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六本木、夜、ひとりですする肉汁のうまみ。

その日、私は撮影のため六本木に訪れていた。長丁場の仕事を終え、外に出はのは19:00手前。とにかくお腹はぺこぺこ、外は寒くて「早く家に帰ってあったかいものでも食べたいな〜!」という気持ちでいっぱいだった。

......と思いつつ。
駅の方向へと向かいながら、目線はきょろきょろと六本木の街を見渡す。普段あまり訪れないエリア、どこかでかる〜く飲んでいきたい気持ちがあるけど、私がふらりと一人で飲むようなお店ははたして六本木にあるのだろうか......?



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あった。

六本木の駅近く、メイン通りでありながら、やたらと目立つ黄色の看板、でかでかと書かれた「肉汁水餃子」「餃包」の文字

餃子?いや、餃包??ぎょうぱお......?


不思議な字面に心が惹かれる。「包」と書いて「ぱお」と読む食べ物は大概美味しい、そして絶対好き。台湾を訪れた際に謎に得た確信である。細長くこぢんまりとした店内を覗くと、もくもく、あたたかな湯気と心地よい活気を感じる。

「よおし、今日はここで一杯やっちゃおうかな」

私の心の中の井之頭五郎が目を覚まし、六本木で孤独のグルメを開始するわけです。


ここで出会うはアッツアツぐつぐつの「餃包」

とりあえずハイボールとおつまみの蒸し鶏を注文し、メニューをじっくりと眺める。

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出た!餃包(ぎょうぱお)!
メニュー表の先頭に鎮座したそのメニューの説明文には、魅力的な文言がずらりと並ぶ。

肉汁黒豚水餃子
鹿児島県豚肉100%!
肉汁爆発注意!
スープと一緒に食べるもっちりじゅわっとした肉汁黒豚水餃子

ええ〜なにこれ〜〜!🤤
文字がすでに美味しい。想像するだけでじわじわと頭が痺れる。とりあえず4個入り(990円)を注文。ハイボールを飲みつつしばらく待つこと数分。

「お待たせしました〜!餃包です!」

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わ〜〜〜〜〜〜〜!!
湯気がすごすぎて、何にも見えない〜〜〜〜〜〜!!
😂

もっくもくで、ぐっつぐつ。煮えたぎるスープのなかに、ぽよぽよまあるい生地と、刻み生姜がが浮かんでは沈む。外の冷気も相待って、湯気が永遠に吹き出てくるようだ。

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レンゲで掬い上げると、ぷるりとしてかわいいビジュアルの子が登場。こ、これが「餃包」か.........!火傷に気をつけつつ、かぶりと噛み付く。

「ッッッツァア!!!」

気をつけても火傷するわこれ。

でも、それがいい。ぬるめのスープで食べる水餃子では物足りなさを感じ、お茶とお風呂は熱々が嬉しい私にとってはもはやご褒美。餃包、熱々で食べてなんぼです。

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「餃包」は水餃子と小籠包のハイブリッドのようで、噛み付けばたっぷりの肉汁にあふれる。生地は厚みがあってもっちもち。「はふはふ」という擬音がぴったりに、お肉と生地の甘みを感じながら、ハイボールをぐびぐびと進めていく。

これは、なんだか。

熱々の餃包と、ひやひやのハイボールが交互にやってくるこの様、これはなんだか、サウナと水風呂を繰り返しディープリラックスに突入する「ととのう」に近いのでは......?
そんなことをぼんやりと考えつつ、箸を進める。心が満たされていく......幸せすぎる......。


こちらのお店、たくさんのメニューがありますが、私はわんこそばならぬ「わんこ餃包」ができるのではないか?と思うぐらいすっかり虜に。
餃子や点心が好きな人は絶対に好きです。なんといってもこの旨味を包んだもっちもち生地を熱々のまま食べるのは、なかなか他では出会えないと思うのです......!

そして、こちらのお店、ハイボールとビールのセルフサービスがあるのも楽しいところ。自分のペースでおかわりしつつ、自由気ままに楽しめるのが素敵です。


あたたかな季節となりましたが、まだ夜はちょっと冷える。そんな時に食べてほっくりしたいお店です、ごちそうさまでした〜〜!

<紹介したお店>
肉汁水餃子 餃包 六本木交差点
住所:東京都港区六本木4-9-8
アクセス:六本木駅から徒歩1分

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