の名札のように元気に育てと願いを込めて。
2021年2月8日 15:38
河原にあったレンガの欠片上流のどこかの町か村から川の流れに運ばれてきたのだろう角がとれ、丸みを帯びたフォルム植木鉢か何かの一部なのだろうか、MADE IN と彫られた文字の部分がちょうど船のような形ここにたどり着いて、僕が拾い上げるまでこいつにどんな物語があったのだろうかけらを握りしめて、想いを巡らせてみる誰かの庭で花を咲かせていたんだろうか?窯で焼かれ
2021年2月4日 17:30
昔も今も変わらずに人々が行き交う街道沿いふくよかな笑顔で見守るお地蔵さま。人さまのご都合でフェンスで囲われて梅の木がすぐ後ろに迫っていたりして何となくちょっと窮屈そうですが。三寒四温の早春のリズムに合わせ背中の花も次から次にほころんでお地蔵さまも心なしか楽しげ。たとえどんな境遇にあろうともとらわれずに在り続ければいい。穏やかなお姿は静かにそんなことを語り