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2021年2月の記事一覧

黒猫に乗って鬼がきた

黒猫に乗って鬼がきた

うちの冷蔵庫には、いつも鬼がいます。

もう3年くらいは、いつもいます。

節分が過ぎても平気です。

たいてい2匹はそこにいます。

赤ではなくて青鬼です。

この鬼は、人を酔わせることはあっても、人を喰うことはないので、

巷で話題の、竈さんたちから狙われることもないようです。

インディア・ペール・エールという種族のようです。

本当は軽井沢あたりで増殖しているらしいのですが、

うちにはア

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まちのりんかく

まちのりんかく

季節をひとつ飛び越したような暖かさの中を

新しい小道を探して散歩する。

もしかしてひとんちかもよ、とおそるおそる

急な細い坂道を曲がって降りて、また降りて

見つけたのは満開のヒメキンセンカ

おひさまの光を大きく手を広げて受け止める。

知ってる場所を知らない道で繋いで

またひとつまちのりんかく線を手に入れた。

手探りで作るまちの地図は

出会った花や風の匂いも織り込んで。

セクシー大根

セクシー大根

畑の端っこ、あまり日当たりの良くないところに

ひと冬ずっと放置していた大根が数本ありまして、

もうさすがに耕そうかと掘ってみたら、

なんか、とってもセクシーなのが発見されましたとさ。

えーと、現場からは以上です。

2月の星々ースパイスー

2月の星々ースパイスー

あなたは、年に幾度かの、遠い世界への旅を夢見て、

日々の退屈をやり過ごす。

わたしは、小さな畑で、種を蒔き、水を撒き、

芽吹きを喜び、若葉を愛で、虫と戦い、収穫を楽しむ

そんな単調な日常を嬉々と繰り返す。

所詮、人生は暇つぶし。

優劣も正誤もありはしない。

残りの時間、どんな香辛料で楽しむか。

さ、お好み通りになさいまし。

ガーデンプレート

ガーデンプレート

種蒔き時を待つ陽光の庭先

いくつも作る畠のプレート

河原から集めてきた流木の軸に

木螺子2本で四角い板切れを固定して

ビビッドな黄色のペンキを塗って仕上げる。

大きく育ってしまえばいらなくなるけど

芽が出て膨らんで、本葉がぐんと伸びいくまでは

細やかに目をかけ、手をかけるため。

背中におっきなランドセルを背負った

ピッカピカの一年生の名札のように

元気に育てと願いを込めて。

MADE IN ....

MADE IN ....

河原にあったレンガの欠片

上流のどこかの町か村から

川の流れに運ばれてきたのだろう

角がとれ、丸みを帯びたフォルム

植木鉢か何かの一部なのだろうか、

MADE IN と彫られた文字の部分が

ちょうど船のような形

ここにたどり着いて、僕が拾い上げるまで

こいつにどんな物語があったのだろう

かけらを握りしめて、想いを巡らせてみる

誰かの庭で花を咲かせていたんだろうか?

窯で焼かれ

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梅の花背負って笑顔の地蔵さま

梅の花背負って笑顔の地蔵さま

昔も今も変わらずに人々が行き交う街道沿い

ふくよかな笑顔で見守るお地蔵さま。

人さまのご都合でフェンスで囲われて

梅の木がすぐ後ろに迫っていたりして

何となくちょっと窮屈そうですが。

三寒四温の早春のリズムに合わせ

背中の花も次から次にほころんで

お地蔵さまも心なしか楽しげ。

たとえどんな境遇にあろうとも

とらわれずに在り続ければいい。

穏やかなお姿は静かにそんなことを

語り

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