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「テイクアウト、はじめました」をPRするには?飲食店が今からできる宣伝方法や注意事項

こんにちは、ヒトサラnote部です。

新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、飲食店の皆様への助成金や衛生管理の情報をまとめたnoteを公開してから早1ヶ月半。飲食業界をとりまく状況はまた大きく変わってきました。
緊急事態宣言が全国に広がり、営業の自粛を余儀なくされたお店さんが増えたこと。そしてこの苦しい状況のなかで休業・閉業を選択された飲食店の方も多くいらっしゃるかと思います。

お店の広告ツールとして、飲食店のみなさんと関わってきた私たちグルメサイト「ヒトサラ」の社員も、この状況をどう乗り越えるべきか。どうお店を支えていくべきなのか。営業部、企画部、編集部……部署を問わず、多くの社員が、正解のない道を模索しながら進んでいます。


そんななか、私たち「ヒトサラnote」を運営するメンバーも、飲食店の皆さんに少しでも役に立つ情報が届けられないか。そんなことを考えました。
本日は<飲食店がいまできること>をテーマにした2回目のnoteとして、テイクアウトをはじめた飲食店の皆さんができる、PR方法をまとめてみました。

「テイクアウトやデリバリーをはじめてみたけれど、どうやってそれを宣伝すればよいのだろう?」。今までお店にお客様を迎え入れていた時とおなじく、いまこの現状でもPRに様々な方法があります。

また宣伝のほかにも、テイクアウトを行うことに関わる様々な情報をまとめました。ぜひ、ご活用いただけると幸いです。

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1.「テイクアウトやってます」をPRするには。

今回はWEBをつかった宣伝方法を中心にまとめました。
通常営業の時間を短縮し、なんといってもはじめてのテイクアウトという形。その現状で、とにかく露出先を増やしておいて損はありません。今は考えるよりも先に、WEB上での告知箇所を最大限に増やしていきましょう

「SNS」や「Googleマイビジネス」といったものが登場しますが、まだはじめていない方がいらっしゃれば是非このタイミングではじめてみてください。日々状況が変わり、臨機応変な対応が求められているからこそ、いま現在のお店の正しい情報を、ユーザーの皆さんに伝えていくのが大切です。


1-1.SNSをつかったPR

FacebookやInstagram、TwitterといったSNS。ここで「いま」の情報を発信していきましょう。テイクアウトメニューをはじめたことはもちろん、営業時間が変わったこと、店内の食事はできるのか・できなくなってしまったのか、どんな衛生対策と予防をおこなっているのか……。お店の営業に関して。日々状況が変わっていくと思いますので、リアルタイムに発信できるSNSというツールはお店を利用するユーザーにとっても大変ありがたい存在です。

「SNSはやっているけれど、テイクアウトの宣伝のためにどんなことをしていけばいいのだろう?」SNSの発信のコツや情報を下記にまとめてみました。


◆ハッシュタグの活用
「ハッシュタグ」とは、投稿内のタグとして使われるハッシュマーク「 # (半角のシャープ)」がついたキーワードのこと。各SNSの中では、おなじハッシュタグを登録した投稿が一覧で見れるなど、SNSでお店探しをするユーザーのためにも是非覚えておきたい重要な項目です。

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まずは、SNSでテイクアウトに関する情報をのせた投稿に、ハッシュタグを入れてみてください。なかでも「# 目黒」「# 目黒テイクアウト」などエリア名を含んだキーワードを選ぶのがおすすめです。(画像はInstagramのものですが、TwitterでもFacebookでもハッシュタグの設定は可能です!)

ユーザーの皆さんは今、行きたいお店を探して遠出をする……ということはなかなか難しい状況かと思います。となると、お店探しは自分の活動するエリアで探したいところ。「自分の住んでいるエリアにはどんなお店があって、どんな料理を出しているのだろう」そんな時に検索に活用するのがエリア名を含んだハッシュタグ。ユーザーの目に触れる機会が増えるのが重要です。


◆「# コロナフードアクション」への参加

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Facebookでは飲食店を応援する動き「コロナフードアクション」が広がりを見せています。地元のお店を応援したい!というユーザーの方はもちろん、お店の方たちも精力的に自身のお店のPRに活用しています。
テイクアウトはじめた際にはぜひ、料理やメニュー表の写真をつけて「# コロナフードアクション」のハッシュタグをつけて投稿してみてください。

その際に、テイクアウトメニューの紹介はもちろん、予約が必要なのかどうか、受け取りに行ける時間は何時までなのか、個数制限があるのか、なども明記すると良いですね。お店選びをするユーザーにとっては、とても助かる情報です。

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★コロナフードアクションに限らず、SNSでは日々の情報発信が重要です。告知の定型文やコツについて、プロデュース会社の取締役を務めるサトウユウスケさんがまとめています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

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◆日替わりメニューのお知らせをする

もし毎日、お店のテイクアウトメニューが変わる場合、ぜひそのたびに日々SNSの投稿をしてみてください。

これは私の体験談でもあるのですが……家の周りでテイクアウトをしているお店に行こう!という時、その都度SNSで情報を確認します。なかでもお気に入りのお店のアカウントはフォローをして「今日はどんなメニューを出しているんだろう?」と、メニューをチェック。そうか、今週は豚カレーから野菜のカレーになったのか。なんて、少しその変化をワクワクしているユーザーさんもきっといるはず。そんな方のためにも、もちろん初めてお店を見つけてくれる人のためにも、最新情報をお届けしていくのが良いですね。


◆わかりやすい「情報発信」とファンの「拡散」

SNSでの投稿は「定期的に発信する」ということがとても大事ですが、より多くのユーザーさんに知ってもらうためには「拡散」をしてもらうということも大切です。普段からSNSを活用している飲食店さんは常連さん・リピーターさんを味方につけて、SNSでシェアしてもらえるような、わかりやすい投稿づくりをしていくことをぜひ意識してみてください。 


1-2.Googleの「テイクアウト」「デリバリー」表示

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Googleマイビジネスの項目に、「テイクアウト」と「デリバリー」の表示が追加されました。
SNS同様、ユーザーの皆さんが自分の住んでいるエリアからテイクアウトができるお店の情報を検索できるようにしておくのはとても重要。お店の「属性」項目より更新ができるので、まだ更新できてないよという方は下記URLを参考にしてぜひ設定してみてください。その際に、今回変更した営業時間などの情報を更新をしておくのもおすすめです。

◆お店情報の更新の仕方はこちら
https://forjapan.withgoogle.com/static/pdf/GMB.pdf

◆飲食店の最新情報を顧客に提供するには(マイビジネスヘルプ)
https://support.google.com/business/answer/9805441?hl=ja


「Googleマイビジネス、使ったことないなあ」「どうやって登録するの?」といった方は、ぜひこの機会に使用してみてください。テイクアウトのみならず、お店をPRしていくためにはとても重要なツールです。
営業時間や定休日といった基本情報はもちろん、写真やメニューを登録したり口コミをみることもできるので、まるでGoogle上の簡単なホームページのように使用していくこともできます。お店の名前で検索した際、一番上に表示されるものなので正しい情報を掲示していきましょう!

◆ビジネス情報を登録(マイビジネスヘルプ)
https://support.google.com/business/answer/6300717?hl=ja


1-3.グルメサイトの活用

日々最新情報をSNSで発信、そしてよく目に触れる場所であるGoogleでの情報を更新。これだけでもしっかり活用していけば、ユーザーの皆さんへ届く情報はとっても多くなるはずです。
そしてさらに、情報発信ができる場所があれば活用していきたいところ。そこで登場するのが、我々「グルメサイト」の出番です。

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飲食店の情報を掲示・検索するために特化したグルメサイトは、料理や内観・外観・メニュー表といった様々な情報を掲載することができます。

今回、「食べログ」や「Retty」もデリバリーをはじめた飲食店さんに向けたサービスをはじめたようです!

エリアでお店を探した際に、テイクアウトやデリバリーに対応していることがリスト上に表示されるのは、探しているユーザーからしてもとっても便利でありがたいですね……!


そして私たち「ヒトサラ」もこの状況を鑑み、今回サービスの拡充を行いました。

こちらの「テイクアウト・デリバリーができるお店特集」につきましては、「今までヒトサラには掲載したことないよ!」というお店さんでも参加いただける仕組みをつくりました。WEBフォームから必要情報を登録いただければ、完了。3ヶ月間ヒトサラの掲載枠を無償で提供します。少しでも、お店のPRする場所が増えればいいな、と思いこの度制作をさせていただきましたので、ぜひご活用いただけると嬉しいです。


1-4.各自治体・地域の商工会の施策への参加

不要不急の外出を控えよう、というこの状況。皆さんのお客さんは自宅のまわりのお店を探していることが多いので、その地域にいる方に向けて情報を発信していくことが重要です。

現在、各自治体や地域の商工会などで、テイクアウトPRの取り組みを始めている例もあるので、自分の地域に限定したローカル情報の出先として、活用していくのがおすすめです。

一例ではありますが、東京都の北区では観光協会が主催をし「#東京都北区帰宅メシ」をテーマに、お持ち帰り可能な飲食店を掲載しています。地図スタイルでまとまっているのが、地元のお客さんからしてみるとありがたいですよね......。

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1-5.リアルな告知

WEBでのPRもとってもとっても重要ですが、実際のお店でのリアルな告知も忘れてはいけませんね。「テイクアウトやっています」というポスターの掲示やポップ、チラシやのぼりなど、お店にきっと訪れてくれるであろう近くの人たちに向けてのPRも大事なので、しっかり対策していきましょう。

飲食店運営サポート業務を展開するREARS(リアーズ)がデリバリー・テイクアウト案内POPを無料配布中です。


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2.テイクアウトに関する、そのほかの情報

ここからは、宣伝以外にも「できること」「意識すること」についての情報をまとめました。


2-1.注意事項

◆「食べるひとの安全を考える」ということ

目の前でお客さんが召し上がらない分、リスクも大きいのがテイクアウト。そんな、テイクアウト事業を7年半以上継続している「国産牛ステーキ丼専門店「佰食屋」中村 朱美さんのFacebookの投稿。

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・食中毒が発生してしまった場合などに大変有効な「賠償責任保険(飲食物)への加入」
・消費期限とアレルギーを含めた新食品表示について
・電子レンジ対応容器かどうか、再度温める際の手順の記載

……など、トラブル防止のための6つの施策がまとめられています。


また、都内百貨店で食品領域のお仕事をしていたYurika Gotoさんによるnoteでもテイクアウト事業で注意したい6つの衛生ポイントを、イラストを活用し詳しく解説しています。
テイクアウトでは「店での食事の提供時に想定されないようなリスクが存在し、一歩間違えれば人の命に関わる重大な事故に繋がる」というとても大切なことを忘れずに、「衛生管理は意識しているよ」という方も改めて読んでみることをおすすめします。


また、食中毒を減らすためのポイントは、テイクアウトアプリ「POTLUCK」さんのnoteにも記載されています。

食中毒に備える保険についてはこちらの記事もオススメです。


また人気チーズケーキ「Mr. CHEESECAKE」を手がける、シェフ田村浩二さんのつぶやきには、作り手・食べ手にとっても意識しておくべきことが綴られています。



2-2.そのほかの情報

◆期間限定の酒販売免許を取得、テイクアウトでお酒の提供

ディナータイムにお店で提供していたお料理を、おつまみとしてテイクアウトができるようにしている飲食店さんも多いでしょう。それに合わせて販売したい、とも考えるのが「お酒」。お酒をテイクアウトできるようにするためには通常、酒税法上の「酒類小売業免許」が必要で、なければ店内で飲むお酒は販売できても持ち帰り用として売ることはできません。

しかし今回の事態を踏まえ、国税庁が、お酒をテイクアウト用に販売できる免許を飲食店から申請があれば期限付きで交付しています。6月30日までに申請書を提出すれば、6カ月間の期限付きで免許が与えられるとのことです。

通常の営業ですと、お客さんが食べて飲んで……とお店の利益が大きくなっていきますが、薄利の弁当だけを販売していくとなるとなかなか厳しいですよね。その対策として、販売免許を取得しお酒とセットにする事で利益率を高めていくことが可能になっていきます。パスタやピザに合わせて、お店が選んだワインが買うことができるというのも、嬉しいですね。

申請のポイントについては日本酒メディアの「SAKETIMES」さんがまとめておりますので、こちらをぜひご覧ください。


◆助成金の活用

このほか、全国的に緊急事態宣言が広がっている状況下で休業支援金を援助する都道府県もあります。現在は一部の都道府県での施策ではありますが、今後その他の自治体でも追加される可能性もあるので、自店のエリアの情報を日々キャッチしていくことが大切です。


◆デリバリーへの展開

「テイクアウトだけではなく、デリバリーにも挑戦したい」、UberEatsや楽天デリバリーなどのサービスを活用するのも手ですが......まずは自分の手ではじめたい。そんな方にはブロガー・コグレマサトさんのこちらのnoteを。

Googleフォームを活用した、デリバリー受注フォームの作り方です。「Googleマイビジネス」で使用したアカウントがあれば、はじめることができます。とってもわかりやすくまとまっているので、ぜひ参考にしてください。


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ここまで読んでいただき、ありがとうございました......!
引き続き、ヒトサラのnoteでは<いま、飲食店ができること>をテーマに、飲食店の皆さんがいま抱えている悩みを少しでも解決できるように、さまざまな情報をまとめて発信してまいります。
お店にとって、少しでもお力になれれば幸いです。


ヒトサラnote部


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