非正規雇用時代の思い出⑤ー4社目

※10年以上前の話。

初めて派遣として就業した職場は正社員の時に関わった業界の社団法人だった。
自宅からは丁度1時間、少し遠かったけれど残業が10時間以内とあったので応募した。 前任の方は仕事が遅い為残業が多いという話だったけれど、社団法人ならのんびりしているイメージがあったのと、正社員時代関わった業界という事もあり、何よりリーマンショック後の不況の中やっとこさ面接→紹介頂けたので就業した。

経理業務の他に雑務もあった。 なかなかに忙しかった、というか、すごく忙しかった。 引き継ぎを受けながら「これが残業10時間以内の業務の訳ない…」と確信した。
調べたら春から始まった配賦システムの入れ替えのプロジェクトが本稼働に入り、結果、まさに私が派遣されているポジションの仕事がすさまじく増えていた。 他の部署では増員してたけれど私の居る管理部は1年前に出向してきた部長が、現場の業務の中身を全く把握しておらず、増員していなかったのだった。

本体に必要の無い社員を出向させるパターン、ここでもか。 …。

残業は月に70時間超えた。 部長は9時には帰りたいけれど私が居ると帰れないとの事だったので朝7時に出社して遅くても夜9時には帰った。 私の業務をチェックする嘱託の男性は同じ7時に出社して定時に帰っていった。
睡眠不足と疲労で食欲が落ち、体重が夢の40キロ代までもう少しと言う状態になった。

増員しないのはまだいいとして、ここ残業10時間以内で求人するのはダメですよと派遣会社の営業担当に伝えて3ヶ月で契約終了させてもらった。

後任は離婚したばかりで残業代で稼ぎたいという女性が来た。