仰ぎみる、そして心に余裕が生まれる
今日は天気雨が美しかった。
健康診断を受けるために、会社の外へ出たお昼前。
普段は朝から晩までビルの中なので、その時間に陽の光を浴びるのも新鮮で。
とても良いお天気の中サーっと降る小雨が、キラキラと舞う雪のようで眩しかった。
思わず空を仰ぎみる。
その晴れと雨のギャップの美しさに、体がスーッと軽くなる。
行き帰りに何度も空を見上げていた影響かもしれない。
診断を終えてビルのエントランスに入った時、なんとはなしに上を仰いだ。
ふだんは前だけ見て歩いてるので、天井の高さにびっくりする。そしてなかなかどうして、綺麗なアーチ型で美しい。
そのとき、私の一番好きな映画「アバウトタイム」のあるシーンがパッと浮かんだ。
その前に、ざっくりあらすじを。
男の子だけがタイムリープ(過去に戻れる)できる力を持った家系に生まれた主人公。
その力を持ってして色々なことを乗り越えていくのだけど、最後の方で父親が正しい使い方を教えてくれる。
それが、普段の日常をもう1回繰り返すこと。
そうすると、鬱々としたなんてことの無い日に隠れていた素晴らしさに気付くことが出来るのだ、と。
言われた通りに、主人公は散々だった一日をやり直してみる。
その中で、1回目は急いでいたせいで見る余裕がなかった裁判所の美しさに、2回目で気付くシーンがあるのだ。
そう。ぐるりと天井を仰ぎみる、そのシーンが頭の中に蘇った。
記憶って、本当にふとした時に思い出される。
映画の中での教訓は、「未来から来て過ごしているかのように、一日を大切に生きること」。
そうやって学んだことも、一生懸命生きていると忘れてしまうものだ。
そして今日一日の教訓は、
余裕があるから上を見るのではなく、
上を見るから余裕が生まれる、こと。
いつも何気なく通り過ぎている場所を仰ぎみてみると、意外なことに気がつくかもしれません。
そしてそんな発見で、少しだけ心に余裕が生まれる気がするのです。
アバウトタイム、今年まだみてないなあ。
初期の頃に書いた記事も貼っておきます。
おやすみなさい。
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